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◇◆◇◆有閑倶楽部を妄想で語ろう29◇◆◇◆

1 :名無し草:2007/11/18(日) 12:26:39
ここは一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」が好きな人のためのスレッドです。
前スレ 
◇◆◇◆有閑倶楽部を妄想で語ろう28◇◆◇◆ (dat落ち)
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1181123268/

お約束
 ■sage推奨 〜メール欄に半角文字で「sage」と入力〜
 ■妄想意欲に水を差すような発言は控えましょう
*作品への感想は大歓迎です。作家さんたちの原動力になり、スレも華やぎます。

関連サイト、お約束詳細などは>>2-6の辺りにありますので、ご覧ください。
特に初心者さんは熟読のこと!


2 :名無し草:2007/11/18(日) 12:28:07
◆関連スレ・関連サイト

「有閑倶楽部 妄想同好会」 http://houka5.com/yuukan/
 ここで出た話が、ネタ別にまとまっているところ。過去スレのログもあり。
 *本スレで「嵐さんのところ」などと言う時はココを指す(管理人が嵐さん)

「妄想同好会BBS」 http://jbbs.livedoor.jp/movie/1322/
 上記サイトの専用BBS。本スレに作品をUPしにくい時のUP用のスレあり。
 *本スレで「したらば」と言う時はココを指す

「有閑倶楽部アンケート スレッド」
 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/1322/1077556851/
 上記BBS内のスレッド。ゲストブック代わりにドゾー。


3 :名無し草:2007/11/18(日) 12:30:36
◆作品UPについてのお約束詳細(よく読んだ上で参加のこと!)

<原作者及び出版元とは全く関係ありません>

・初めから判っている場合は、初回UP時に長b編/短編の区分を書いてください。

・名前欄には「題名」「通しNo.」「カップリング(ネタばれになる場合を除く)」を。

・性的内容を含むものは「18禁」又は「R」と明記してください。

・連載物は、2回目以降、最初のレスに「>○○(全て半角文字)」という形で
 前作へのリンクを貼ってください。

・リレー小説で次の人に連載をバトンタッチしたい場合は、その旨明記を。

・作品UPする時は、直前に更新ボタンを押して、他の作品がUP中でないか
 確かめましょう。重なってしまった場合は、先の書き込みを優先で。

・作品の大量UPは大歓迎です!


4 :名無し草:2007/11/18(日) 12:31:40
◆その他のお約束詳細

・萌えないカップリング話やキャラ話であっても、 妄想意欲に水を差す発言は
 控えましょう。議論もNG(必要な議論なら、早めに別スレへ誘導)。

・作家さんが他の作品の感想を書く時は、名無しの人たちも参加しやすいように、
 なるべく名無し(作家であることが分からないような書き方)でお願いします。

・あとは常識的マナーの範囲で、萌え話・小ネタ発表・雑談など自由です。

・950を踏んだ人は新スレを立ててください。
 ただし、その前に容量が500KBを越えると投稿できなくなるため、
 この場合は450KBを越えたあたりから準備をし、485KB位で新スレを。
 他スレの迷惑にならないよう、新スレの1は10行以内でお願いします。

5 :名無し草:2007/11/18(日) 12:33:28
◆初心者さんへ

○2ちゃんねるには独特のルール・用語があるので、予習してください。
 「2ちゃんねる用語解説」http://www.skipup.com/~niwatori/yougo/

○もっと詳しく知りたい時
 「2典Plus」http://www.media-k.co.jp/jiten/
 「2ちゃんねるガイド」http://www.2ch.net/guide/faq.html

○荒らし・煽りについて
・「レスせずスルー」が鉄則です。指差し確認(*)も無しでお願いします。
 *「△△はアオラーだからスルーしましょう」などの確認レスをつけること

・荒らし・アオラーは常に誰かの反応を待っています。
 反撃は最も喜びますので、やらないようにしてください。
 また、放置されると、煽りや自作自演でレスを誘い出す可能性があります。
 これらに乗せられてレスしたら、「その時点であなたの負け」です。

○誘い受けについて
・有閑スレでは、同情をひくことを期待しているように見えるレスのことを
 誘い受けレスとして嫌う傾向にありますので、ご注意を

6 :名無し草:2007/11/18(日) 12:36:10
◆「SSスレッドのガイドライン」の有閑スレバージョン

<作家さんと読者の良い関係を築く為の、読者サイドの鉄則>
・作家さんが現れたら、まずはとりあえず誉める。どこが良かったとかの
 感想も付け加えてみよう。
・上手くいけば作家さんは次回も気分良くウプ、住人も作品が読めて双方ハッピー。
・それを見て自分も、と思う新米作家さんが現れたら、スレ繁栄の良循環。
・投稿がしばらく途絶えた時は、妄想雑談などをして気長に保守。
・住民同士の争いは作家さんの意欲を減退させるので、マターリを大切に。

<これから作家(職人)になろうと思う人達へ>
・まずは過去ログをチェック、現行スレを一通り読んでおくのは基本中の基本。
・最低限、スレ冒頭の「作品UPについてのお約束詳細」は押さえておこう。
・下手に慣れ合いを求めず、ある程度のネタを用意してからウプしてみよう。
・感想レスが無いと継続意欲が沸かないかもしれないが、宣伝や構って臭を
 嫌う人も多いのであくまでも控え目に。
・作家なら作品で勝負。言い訳や言い逃れを書く暇があれば、自分の腕を磨こう。
・扇りはあまり気にしない。ただし自分の振る舞いに無頓着になるのは厳禁。
 レスする時は一語一句まで気を配ろう。
・あくまでも謙虚に。叩かれ難いし、叩かれた時の擁護も多くなる。
・煽られても、興奮してレスしたり自演したりwする前に、お茶でも飲んで頭を
 冷やしてスレを読み返してみよう。
 扇りだと思っていたのが、実は粗く書かれた感想だったりするかもしれない。
・そして自分の過ちだと思ったら、素直に謝ろう。それで何を損する事がある?
 目指すのは神職人・神スレであって、議論厨・糞スレでは無いのだろう?

7 :名無し草:2007/11/18(日) 12:41:56


***  妄想スレ6周年記念 競作祭り ***

☆お題「鍵」に関係した、短編・小ネタ・コピペ改変・イラスト等をウプしてください。

☆期間は11/18 0:00〜11/24 23:59の7日間です。

☆ウプの時は、名前欄に“「鍵」競作・<作品のタイトル>” と入れてください。

☆短編・小ネタ・コピペ改変等
・8レス以下でお願いします。
・本スレへのウプを推奨、どうしても気が引ける…という人は「妄想同好会BBS」の
 「短編UP専用スレッド」へのウプも可です。
  http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/1322/1029258872/
・18禁ものもOKですが、タイトル欄に「R」と明記してください。

☆イラスト・漫画
・短編等と同様に8枚(8ページ)以内でお願いします。
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs.cgi?user=11881yukan2ch に直接ウプか、
 yukan2ch★infoseek.jp(★を@マークにかえる)にメールしてください。
 投稿作は、妄想同好会に吸収されるまで前スレ917さんが管理してくれます。
・18禁の場合、「局部がかかれていない(見えない)物であり、出版物として商業市場
 (同人ではありません)に出せる程度の物」が基準です。

=== 作家も自称作家も初心者もROMちゃんも・・・燃えてみませんか? ===

8 :名無し草:2007/11/18(日) 13:08:18
「大丈夫。新スレは死なない」

ということで>>1

9 :名無し草:2007/11/18(日) 15:46:58
妄想スレ6周年、おめでとうございます。
清×可で、4レス使用させていただきます。

10 :「鍵」競作・<意外な結末(1)>:2007/11/18(日) 15:48:59
男が鍵を渡してくれるかどうかを、ひとつのバロメーターにしていた時期があった。
鍵を渡してくれるほどだから、あたしを愛してくれているんだと。
けど、ある時、鍵を渡された場合は、結局はタダで家政婦なみのことを要求されるのが
オチだと、気がついてしまった。
だから、その時付き合っていた男とは、速攻で別れて鍵を突き返してやった。
そして、あたしは誓ったのだ。
鍵なんていらない、ましてや尽くす女には絶対にならない、と。

11 :「鍵」競作・<意外な結末(2)>:2007/11/18(日) 15:51:19
「可憐、また別れたんですか?」
「何で、あんたがそんなこと知ってるのよ?」
向かい合わせに座ったテーブルで、あたしは目の前の男、菊正宗清四郎に、質問を質問で
返してやった。
だいだい、何で清四郎と二人きりでご飯なんか食べているのか、食べに行くたび不思議に
思うのだけれど、まあ高校以来の腐れ縁なのだから、今更、である。
「同僚に聞かれたんですよ。菊正宗さん、聖プレジデント出身ですよねって」
「だから?」
あたしは、無愛想に清四郎を見上げた。
すると、清四郎はあたしのそんな挑発的な眼差しには慣れっこだから、
そんなことでは腹も立てないし、むしろ苦り切った表情で、
「だから、黄桜可憐というひとを知ってますかって聞かれたんですよ」と答えたのだ。
「ふーん、そういうことなのね」
あたしは不機嫌丸出しで、それまで止めていたナイフとフォークおもむろに動かし始めた。
毎度のことだけど、清四郎のセレクトには間違いがない。
今回は割とお値段も高めで上品なフレンチに来てるのだけれど、前はちょっと入り込んだ場所にある、
リーズナブルなお値段の創作料理だったはず。
全く、忙しいあたしに輪をかけるほど忙しいのに、いったい何をどう調べてるんだかと思わずにいられない。
いっそ付き合ってしまえと、悪魔があたしの耳元で囁きかけたことがなくもなかったりするけど…。
「………それでですね、ついでなのかもしれませんけれど、あなたとどういう関係なのか?ってのも聞かれまして…」
「えっ?」
あたしは、不意に耳に入ってきた言葉に反応して、一旦手を止めて清四郎を見た。

12 :「鍵」競作・<意外な結末(3)>:2007/11/18(日) 15:53:57
「ですから、僕とあなたの関係ですよ」
「あたしと清四郎の関係?」
「そうです。要は、僕たちが付き合っていると思ったんじゃないんですか、あなたの元彼は。
だから、わざわざ聞いてきたんでしょう」
清四郎は、わざわざ、ナイフとフォークをお皿の上にハの字に置いてから言った。
傍から見れば、もしかしたらいつものポーカーフェースなのかもしれないが、いい加減
長い付き合いのあたしには、清四郎がその時心底うざったいと思ったんだろうなというのが
ありありと手に取るように見えた。
「ばーっかみたい。あたし、アイツとは、ホント別れてよかったわ」
あたしはそう言ってから、場もわきまえずにケタケタと笑い出してしまった。
一瞬、周りの視線を感じたけど、あんまりにも勘違い甚だしいから、こみ上げてくる笑いは
止まらないし、涙まで出てくる。
ホント、今だから言えるけど、別れたアイツは大手監査法人勤務の公認会計士で、それこそ
ライバルも結構いたから、あたしは尽す女だったのだ。
この、黄桜可憐さんともあろう人間が、デートは全て忙しいアイツのスケジュールに合わせていて、
鍵を渡されてからは外にデートに出ることもなくなって、呼ばれるたびに料理を作ってあげて、
部屋の掃除をしてあげていたなんて、なんて健気でバカだったんだろう。
「ごめんごめん、清四郎。こんな場所で、ごめんね。だってね、あんまりじゃない? それに、
あんたもホントに迷惑したでしょ」
あたしはひとしきり笑ってから、いつの間にかもう一度ナイフとフォークを手にしていた清四郎に話しかけた。
清四郎はあともう少しで食べ終えるところだったから、食べ終えたところで何か言ってくるだろうと、
あたしはちょっと窺うようにその顔を見てみると、
「本当に、可憐も少しは男を見る目を養ってくださいよ」と想像した通りのセリフが、
想像した通りの口調で返ってきた。
「全く………、それが出来ないなら、僕で手を打っておくんですね」
「えっ?」

13 :「鍵」競作・<意外な結末43)>:2007/11/18(日) 15:55:18
あたし達は、それからほどなくして、何の因果か付き合うことになってしまった。
清四郎は大学を卒業してからずっと一人暮らしをしているけど、もともと器用な男だから、
あたしが世話を焼く必要なんて全くない。
だから、あたしは、これまで一度も手料理を振る舞っていないし(清四郎の手料理は食べた
ことがあるけど)、ましてや部屋の掃除なんて、うーん、本当に想像がつかない。

でも、それなのに、あたしのキーケースには清四郎の鍵があったりするのだ。


以上です。

14 :「鍵」競作・<意外な結末>:2007/11/18(日) 15:57:11
すみません。
>13のタイトルは、正しくは「鍵」競作・<意外な結末(4)>になります。

15 :名無し草:2007/11/18(日) 16:37:48
>>14
一番乗りGJです!大人な二人の自然な関係、って感じで
いい雰囲気でした。こういうの好きだ。

16 :名無し草:2007/11/18(日) 17:02:26
>>14
GJ!
清X可って意外な感じだったんだけど
違和感なく読めてしまいました。
なんか情景が目に浮かぶ感じ。


17 :名無し草:2007/11/18(日) 21:40:05
GJです!
ホント情景が目に浮かんできた。
いきなりこんな素敵なのが読めるなんて、競作いいですなぁ〜w

18 :名無し草:2007/11/18(日) 21:48:11
お題投票結果
今回「鍵」 ・・・12票 
前回「うた」・・・ 8票   

☆       ∵∴∴☆※☆∴∵∴       ./
     \  ※∵☆☆★☆★☆★☆☆∵※
        *∵☆★☆☆*☆*☆☆★☆∴*
      ※∴★☆☆*°°|°°*☆☆★∴※
     *.∴☆☆☆°°°°|°°°°☆☆☆∴ *
    *∴☆★☆°\°☆☆★☆☆°/°☆★☆∴
   .. ※☆☆*°°★°°       ★ °°*☆☆※  *
   ∴☆★☆°°☆  このスレの住人は ☆ °°☆★☆∴
   ∴☆☆*°°☆           ☆°°*☆☆∴
   ※☆★☆――★  12人です    ★――☆★☆※   ⌒★
   ∵☆☆*°°             °°*☆☆∵ *
   ∵☆★☆°°☆             ☆°°☆★☆∵
   ※☆☆☆*°°★         ★ °°*☆☆☆※ *
   *∵☆★☆°/°☆☆★☆☆°\°☆★☆∵
      ∵☆☆☆°°°°|°°°°☆☆☆∵    
      ※∵★☆☆*°°|°°*☆☆★∵※
      *...☆∵☆★☆☆*☆*☆☆★☆∵☆    .ζ
         ※∴∵☆★☆★☆★☆∵∴※      ☆
            ∴∵∴☆※☆∴∴∵

   ◎これでも4人も増えました(糞ドラマ感謝!!!)


19 :名無し草:2007/11/18(日) 22:24:27
>>14
GJ!!
祭りを盛り上げようぜ!

20 :名無し草:2007/11/19(月) 00:22:15
>>14
乙です!
私は清悠派なんだけど、清可もなかなかいいかも・・。
読んでてしっくりきました。

21 :名無し草:2007/11/19(月) 07:57:46
なんで前スレ使わないの

22 :名無し草:2007/11/19(月) 16:39:40
一番手として華々しくうpしたかったんでしょう

23 :名無し草:2007/11/19(月) 18:29:57
いや一番手は新スレで正解。

24 :名無し草:2007/11/19(月) 20:47:22
      ◆難民版とは◆

難民板は流浪の民が集う板です。多くのスレッドが前の板で
荒らされたり、板違いだと言われたりした経験を持っています。
難民板で「出て行け」は禁句。荒らし・煽りについては完全無視。 
一緒にマターリしましょう。

25 :名無し草:2007/11/19(月) 20:48:54
このスレの住人・・・12人
このスレのある一日のレス数・・・9レス
  
某メジャーカプのファンサイトのある一日のカウント数・・・                 

 例1・・・563カウント
 例2・・・747
 例3・・・303  

26 :名無し草:2007/11/19(月) 22:09:41
妄想スレ6周年おめでとうございます。
カプなしで8レスお借りします。
レス数ギリギリに詰め込んでしまったので、ちょっと見難くなって
しまいましたが、ご容赦ください。

27 :「鍵」競作・<開け、宝箱 1>:2007/11/19(月) 22:10:51
――遡ること約一ヵ月。
「万作ランド行こっ」
 放課後、おやつの山を制覇した後コーヒーをひと口すすり、悠理は言った。
 お披露目ではハプニングがあったもののその後の集客は順調で、万作ランドは日本の新
名所として、日本人のみならず外国人にも愛されている。
「入口で鍵をもらって、出口で宝箱を開けるんだ。初日にあたい達も参加しようぜ」
 一般公開直前のチラシをひらひらさせて、詳しいことは読んでくれ、とテーブルに置いた。
 内容はこうだ。万作ランドに入場すると係員から鍵を渡される。鍵に付いた三つのオー
ブの色が、アトラクションや施設のゲートを通る毎に変化し、回ったものによって色の組
み合わせが変わる。その種類は実に125パターン。出口ゲートには宝箱が用意してあり、
オーブの色の組み合わせによって開く宝箱が異なる。中の品物は記念品としてプレゼント
されるということだ。
「その宝箱って、どんな物が入ってるのかしら」
「スタンプラリーみたいだよね」
「こなす数が決まっていなくて、全員が宝箱を開けられるのが気に入りましたわ」
「125種類か。オークションに出回りそうだな」
「リピーターを呼び込む手段のひとつになりますね」
 感想は様々だが、行くことに反対する者は居ない。
「全部制覇すれば、スペシャルアイテムもあるんだぞ。楽しみだよな」
 一日で全てを回るのは不可能だと倶楽部の面々は口にしたが、悠理の闘志を鎮めること
はできなかった。

――そして本日。
 朝から突き抜けるような晴天だった。絶好のテーマパーク日和だ。
 メイドに用意させた大量の食料をデイパックに詰め込んで、悠理の支度は完了した。
 待ち合わせは剣菱邸。集まった皆と自家用ヘリで万作ランドへ飛び立った。
 こうして改めて見てみると、いつものこととは言え、野梨子と可憐はスカートにパンプ
スで、動きにくそうだな、と思う。美童のロングコートに革靴だって、走り回るのに適し
ているとは言い難い。
 三人とも、悠理と一緒にチャレンジする気は最初から無いようだ。もっとも、悠理自身
もこの三人にそれは期待していない。

28 :「鍵」競作・<開け、宝箱 2>:2007/11/19(月) 22:12:13
 それでも、こうして機嫌良く付き合ってくれるんだから、友達ってありがたいよな、と
悠理は思う。
 魅録と清四郎は、悠理同様動きやすそうなパンツにスニーカーだった。こいつらなら全
アトラクション制覇につき合わせても大丈夫だろう、そう判断した。
 万作ランドに到着すると、開演までにはまだ時間があるというのに結構な行列ができて
いた。
「こんなに混んでいては、全部を回るのは無理ですよ」
「そうだよ、待ち時間だけで終わっちゃうよ」
 清四郎と美童が口にした言葉にも、悠理は余裕の笑顔だ。
「んっふっふ。ちゃんと優先パスを手に入れてあるんだ」
 ビラッと見せて、何枚くらい居る? と仲間達にも確認する。
「まぁ、これくらいは優遇してもらってもバチは当たらないわよね」
「正直言って助かりますわ」
 女性達は笑顔で数枚ずつ受け取る。
「準備万端だな」
 魅録にも褒められて、当ったり前だい、とばかりにふんぞり返って見せた。
*****
 開園と同時に、悠理は清四郎と魅録を連れて駆け出して行った。
 美童は、可憐や野梨子と共に彼らを見送った。
「僕達はどうしようか」
 園内マップを広げて見せると、可憐が一角を指差しながら言った。
「極楽ドームに世界の温泉があるでしょ。最近、世界のエステがそれに併設されたのよ。
ちょっと興味があるんだけど」
「ミュージアムで今、世界の至宝展が開催されていますの。各国から歴史ある品を借り受
けたそうなので観てみたいですわ。でも、可憐のプランにもお付き合いしても構いませんわ」
 野梨子もマップを覗き込み、それぞれの位置を確認した。
「至宝展なら行っても良いけど、エステは男女別だし一人で行くのもなぁ……」
「カップル用に男女一緒に受けられるコースもあるんだけど、美童と一緒に受けるのも変
な気がするわよね」
 エステを渋る美童に、可憐も思案顔になる。
「じゃ、ふたりは先にエステに行っておいでよ。僕は適当に時間を潰すからさ。後で合流
して至宝展を観よう」

29 :「鍵」競作・<開け、宝箱 3>:2007/11/19(月) 22:13:37
 待ち合わせ場所と時間を大まかに決めて、美童は手を振った。
 今日は友達を優先しようと思っていたが、こういった気遣いも優先した内に入るのだろ
うか、などと思いながら、彼はゆっくりと周りを見渡しながらランド内を歩く。
 程なく、探していた対象が見つかった。即ち、美人が。
 一人ではなく女性同士の二人連れだったが、どちらも美童の審美眼には適っていた。
 人好きのする爽やかな笑顔を作り、彼女達に近づく。
「こんにちは。僕、友達と待ち合わせしてるんだけど、ちょっと時間が余っちゃって。良
かったら一緒に回らない?」
 二人は少し顔を見合わせ、やがてにっこり頷いた。
「いいわよ」
「私達、次はあれに乗ろうって思ってるんだけど」
 指差す先のアトラクションを確認し、いいね、と答えて並んで歩き出す。楽しい時間潰
しになりそうだった。
*****
 野梨子と可憐は、エステ内のレストランで美容に良いというランチを摂っていた。
「思ったより良いわね、ここ」
 可憐はご満悦の様子だ。。
「ゆったりくつろげますわね。フローレンス・ルイで受けた西洋のエステとはまた少し違
って、アジアのエステも良いものですのね。でも食事をしたら、そろそろ身支度をして美
童との待ち合わせに行かないといけませんわね」
 野梨子が言うと、可憐が指を組んで申し訳なさそうな顔で見つめた。
「……それなんだけど、悪いけど野梨子、ひとりで行ってくれない? 興味のあるエステ
はまだあるのに、半分も施術してもらってないんだもの。もうちょっと堪能したいの」
 いささか身勝手な友人の言に野梨子は少し呆れたが、こんなことには慣れっこだ。
「いいですわよ。では終わったら電話してくださいな」
 この程度で目くじらを立てていては彼らとは付き合えない。この素直さもまた彼女の魅
力のひとつなのだと軽く頷いて、野梨子は香り高いハーブティーに口をつけた。
 エステから出た野梨子は、ミュージアムの入り口近くで美童に連絡した。
「すぐ行くよ」
 という応えの後、本当にすぐに美童が現れた。
 彼は遠くからでも人目につく。大きく手を振りながら近づいて来たせいで、自分まで注
目を集めてしまい、野梨子は少々気恥ずかしい思いをした。

30 :「鍵」競作・<開け、宝箱 4>:2007/11/19(月) 22:14:57
「可憐は?」
 尋ねる美童に対する声は、恥ずかしさのせいでわずかに険を含んでしまう。
「もう少しエステを堪能したいんですって」
「あはは。可憐らしいや。じゃ、僕らも入ろうか」
 そんな野梨子に気付かぬ筈もあるまいに、美童は大らかに笑う。
 こういうところが彼の憎めなさのゆえんかもしれないと思いながら、連れ立って入り口
へ向かった。
 入場して三分の一程度の所で、清四郎に会った。
「悠理と魅録はどうしましたの?」
 疑問を口にすると、清四郎は苦笑した。
「二人は展示物も見ずに、足早に行ってしまいましたよ。こんなに素晴らしい芸術品の
数々を素通りするなんて、僕にはできませんけどね」
 三人で連れ立って至宝展を楽しんだ後、しばらく行った所で野梨子が足を止めた。
「学習の館がありますわね」
「ほう、今はインド式計算術の特集ですか」
 清四郎も興味を持ったようだ。
 こんなところへ来てまで勉強だなんて、という美童の抗議を黙殺して、いくらか地味な
施設に彼らは足を踏み入れた。
*****
 清四郎は思った。
 やはり世界の至宝展で、悠理のチャレンジから脱落して良かったと。
 最初はそれも面白いかと思って付き合っていた。が、彼は色々なアトラクションや施設
を楽しみたいのであって、中身を素通りするのは不本意だった。
 至宝展は素晴らしかったし、インド式計算術は書物で知り得た内容を更に深めたもので
興味深かった。
 野梨子や美童とここで会えたのも運が良かったと思う。
 一人で楽しむのも悪くはないが、こういった学術的な内容は、野梨子と一緒だと打てば
響くような反応が返って来る。
 また、美童が美術に造形が深いのは知っていたが、こんなに楽しい会話ができるという
のも嬉しい発見だった。
 この三名で行動することはあまりなかったが、意外と良いものだと認識を新たにした。

31 :「鍵」競作・<開け、宝箱 5>:2007/11/19(月) 22:16:14
「計算で疲れた頭に、糖分でも与えますか」
「賛成」
「良いアイディアですわね」
 二人の素直な笑顔に、清四郎の顔も我知らずほころんでいた。
*****
 可憐はすっかり満足していた。
 受けたことの無い種類のエステには興味津々だったが、テーマパーク内の施設というこ
ともあり、施術レベルにはさほど期待していなかった。
 が、これなら行きつけのサロンにもひけをとらない。設備も施術者の技術も申し分が無
かった。
 美童と野梨子には悪いことをしたと思わないでもないが、せっかくの機会を逃すのも惜
しい。
 ゆったりとした気分でくつろいでいると、入り口付近から聞き覚えのある声が大音響で
聞こえてきた。
「いっちゃん短いコース! 大急ぎでお願いっ!」
 困惑気味の担当者が、必死で営業スマイルを浮かべているのが容易に想像できた。
 しかし、勿体無い話だと思う。せっかく美人に生まれたのに、それを磨くことに興味が
無いなんて。
 化粧は勿論、リップクリームやハンドクリームですら嫌がる。曰く、口に何か付けてい
ると食べ物が不味くなる、手に何か付けていると手づかみで物を食べにくい、ということ
らしい。
 まだ実感は無いのだろうが、今の努力が五年後十年後の自分への投資になることを知ら
ずにいるのかもしれない。まあ、知っていたとしても変わらないのかもしれないが。
 もっとも、世の中の女が皆自分みたいだったら嫌だな、とも思う。元も良いが努力も怠
らない。こんなに良い女はひとりで充分だ。
 悠理にも野梨子にも、自分には無い良さがあるし、自分にだって彼女らには無い良さが
ある。それを認め合えるからこそ、こうして友情が続いているのだろう。
 そう結論付けて、可憐は自分の良さを磨くのに専念することにした。
*****
 魅録は煙草に火を付けた。
 ここ万作ランドでも喫煙コーナーは決して多くはない。
 喫煙者は肩身の狭いことも多いが、一服することで得られるひと時を魅録は愛していた。

32 :「鍵」競作・<開け、宝箱 6>:2007/11/19(月) 22:17:23
 悠理はたった今、エステに駆け込んで行った。
 男性コースや男女ペアコースもあるからと誘われたが、魅録はとんでもないと首を横に
振った。
 ここで待っていて、エステの後は残りも付き合うことを約束して、悠理を送り込んだ。
 煙をくゆらせながら、首にかけた例の鍵を見つめてみる。
「凝った作りだよな」
 思わず独り言が出ていた。
 魅録は首から下げていたが、ピンとクリップも付いていて服やバッグにも取り付けるこ
とができるようになっている。
 鍵本体には小型集積回路が内臓されていて、各アトラクションのゲートに通る毎にデー
タが蓄積され、オーブの色を変化させるのだろう。そのオーブに埋め込まれているのは
超小型ダイオードで、携帯電話等にも搭載されているものと同種なのもわかった。
 これだけ技術を詰め込むには、それなりにコストもかかっている筈だ。
 おそらくだが、発信機も付いているのではないかと魅録は思っていた。
 分解してみたい、と思う。
 ひとりで機械いじりをしたり、仕組みを考えたりしていると、時間の流れを忘れてしま
うことがある。
 そういった過ごし方も、煙草と同じで彼には不可欠な存在だった。
「魅録っ、お待たせ! 次、行くぞ」
 ひとりの時間と同じくらい不可欠な仲間の内の一人が走って来た。
 振り回されているようだが、魅録はそれを楽しんでいる。
「よしっ、あと少しだな」
 気合を入れて彼も走り出した。
*****
 悠理と魅録が宝箱の場所に着いたのは、閉園間際だった。
「遅ーい」
「皆で一緒に開けようと思って待っていましたのよ」
 可憐と野梨子の台詞に、男二人は頷いている。
 じゃんけんで開ける順番を決める。可憐が一番で、悠理は珍しく最後だった。
「あら」
 中にはチャームと説明書が入っていた。

33 :「鍵」競作・<開け、宝箱 7>:2007/11/19(月) 22:19:16
<愛と美の女神アプロディーテ:美しさを追求するあなたへ>
「全員もらえる記念品だから大したこと無いんじゃないかと思ってたけど、これ、結構良
い作りをしてるわ。オーブと同じ色の組み合わせで、ラインストーンが埋め込まれてるのね」
「こちらのスペースにこんなものが売られている訳がわかりましたよ」
 清四郎が目をやった一角には、ネックレスチェーンやキーホルダー金具、シンプルなス
トラップ等が色とりどりに並んでいた。
「次は私ですわね」
<知恵と美の女神 アテナ:知性と美を愛するあなたへ>
「私のチャームもギリシア神話をモチーフにしていますわ。全部そうですかしら」
 野梨子が首をかしげる。
「僕の番だね」
<快楽をもたらすもの ジュピター:楽しいことを好むあなたへ>
「女の子達に合わせて、華やかで楽しいアトラクションをいっぱい回ったからなぁ」
「ローマ神話……ではなく、この言い回しは」
「ホルストの組曲『惑星』からですわね。チャームも木星の形をしていますし」
 言いかけた言葉を横取りされて清四郎が渋い顔をするが、野梨子は澄ましたものだ。
「ふむ。では僕も」
<混沌の神 アザトース:秩序を嫌うあなたへ>
「よりにもよってクトゥルフ神話ですか。確かに無秩序な選択でしたが」
 清四郎はがっくりと肩を落とした。
「じゃ、俺な」
<万作ランドのマスコット アケミ&サユリ:万作ランドを堪能したあなたへ>
「神ですらないぜ」
 魅録は苦笑する。
「次はあたいっ! 完全制覇したんだからなっ」
<万作ランドのマスコット タマ&フク:ほとんど全てを楽しみ尽くしたあなたへ>
「へっ? ほとんどって何だよっ、あたいは全部回ったんだぞ!」
 悠理は係員にくってかかった。
「そうおっしゃられても……」
「責任者を呼んで来いっ! あたいは剣菱悠理だ」
「剣菱……、オーナーのご親族ですか。少々お待ちくださいませ」
 係員は慌てて内線を呼び出した。

34 :「鍵」競作・<開け、宝箱 8>:2007/11/19(月) 22:20:38
 間も無く、悠理も何回か剣菱グループのパーティで見た事のある中年男性が、技術者ら
しき若い男性を伴ってやって来た。
「これはお嬢様。どうなさいましたか」
「おっちゃん、これ壊れてるよ。あたいは全部制覇したはずなのに、違うのが出て来たんだ」
 口を開いた中年男性に、悠理は鍵を突き出した。
 技術者らしき男が、失礼します、と声をかけて受け取り、奥にある端末を操作し始める。
「お嬢様、失礼ですが『学習の館』へは行かれましたか?」
 画面を見ながら技術者が声をかけた。
「え? 何だよそれ」
 悠理はきょとんとしている。
「ミュージアムの近くにあったよ」
「インド式計算術を特集していましたわ」
 悠理は自分のミスに気が付いた。
「そんなのがあったんだ……」
「目が『学習』の二文字に拒否反応を起こしたんでしょうかね」
 清四郎が要らぬ推測をする。
 責任者と技術者、係員に謝罪して彼らは万作ランドを後にした。
「くっそー! 次は絶対、完全制覇するからなっ」
 天空に輝く星にリベンジを誓い、悠理はこぶしを固く握り締めた。
「次はもう付き合わないぜ」
 魅録はぼそりとつぶやく。
「聞こえてませんわね」
「聞こえてないふりかもしれませんよ」
「でも結局、泣きつかれたら付き合うと思うわよ」
「同感」
 四人は顔を見合わせてくすりと笑った。
 自分たちもきっと付き合うことになるのだろうと、それぞれが心の内で思っていた。

<了>

35 :名無し草:2007/11/19(月) 22:34:50
>開け、宝箱 
GJです
タイトルからも想像が膨らんで楽しいお話でした。
オチ笑えましたw


36 :名無し草:2007/11/19(月) 22:36:06
>開け、宝箱
いや〜、楽しそう♪

37 :名無し草:2007/11/19(月) 22:56:10
>開け、宝箱〜
GJ GJ!! 
カプなしで原作にも近くイメージしやすかったし
「鍵」のお題の使い方も良かったです。万作ランドに行きたくなるなー


38 :名無し草:2007/11/19(月) 23:21:28
>開け、宝箱〜
GJです!
神・女神で来ると思いきや、神ですらなくなった魅録にウケたw

39 :名無し草:2007/11/19(月) 23:48:50
>開け、宝箱
GJです〜♪
原作でこういうのあっても違和感なさそう。
万作ランド行ってみたいな〜

40 :名無し草:2007/11/19(月) 23:52:42
>開け、宝箱〜
私の好きだった有閑倶楽部がここにありました。
良い作品をありがとう!!

41 :名無し草:2007/11/20(火) 00:30:17
前スレで点呼やってたんだね。
今見たから、前スレで点呼できなかった。
SSが書けないROMだけど、わたしも昔からいる住人の一人です。

42 :「鍵」競作:2007/11/20(火) 01:02:42
妄想スレ六周年おめでとうございます。
カプがあるような、ないような、くだらない話で、8レス使用させていただきます。

43 :「鍵」競作・<それでいいのか>(1):2007/11/20(火) 01:03:49
穴に落ちてから、どのくらい気絶していたのだろう。
ふと開いた目の前にあったのが、赤いハイヒールで、その尖った靴の踵がまさに眼球に飛び込む寸前だった。
あわてて飛び起きた悠理とほぼ同時に起き上がったのが魅録である。
「あ…、ってえ、まいったな」
「大丈夫か、魅録?」
ああ、とうなずく魅録に悠理はニコッと白い歯を見せて笑った。

「どうやら閉じ込められたようですね」
額に手を当てるポーズを気にしながら、洞窟の奥から戻ってきたのは清四郎だ。
「閉じ込められたぁ!?」
ぎょっとして目を見開いた悠理の足元で、もそもそと可憐が起き上がった。
「なに?ここ。うわぁ、服が泥だらけだよ」
情けない声を出す美童を見た瞬間、呆気にとられた魅録の口元から飴が落ちた。
「美童…その髪」
あわてて髪に手をやる美童。
背中まであったご自慢の長い神が、落ちた衝撃だろうか、ぶっつりとアゴのラインで切れてしまって、
無残にもあっちこっちにはねている。
半泣きの美童を可憐がやけに小さい声でなぐさめていた。

「どうやったらここから出られますの、清四郎」
いつのまにか起き上がった野梨子を清四郎は洞窟の奥へ連れて行く。
「こっちにドアがあるんです」

清四郎と野梨子、二人の後姿を見送ったメンバーは思わず息を飲んだ。

野 梨 子 の 背 が 伸 び て い る。

44 :「鍵」競作・<それでいいのか>(2):2007/11/20(火) 01:06:09
(いや、清四郎が縮んだのか!?)

メンバーは顔を見合わせて、口をつぐんだ。
魅録は眉をしかめた。どうも思考がまとまらない。
どうしたんだ。
何かが足りないような……。

「あっ」


魅録は突然地面に這いつくばり、狂ったように何かを探し出した。
「どうしたのよ、魅録」

可憐が抑揚の無い声で問うた。
やけに必死な魅録の声がする。
「あれが…ない。あれがないと、決まらないんだ…」

戻ってきた清四郎と野梨子は他の四人が必死で何かを探しているのを見て、唖然とする。
「一体なにをしているんです?」
アゴに手を持っていきながら清四郎が聞いた。
美童が半笑いで答えた。

「魅録が 食台 を落としちゃって…くわえてないと力が出ないみたいなんだ」
「重要な小道具というわけですね」
清四郎がポーズを決めながら、うなずく。


45 :「鍵」競作・<それでいいのか>(3):2007/11/20(火) 01:07:34
野梨子が清四郎に向かってつぶやく。

「魅録の髪をご覧になって」
「ん? 髪がどうかしましたか?」
「どうかしましたかって、清四郎。髪の色がピンクから薄茶に変わっているじゃありませんか。
 ずいぶん伸びたようですし。顔から険しさも消えて、なんだか魅録のイメージが変わりましたわ」
急かされて魅録を観察した清四郎は感心してうなずいた。

「まったくですね。あれはひょっとしたら 別 人 じゃないですか?」

視線の先で、やっと見つけた飴の泥を払い落とし、安心して口にくわえる魅録の姿があった。
見ていた悠理が何を思ったのか、飴をとりあげた。
魅録はたちまち元気が無くなった。


洞窟の奥にあったドアには鍵がかかっていた。
他には外に出られそうなところはない。
ドアを調べていた野梨子が小さく叫んだ。
「見てくださいな、清四郎。ここに何か書いてありますわ」
「ほんとだ!」
悠理もうなずく。

金属製のドアに何か尖ったもので文字が書いてある。

「ミ……青…」


46 :「鍵」競作・<それでいいのか>(4):2007/11/20(火) 01:08:39
「こっちには可って書いてある。このドアはOKってことかな?」
「いや、こっちには×と書いてあるぞ。だめなんじゃないか」
「ひょっとしてミ 青 って清の字じゃない?」

「清  ×  可……どういう意味だろう」
清四郎が額に手をあてながら唸った。

「清くちゃだめってことだよ、きっと」
うれしそうに美童が言った。野梨子は不審な顔をする。
「それってどういう意味ですの?」
「こういう意味じゃない?」
ふざけて美童が野梨子の肩に手を回した。

次の瞬間、美童の体はドアに叩きつけられた。

「あうっ」
「汚らわしいっ!」

野梨子の平手打ちに全員騒然となった。

( 野 梨 子 、 い つ の ま に あ ん な に 強 く ! ? )

青くなった可憐がよろけ、あわてて清四郎が支えた。
その拍子に脱げた赤いハイヒールを清四郎がふざけて可憐に履かせてやる。
「どうぞ、お姫様」
可憐は赤くなった。
「あ、あら。ありがと」

47 :「鍵」競作・<それでいいのか>(5):2007/11/20(火) 01:10:48
その途端にカチャッという音と共にドアが開いた。

「……つまり、どういうことですの?」
「ですからね、清×可とあるのは僕、つまり菊正宗清四郎と可憐のことなんです」
「意味がわかりませんわ」
「あまり深く考えないでください。で、清と可の間にある×というのは仲良くする、みたいな意味で」
「じゃあ、これは?」


「里  予    ×      イ 1 又  心 」


「野×悠……じゃない?」
「それはつまり……」
「だから野梨子と悠理が仲良くするのよ」
「もう仲良しですわ」
「だから、そういうことじゃなくって……」

じっとなりゆきを見守っていた魅録は、さっきの仕返しとばかりに、ウロウロする悠理の足に足をひっかけた。
悠理は魅録の足につまずいて、横っとびに野梨子の元へ飛んでいった。

「おっとととと」
「きゃああ」

野梨子は悠理の重みで耐え切れず、床に潰れてしまった。


48 :「鍵」競作・<それでいいのか>(6):2007/11/20(火) 01:11:48
「もう、悠理ったらひどいですわ」
「ご、ごめん」

悠理は野梨子の顔をじっと見ると、赤くなって視線をそらした。

ドアは静まり返っている。

「びくともしませんね」
清四郎が唸る。
「ほんとだよなあ」
立ち上がった悠理はうっかり野梨子の足を踏んでしまった。
途端に、野梨子の平手打ちが炸裂する。

「汚らわしいっ!」
「あうっ」

頬を押さえて涙目の悠理に野梨子が喰ってかかる。

「もっと注意してくださいな、悠理。大体あなたはそそっかし過ぎますわ」
「ごめんなさい…」

しょんぼりする悠理の背後でドアが開いた。
思わず顔を見合わせるメンバー。

「これは……わかりました。この×の前に書かれた人物が、後にかかれた人物を「かまう」んです。」


49 :「鍵」競作・<それでいいのか>(7):2007/11/20(火) 01:13:05
したり顔の清四郎。
他のメンバーは腑に落ちない顔をしている。

「じゃあ……次の ミ 青 × 里 予ってのは……」

「それはこういうことです」

清四郎はさっと野梨子の両手を捕らえ、彼女の攻撃を封じると、唇を奪った。
ざわめくメンバー。

( いくら鍵を開けるためとは言え、ありなのか!?)


カチャッという音と共にドアが開いた。
どよめきが起こる。

「つまり、僕らの行動がこのドアの鍵なん……」
得意そうに説明する清四郎に野梨子の頭突きが炸裂した。
額から血を噴いて倒れる清四郎。

「 汚 ら わ し い わ っ っ ! ! 」


50 :「鍵」競作・<それでいいのか>(8):2007/11/20(火) 01:14:26
野梨子は肩を怒らせると、開いたドアからずんずん出ていってしまった。
あわてて悠理、可憐、魅録がその後を追う。

「清四郎、大丈夫?」

美童がうっかりしている間にドアが再び閉じられた。
「え!? ど、どうしよ!?」
焦る美童の目に次の文字が飛び込んできた。


「ミ 青  ×   羊   大  」

「清×美………」

美童はアゴに手をあてたまま事切れた清四郎をゆさぶった。
「清四郎、起きて、清四郎。起きて、ボクをかまってくれないと困るんだけど。
 清四郎が攻めでボクが受けみたいなんだよ。ボクが攻めなら、清四郎が気絶してても
 よかったんだけど」

清四郎は動かない。美童は叫んだ。
「ねえ、起きて、清四郎!! ボクを攻めて攻めてよ。早く攻めてよーーーっ」

このドアの鍵が開くのはまだ先の話である。

「攻めてよ、清四郎。ボクを攻めて。攻 め て 攻 め て 、早 く 攻 め て よ ー ー っ 」

Fin




51 :名無し草:2007/11/20(火) 01:15:33
以上です。おわりです。
お目汚ししました。

52 :名無し草:2007/11/20(火) 01:24:47
>それでいいのか
ドラマキャストネタとうまくひっかけてあって、ニラニラしながら読みました。
この妙な雰囲気がクセになってしまいそう。

53 :名無し草:2007/11/20(火) 07:29:30
>それでいいのか

すごい設定だwww
面白かったです。GJ!

54 :名無し草:2007/11/20(火) 09:30:22
>それでいいのか
ちょw と心の中でツッコミながら読みました。
ドラマの設定も入ってておもしろかった!
GJw

55 :名無し草:2007/11/20(火) 19:48:10
>7 の場所に、イラストを置かせて頂きました。
場所提供ありがとうございました!

引き続き、祭を楽しませていただきます!


56 :名無し草:2007/11/20(火) 21:26:05
>>7の場所をお借りして、イラスト1点置かせていただきました。
管理人様、どうもありがとうございました。

57 :名無し草:2007/11/20(火) 21:54:43
>>55-56
覗いてきました。おふたりとも、GJです!
やっぱりイラストがあると華やかでいいね〜。

58 :絵板の”管理”人:2007/11/20(火) 21:55:30

イラスト、クリックしても拡大表示できない仕様みたいですね。
すみません。
別のやつをレンタルした方がいいでしょうか。
とりあえず、画像のurlとコメントを転載します


>>55さん
Date: 2007/11/20/19:45:37
管理人様、スペースお借りします。
タイトルは、何のひねりも無く
鍵 です。
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/3_1.jpg

>>56さん
Date: 2007/11/20/21:25:08
スペースお借りいたします。
無理矢理な感じもしますが、テーマ「鍵」です。
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/4_1.jpg

59 :絵板の”管理”人:2007/11/20(火) 21:57:39
自分、モチツケって感じです。
ちゃんと拡大表示されました。
お騒がせして、申し訳ございません。

60 :名無し草:2007/11/20(火) 23:33:43
>それでいいのか
GJ!
コーヒー吹きそうになったよw
こんなネタできるなんて、ある意味今回のドラマに感謝するよw

61 :名無し草:2007/11/21(水) 00:31:50
>開け、宝箱
クトゥルフ神話の「アザトース」をぐぐってみたら、何だか酷い言われよう・・・w
「知性も魂も持たない盲目白痴の神」って、清四郎と正反対である意味ワロタw

>それでいいのか
野梨子最強www
美童、何故「攻め」と「受け」を知ってるんだ!?

どちらも声に出して笑う程面白かったです・・・。

62 :名無し草:2007/11/21(水) 10:13:02
絵師さん達&絵板管理人さん、乙です!

>>55
キリッとした魅録だね。
喉仏萌え(*´Д`)

>>56
透明感があって良いですなぁ。
悠理の美形っぷりが素敵で、「あいつ」とやらが羨ましいw

63 :名無し草:2007/11/22(木) 00:10:54
>>55です。
イラストもう一つ置かせて頂きました。
何だか劇画チックになってしまいましたが。

64 :名無し草:2007/11/22(木) 07:32:30
>>63
おお、首元がセクシー!GJ。

65 :名無し草:2007/11/22(木) 13:16:13
>>63
GJ!
1枚目と2枚目の間にドラマを感じたよ。

66 :名無し草:2007/11/22(木) 15:37:23
今度の週末24日は満月です
満月の時は掲示板が荒れやすい傾向にあります
前に○ロパロ板で釣り師につられて、難民にまで報告して
大騒ぎしてたのも満月少し手前でした

67 :名無し草:2007/11/24(土) 09:40:49
ふと思ったが、有閑倶楽部の面々は家の鍵を持って歩いたりしなさそう。
いつも家にメイドさんやお手伝いさんがいるから、って感じで持っているのは
可憐くらいだったり。代わりに生徒会室の鍵を大事にしてたらいいな。

68 :名無し草:2007/11/24(土) 12:58:40
お〜ほんとだね>鍵を持たない
いい目のつけどころだなあ。
例えば悠理が誰かに家の鍵渡されても、無邪気に「家もらっていいの?」と聞くとか。

69 :名無し草:2007/11/24(土) 23:52:39
剣菱邸の鍵ってどんなデザインなんだろうね。
やっぱ金ぴかの総レースなのかな?

70 :名無し草:2007/11/25(日) 00:18:06
>>67
いいね。それ。
ということで、短編にもならない小ネタ。
〆切ちょっと過ぎちゃったけど、競作に含めさせてください。
2レス借ります。

71 :「鍵」競作・<思い出の扉 1>:2007/11/25(日) 00:20:37
「かあさまー、これなぁにー?」
 洗濯物を取り入れていると、娘の声が聞こえてきた。最近、周りの物に対す
る好奇心が芽生えてきて、同じ質問が一日に何度も繰り返される。
 今度は何を見つけたのだろうか。
 チリリン、チリリン。可愛らしい音をさせながら、娘がベランダへと駆けて
来るのがわかった。
 この音は……? どこか記憶を刺激する音に振り返ると、娘は手に持った物
を振って見せた。
「これー」
「あら、これは。どこで見つけてきましたの?」
 思いがけず懐かしい物を目にして、自然と頬が緩んだ。
「おしーれにね、きれーなはこがあったの。なかに、いろんなものがあったよ」
 押入れの棚に仕舞っていた文箱のことを言っているのだとわかった。その箱
には、手紙ではなくちょっとした思い出の品をいくつか入れていた。
 娘が手にしているのは、高校時代の生徒会室の鍵だった。

 この鍵を初めて手にした時のことは、今でもよく覚えている。
 あれは、生徒会役員に任命されて間もない放課後のことだった。
 私は規則通り、職員室に生徒会室の鍵を借りに行った。記録ノートからその
日はまだ誰も借りていないことがわかったので、一番乗りだろうと予測して生
徒会室の鍵穴に鍵を入れると、開く方向への手応えが無い。訝しく思いながら
ノブに手をかけるとドアは開き、室内には先客が居た。
「魅録。鍵はかかってませんでしたの?」
「かかってたけど開けた」
「え? 今日借りたのは、私が初めてでしたのに」
 私は、先程借りたばかりの生徒会室の鍵を机に置いた。
「合鍵持ってっから」
 彼は、ポケットからいかついキーホルダーの付いた鍵を取り出して見せた。
「これ、野梨子の分」
 そう言って魅録は、小さな物をを放り投げた。

72 :「鍵」競作・<思い出の扉 2>:2007/11/25(日) 00:22:46
 そう言って魅録は、小さな物をを放り投げた。
「えっ!?」
 反射的に椀の形を作った両手の平に、何も付けられていない鍵がストンと収
まる。
「ナイスキャッチ!」
 魅録は親指を立て、笑っていた。
 人の投げたものを落とさずに受け取れた経験なんて、私にはほとんど無かっ
た。手の中の冷たい感触がひどく嬉しかった。
 その日以来、生徒会室は私にとって、そして友人達にとって、特別な場所に
なった。
 実際には、私と清四郎はそれからも基本的には規則通り、使用の際には生徒
会室の鍵を借り続けたので、私が合鍵を使うことはほとんど無かった。けれど、
卒業までの日々、いつも大事に持ち歩いていた。

「かあさまー?」
 娘の声に、回想にふけってしまっていた自分に気付いた。
「ごめんなさいね。これはね、母様の思い出の鍵ですのよ」
 この鍵は私にとって、輝いていたあの日々の象徴のひとつだ。
 卒業しても処分できず、ずっとしまったままだった。
 昨年、母校も大掛かりな改装をしたと聞く。この合鍵は現実の扉のどこも開くことはできなくなってしまったけれど、今こうして私の記憶の扉を開いてくれた。
 今夜夫が帰宅したら、聞いてみよう。
 彼もまだ、合鍵を持っているだろうか。
 きっと持っている、そんな予感がした。

<おわり>

67さん、ネタをお借りしてすみませんでした。
特にオチは無い小ネタですが以上です。

73 :名無し草:2007/11/25(日) 00:22:59
>>7 の場所をお借りして、漫画とも言えないようなものを置かせて頂きました。
清×野です。苦手な方はご注意下さい。

妄想スレ6周年おめでとうございます
祭期間を過ぎてしまいましたが参加させて頂きました。
すみません。
何とかも山の賑わいと思って許して頂けたらありがたいです。


74 :名無し草:2007/11/25(日) 00:27:39
>>70
素敵です。夫が気になるw魅録ですか?!
とにかくGJ!

75 :名無し草:2007/11/25(日) 00:33:15
>思い出の扉
魅×野好きなので嬉しいです、GJ!
合鍵のくだりはとても自然で(・∀・)イイ!!

>>73
今見てきました。続きが気になる・・・出来上がったら是非、アップしてください。
とても好みの絵柄です。

76 :名無し草:2007/11/25(日) 00:33:31
>>70
GJ!すごくよかったよ

>>73
続きがテラミタス
のんびりでいいから読ませてもらえると嬉しいです
可愛い絵柄ですね
有閑キャラたちがこういうタッチで描かれるのは新鮮で嬉しい

77 :名無し草:2007/11/25(日) 00:36:28
>>73
GJ!
野梨子の微笑が怖いww
可愛い絵と表情が素敵です。
もし続きが描けたら、是非うpしてください。

78 :名無し草:2007/11/25(日) 00:38:25
なんでみんな12時過ぎに出てくるの。あたしもう眠いのに
競作言い出した人は>>10ですか 可憐すきな人? 
大風呂敷広げちゃったけど3作かあ・・・12時過ぎてあわてて短編付け足して
ずるばっかり、3作じゃ寂し過ぎるけど。
名乗りを上げてた人もう少しいたようだけど、まあ連休だから仕方ないね。


79 :名無し草:2007/11/25(日) 00:41:58
リアルタイムうp遭遇ktkr

>>71-72
同じく夫が誰なのか気になる…妄想で補完しておきます
相手がはっきり書かれていないと3パターン妄想出来るのがおいしいけどw

>>73
こちらも妄想で補完させるつもりですか!?
ぜひ続きを読ませて下さいー!
企んでるような野梨子とおじやがどうなるのか楽しみですw

80 :名無し草:2007/11/25(日) 00:42:26
鍵をテーマにしましたが、もう競作期間すぎてしまいましたので、
競作とは別の括りで構いません。
せっかくなので、うpさせてください。
清野です。

81 :こしかたの 1:2007/11/25(日) 00:43:33
 縁日で掬った真っ赤なスーパーボール。
 大きなルビーがついた玩具の指輪。
 四葉のクローバーを押した手づくリのしおり。
 みんなんな、わたくしの宝物。



 払暁の頃に窓辺へ座り、しらじらと明けてゆく空を眺めるのがここ
最近の日課だった。
 甍の波がきらりと朝日を反射して眩しく、気が付けば夢が覚める
ように町には朝が訪れている。
 寒がりな野梨子にとって、冬は苦手な季節だった。しかし夜の長い
冬だからこそ、特別早起きをしなくとも日の出を望むことが出来るのだ。
 すっかりと白い光があたりを覆い尽くした頃、足早に歩く幼馴染の青年
を眼下にみとめ、ようやく野梨子は立ち上がった。
 廊下から漂ってくる味噌汁の匂いに鼻をくすぐられながら、制服に袖を
通し、一筋の乱れもないように、丁寧 に身支度を行う。
 親友のひとりである悠理などは朝は忙しなくて嫌いだと言うが、野梨子
の朝はとてもゆったりとしている。
 部屋から出る瞬間、野梨子はローチェストの上に置いてあるオルゴール
付きの宝石箱をちらりと見た。現在入院中である母方の祖母が元気だった
ときに、野梨子に贈ってくれた大切な品物である。
 この中には野梨子が心の中に隠した大切なものがひっそりと仕舞われて
いる。

82 :こしかたの 2:2007/11/25(日) 00:44:57
 通学路となる住宅街の閑静な町並みは、幼稚舎の頃からあまり変わら
ない。経済的に余裕のある家が多いためであろう。軒先から覗く花木は
いずれも趣向が凝らされており、四季を通して野梨子の愉しみだった。
 ――清四郎から、一緒に登校するのをやめないかと言われたのも、この
道のことだった。
 長引いた残暑が過ぎ、ようやく迎えた初秋の風が涼やかな朝のことだった
と記憶している。
『早朝の図書室で受験勉強することにしました』
 優しい嘘。 
 その言葉を聞いた野梨子は半ば予想していたことであったというのに、
胸を鷲づかみにされたかのような衝撃が走り、無意識のうちに唇を噛んだ。
 そうやって少しずつ幼馴染が離れていこうとするのに、引き止める言葉
を彼女は知らない。
 何ひとつ口には出来なかった。
 せめて彼の言葉を聞いてあげることすらも。
 自分が清四郎に対して抱く想いを測ることすら躊躇いのあった彼女には、
彼からの言葉を受け止めることすら出来なかった。
 清四郎は黙り込んだ野梨子を見て、眉尻を下げた。何かを言いたげな複雑
な表情に、彼女はますます口をつぐむ。
 それから野梨子はひとりで登校している。

83 :名無し草:2007/11/25(日) 00:45:29
 
       ◇◆◇◆◇◆◇◆

ここは表向き「オールカップルおk」という名の下の
ファンサイトがほとんど無い、マイナーカプ好き(書き手含)の
        救済スレです。
      
       ◇◆◇◆◇◆◇◆



84 :こしかたの 3:2007/11/25(日) 00:46:11
 長患いをしていた祖母がとうとう危篤であるとの知らせを受けたのは、
年の瀬も差し迫る十二月半ばのことだった。
 生徒会室で真っ青な顔となった野梨子を魅録がバイクで病院へ送った。
 駆けつけると祖母は処置中であったため面会謝絶であり、母親が談話室
で祈るように組んだ両手の上に額を乗せ、瞳を閉じていた。
 野梨子もまたその隣に座り、母親に身を寄せた。
 ふと傍にいた魅録の気配が離れたこと気づき顔を上げると、いつの間に
到着したのやら、清四郎がそこにいた。
 静かな瞳で自分を見つめる彼に、野梨子は胸に競りあがる動揺を隠す
かのように、上擦った声で言葉を紡ぐ。
 気を紛らわさないと、みっともなく取り乱してしまいそうだった。
「お祖母様は、元気であった頃、随分わたくしを可愛がってくれたんです」
「ええ」
 野梨子に舞を教えたのは彼女であったし、幼い子どもに高価な着物や
手鏡といったものを惜しげもなく与え たりなど、まさに目に入れても痛く
ないといわんばかりであった。
 同い年の友達が少なく、大人にばかり囲まれて過ごした幼少時代、
祖母の家は野梨子にとって安らげる場所のうちのひとつだった。
「直接お会いしたことはありませんが、野梨子がよく口にしていたから
覚えていますよ。オルゴール付の宝石 箱をもらったとはしゃいでいたこと
もありましたね」
 野梨子ははっとして顔をあげた。
「……覚えていましたのね」
「ええ。まだ僕が鍵を預かってますよ」
 ふと野梨子の胸に、いとけなく、無邪気な少女だったころの想いがよみが
えった。
 宝物を仕舞いこんで、鍵を幼馴染の少年に託した。

85 :名無し草:2007/11/25(日) 00:47:11
■■■なぜ「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」が皆のためにふさわしい書き込みであるのか■■■

例えばこれが「ヽ( ・∀・)ノ チンコー」や「ヽ( ・∀・)ノ マンコー」だとしよう。
「ヽ( ・∀・)ノ チンコー」や「ヽ( ・∀・)ノ マンコー」の場合はどうしても
その人のもつ性別の差というものが発生してしまう。
その差により「ヽ( ・∀・)ノ チンコー」や「ヽ( ・∀・)ノ マンコー」に嫌悪感を持つ人も
いることだろう。そういう意味では全ての人にふさわしい書き込みとは言えない。

しかし「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」の場合は男性も女性も関係ない。
男性も女性も平等に排泄するものである。
また人間の男性や女性だけではない。動物、昆虫など
地球上のさまざまに生き物が平等に行う行為である。
すなわち、これは真の平等を表す言葉なのである。
ヽ( ・∀・)ノ ウンコーこそが差別や区別のない、本当に人々、
いや、地球上の生き物にとって平等な素晴らしい書き込みとも言えよう。


ではなぜ同様に平等な行為を表す「ヽ( ・∀・)ノ シッコー」ではダメなのか?
これも「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」と同時に書きこんでみよう。
「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」のもつ重量感に気付いてもらえただろうか?
この重量感はすなわち、存在感を表すものなのである。
「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」と存在感を表す書き込みを自己責任で行うことこそ
自己の心を覆っている壁を破壊するにふさわしいのである。
流動的な「ヽ( ・∀・)ノ シッコー」では人によっては心の壁を破壊できないかもしれない。

それらのような点からも「ヽ( ・∀・)ノ ウンコー」がいかに素晴らしいかお分かりになっていただけたであろうか?
もし、これを見たあなたが何かを感じとってもらえたのなら是非心を開いて書き込んでほしい。

                   ヽ( ・∀・)ノ ウンコー●  と。


86 :こしかたの 4:2007/11/25(日) 00:49:39
 野梨子が思惟に沈んだ後は、会話が途切れた。
 会じりじりとした時間は耐え難いほどであったが、ようやく談話室に
看護師がやってきた。
「白鹿さん。処置が終わりましたのでどうぞ」
 薄い微笑みに促され、野梨子は会話を中断し、母親は病室に入った。
 輸液のポンプが稼動する音だけが、静かな病室に響いていた。
 たくさんの機械や管につながれた祖母は、しかししっかりと野梨子たち
を見ていた。
「野梨子さん……」
 曾祖母はいつも、少し気取ったような声で野梨子を呼ぶ。
 それでも孫が近づいてくると途端に相好を崩して、姫か何かのように
野梨子を扱った。
 しかし今彼女を呼ぶ声はひびわれ、命の灯火が燃え尽きるときを
思わせた。
 祖母は母親へいくつかの言葉をかけた後、野梨子に瞳を遣った。
「可愛い……野梨子。どう……か、そのまま素直で、優しい子で」
 つっかえつっかえ、なんとか祖母は一文を話しきった。
 ――あのときと同じ言葉。
 野梨子は皺だらけの祖母の手を取り、頬に押し付けた。
 ひんやりとした温度がそのまま死の影に感じられ、底冷えするような
悲しみを覚えた。
 静かなひと時をすごした後、祖母は再度、眠りについた。

87 :名無し草:2007/11/25(日) 00:50:43
   /: : : : : : : : :.\〜  |:::::::/ ̄ ̄ ̄         ̄ ̄ ̄|:::::::| ~ /,. ― 、, -―- 、
  /: : : : : : : : : : : : : \~ |=ロ   -=・=-     -=・=-   ロ=| .//.: : : : : : : : : : : :.\
 /: : : :|: : : : : : : : : : : : :\|::::::|        ノ          |:::::::|/...: : : : :/ \\: : : : : : :ヽ
. |: : : : @ヽ-------‐‐'′.\::|*∵∴   (● ●)  ∴∴*|::://: : : : : :/    ヾ.\: : : : : :' ,
.|: : : :/              .\ ∵∴\__l_l__/∵∴ |/  {: : : ///-‐'  `ー-ヾ.\: : : : :',
|: : : / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ \    \____/    ./   ヾ::/ /⌒ヽ._/⌒`ヽ__,ヘ: : : ;|
| : =ロ   -=・=-  |,   | ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓∨‐ヘ._ ノ  ヽ_ ノ    Y¨ヾ!
| : :/ヽ      /ノ .ヽ┃ ま た 腐 女 子 か ! !   ┃.{j     (, ,)、      }}5リ
| :/  `───  /    ┃                        ┃.,′    `    `       }ゞ'ュ
| ノ          .(●_ .┃ http://sakura03.bbspink.com/801/ ┃{     (⌒          lヘ:::ュ
|:|           l l ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛ム      ( ̄        ノ ヾ
|:|       __-- ̄`´ ̄--__  /::,/ノ;ノ);;);;/~);;;ハ;ノ;;ノ;;人:\ rテ _ゝ、     ー      イ
|:|        -二二二二- ./::::::l | ,=・= ンー―-t=・=、j l:::::ヽ\    `` ‐ `ー一'¨´フ´
|.:\               /;::::::::j `ー-ノ ● ● ヽ一'   |::::::::ヽ\ー- ..,, _\  / __,、-'´
、: : :\     _- ̄ ̄ ̄//:::::r'rノ       U       ``‐、::::ヽ\   \三三三/
..|Ξ|~ \       / /::::::レ'       ゙Y⌒'ー─'⌒Y      i::::::ヽ \   ;ゞ○;=く
/: : :ヽ/|\____./ ノ::::::/        l 、___,,ノ │     l:::::::::}~ \/三∧三:\
|: : : : |  \   /   l::::::l          ノゝ、____,,ハ     l:::::::::l  ~  \/  \三 ヽ




88 :こしかたの 5:2007/11/25(日) 00:51:54
『可愛い野梨子。どうかそのまま素直で優しい子でいてね』
 幼いあの頃、よく祖母はそう言って愛しげ野梨子を抱きしめた。
 着物に燻された香の匂い。
 微笑みの絶えぬ人であった。
 ある日、いつものように祖母を訪ねると、彼女は箪笥の奥から
なにやら箱を取り出してきた。
 つややかにワニスが塗られた木製の小箱。花の柄が繊細に彫られている
見事な意匠で、野梨子は思わず見入った。
『気に入った?』
 優しく微笑む祖母に野梨子が頷くと、彼女はそっと野梨子に差し出した。
『野梨子さん。これをあなたにあげるわ』
『いいのですか?』
 躊躇った野梨子に祖母は頷いた。
『この箱には野梨子さんの大切なものだけを入れるんですよ。きっと幸せ
になれるから』
 野梨子は頬を紅潮させて頷いた。


89 :こしかたの 6:2007/11/25(日) 00:52:26

 冬の昼日中、蒼穹に灰色の煙が立ち上がっては溶けていった。
 野梨子はしばらくそれを見詰めていたが、喪服を纏った母親に促され
て、踵を返した。
 胸は涙と鈍い感傷に重たく沈んでいたが、その反面、どういうわけか
頭からつま先まで、爽やかで優しいものが全身を行き渡っているのを
野梨子は感じていた。
 祖母が残していってくれたもの。
 火葬場を離れた野梨子は、同じく喪服を纏った清四郎が斎場の
入り口で待っているのに気がついた。
 母は眼差しだけで清四郎と合図をすると、そっとひとりだけ離れて
行った。
 しばらく、野梨子も清四郎も無言だった。
 どちらともなく式場までの道を歩きはじめる。
 冬の風はどこまでも冷たかったが、日差しだけは柔らかだった。
「清四郎」
 ふと、自然と言葉が野梨子の口をつく。不思議と心の中は穏やか
に凪いでいる。
 素直になること、変化していくことへの躊躇いはもうなかった。
「鍵を返してくださいな」
「……」
 唐突な野梨子の言葉の意図が分らなかったのだろう。清四郎は
しばし口をつぐんだ。
 くるりと野梨子は振り返った。
 野梨子の黒絹のような髪が風に浚われる。
「わたくしが子供の頃胸に仕舞っていた宝物。一緒に見ましょう」
 かつてのように野梨子は無邪気な微笑みでそう言った。

90 :こしかたの 7:2007/11/25(日) 00:54:17
 払暁の頃に窓辺へ座り、払暁を待つ。
 近頃は夜明けも早くなり、そろそろもう起床の時間には間に合わなく
なるだろう。
 しばらくそのままじっとしていると、そのうちゆっくりと世界に白が
染み渡っていった。
 甍の波がきらりと朝日を反射して眩しく、気が付けば夢が覚めるように。
 すっかりと白い光があたりを覆い尽くした頃、ついつい窓の下の小路
を見やるけれども、もうそこに早朝を歩く幼馴染の姿はない。
 野梨子は朝の支度をするために窓辺から立ち上がった。
 ちらりとローチェストの上に視線を遣る。もう鍵を閉じることがない
だろう宝石箱には、かわりに鍵そのものが新たに収められている。
 このまま新しい宝物が少しずつ増えていくだろう。


 登校の時間となり玄関を出ると、十年来変わらぬ姿で清四郎は立って
いた。
 そうやって、見守ってきてくれたことを知っている。
 何を怖れることがあるのだろう。
「おはよう、野梨子」
 真面目くさった顔で門前の寒椿を見ていた清四郎は、野梨子に気がついて
微笑んだ。いつもと変わらぬ穏やかな朝の光景だった。


終わり

91 :名無し草:2007/11/25(日) 00:57:53
>こしかたの
綺麗な文章で惚れ惚れです。ありがとう!

92 :名無し草:2007/11/25(日) 00:57:58
     ,. -─ '' "⌒'' ー- 、           __,,. -──- 、.
    ./ ,r' ´  ̄ ̄ `'' ‐-r--、     r=ニフ´  ̄ ̄ ~`` ‐、 \
   /      ,r--‐''‐ 、.._,,二フ-、  ,. -‐゙ー-‐ ''、'ー--''-_、     \
 /       /     , '´    ,.イ ヽ__     }ノ´二 -‐ヽ._    \
        {       i     >{    L    ,'ー 'ー ''´ ̄}
         ト、     !.     〈/     }   /      ,.イ
         ヽ、___ヽ、  ./ カパッ   ̄レ'   _, ‐'
  、             " `,二ヽ!        r''二  ̄
    ` ‐- 、..__,. -‐─┴─'         ゙─‐'--''─- 、..___ ,.
                    ‖‖
                    ‖‖
                      λ
                    (  )
                  ヽ( ・∀・ )ノ ウンコー
                  (____)


93 :名無し草:2007/11/25(日) 01:00:01
呪いの六芒星です。
このレスを見た 人は週末の満月の日にスレッドが大荒れになるでしょう。
残念でしたね。
                  ▲
                ▲▼▲
               ▲▼ ▼▲
              ▲▼   ▼▲
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    ▼▲ ▲▼                 ▼▲ ▲▼
     ▼▲▼     ズ〜ン♪       ▼▲▼
     ▲▼▲                   ▲▼▲
    ▲▼ ▼▲                 ▲▼ ▼▲
   ▲▼   ▼▲               ▲▼   ▼▲
  ▲▼     ▼▲             ▲▼     ▼▲
 ▲▼       ▼▲           ▲▼       ▼▲
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
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             ▼▲     ▲▼
              ▼▲   ▲▼
               ▼▲ ▲▼
                ▼▲▼
                  ▼
ちなみに呪いを解く方法はありますが教えてあげません。

94 :こしかたの:2007/11/25(日) 01:00:08
ageてしまい申し訳ございませんでした。

95 :名無し草:2007/11/25(日) 01:00:47
>こしかたの
GJです!
張り詰めたような緊張感から、優しい日常への転換が自然で、
朝の描写とも併せて楽しめました。
こういう内面的な葛藤も良いものですね。

96 :名無し草:2007/11/25(日) 01:03:56

わざわざ12時すぎてからうpするなんていやらしいわ〜




97 :名無し草:2007/11/25(日) 01:12:56
このスレの住人 
前スレでの点呼23−あたしが5連投+新スレで1
合計19人 こんなもん
熱心なマイナーオタ10人 ROM4〜5 ドラマの影響で4〜5人

98 :名無し草:2007/11/25(日) 01:17:55
>>73さん
競作終わっても、続き待ってます!

99 :名無し草:2007/11/25(日) 01:22:27
ズル賢い>>81は誰でも見るこんな掲示板でやってないで
自サイトでも立ち上げてやれ、人くるでしょ?
スルーして下さいと言えば、何やってもいいってもんじゃないんだよ。

100 :名無し草:2007/11/25(日) 01:25:31

【全脳感は捨てるべし】有閑▲妄想▽倶楽部29【私が自由に書きたいだけ】




101 :名無し草:2007/11/25(日) 01:29:13
>>73
ウマ!
ちゃんとデジタルトーン貼りまでしてて凝ってますね。
可愛い清×野漫画嬉しいです。
かなり好きな系統のイラストです。
続きを待ってます!

>こしかたの
文章上手いので世界観に入り込みました!
しかも難しい鍵というお題がマッチしてます。
こういう清×野いいですね。
投下ありがとうございます、GJ!


102 :名無し草:2007/11/25(日) 01:29:55
なんで清 野ってファンサイトでやらないで
こーゆー所でみんなに見せてやりたがるんだろう。
清悠はほとんどファンサイトでやってるけど。

103 :名無し草:2007/11/25(日) 01:32:59
670 :花と名無しさん:2007/11/07(水) 20:45:13 ID:???0

部内恋愛なんてリアルな近親相姦みたいで今更気持ち悪いよ。




>こういうマイナーな趣味の人間もいるのに、カップル固定されるのは迷惑だ

とか

104 :名無し草:2007/11/25(日) 01:34:36
久しぶりに目次屋さんします。

>>10
意外な結末<SS>清可

>>27
開け、宝箱<SS>オールキャラ

>>43
それでいいのか<SS>オールキャラ

>>55
鍵<絵>魅録
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/3_1.jpg

>>56
鍵<絵>悠理
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/4_1.jpg

>>71
思い出の扉<小ネタ>魅野

>>73
無題<絵>清野
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/7_1.gif
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/8_1.gif
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/9_1.gif

>>80
こしかたの<SS>清野

105 :名無し草:2007/11/25(日) 01:34:43
>こしかたの
GJGJGJGJGJGJ!!!!
本当に文章が綺麗。また書いて下さい。
素敵です。


106 :名無し草:2007/11/25(日) 01:36:13
>こしかたの
GJ!!
暖かい気持ちになれますた


107 :名無し草:2007/11/25(日) 01:38:27
同一人物が必死にレスしてるの?IDでなくてよかったね

108 :名無し草:2007/11/25(日) 01:39:31
513 :名無し草:2007/10/19(金) 17:23:54
一条先生のエッセイとか読むと
「いちばん怪しいのは清四郎と悠理」と繰り返し言ってるから
清四郎×悠理がデフォルトなんだと思ってた。   

 


521 :名無し草:2007/10/19(金) 18:28:26
繰り返し言ってる割に、ここでそんな話題出たっけ

522 :名無し草:2007/10/19(金) 18:40:22          
怪しいなんて言い方するかね                  

>
wwwwwこれ>>81おまえだろwwwwwwww  

109 :名無し草:2007/11/25(日) 01:41:44
>>104
やはりここでなければ読めない数々の自己満足作品だね。

110 :名無し草:2007/11/25(日) 01:48:16
>>108
>80の性格なら言いかねないな。

111 :名無し草:2007/11/25(日) 01:49:39
>>104
乙。
にしても美童がテラ哀シスw


112 :名無し草:2007/11/25(日) 01:56:41
>>73
自分もゆっくり続き待ってます。
寝起きの清四郎セクシーだ。

113 :名無し草:2007/11/25(日) 02:02:20
ここは清野サイトでおk

114 :名無し草:2007/11/25(日) 02:04:21

一部には「たかが二次創作で我慢なんて、全脳感を捨てきれない人たち」という
自分が書きたい作品をうpする事だけを考えている人もいます。  


115 :名無し草:2007/11/25(日) 02:05:55
ああもう清野サイトでいいんじゃないかな
そうしたら私はここ覗かないし。

116 :名無し草:2007/11/25(日) 02:06:12
ん? 書きたい作品をうpするので別にいいんじゃない?
とうか全能感の誤字?

117 :名無し草:2007/11/25(日) 02:08:50
>>116
可哀想な人を指差してはいけません。

118 :名無し草:2007/11/25(日) 02:09:17
スルー検定2級でお願いします。

119 :名無し草:2007/11/25(日) 02:10:13
なぜスルーできないのだろう
>>117

120 :名無し草:2007/11/25(日) 02:12:56
>>119もね。
そして私もね。

121 :名無し草:2007/11/25(日) 02:14:27
505 :名無し草:2007/10/19(金) 14:36:00
>違うカプでも嫌だと思ってても黙ってる人もいるのに、    

wwwwwwwwwwwwww  wwwwwwwwwwwwwwwwwwww                

122 :名無し草:2007/11/25(日) 02:20:02
萌え話でも。

クリスマスにはちょっと早いけど、
有閑メンバーは何歳くらいまでサンタさんを信じていたんだろう。
悠理あたりは結構遅くまで信じていそう。
(サンタならぬ三田さんとか、なんか変なものを信じてそうだが)

123 :名無し草:2007/11/25(日) 02:26:39
いつもより賑やかでいいね。
>>115
ジブンも清野ばかりじゃもういいや、宝箱みたいな楽しいお話が好き。

124 :名無し草:2007/11/25(日) 02:27:25
自分で書けばいいじゃん。
できないなら文句言うな。

125 :名無し草:2007/11/25(日) 02:28:47
>>80
KY 

126 :名無し草:2007/11/25(日) 02:30:33
>>122
三田可愛いw

美童はキリスト教圏だからわりと普通に信じてそうだね。
(本場のクリスマスがどんなのか良く知らないが)

127 :名無し草:2007/11/25(日) 02:32:53
>>124
あたしの感想おまえにとやかく言われる筋合いはねぇ

128 :名無し草:2007/11/25(日) 02:33:45
人の気分を害する感想はチラ裏にでも書いてろ

129 :名無し草:2007/11/25(日) 02:34:55
>>124 >>128
相手に合わせて、進んで同じレベルに堕ちることもない。
ここは大人のスレですよ。

130 :名無し草:2007/11/25(日) 02:42:32
>ここは大人のスレですよ。
wwwwwおばちゃんのスレwww 
イヤイヤここも結構レベル堕ちてる方いますよ。>129のように

131 :名無し草:2007/11/25(日) 02:43:16
>>122
三田w

でも万作さんがクリスマスをやるかどうか謎だな。
正月行事はしっかりやるだろうけど。
(正月だけは剣菱家のメイドになりたい)

132 :名無し草:2007/11/25(日) 02:55:21
お祭りに乗り遅れました。
>>104さん、目次ありがとうございます。

>>10意外な結末
可憐と清四郎のさらっとした、でもほのかに甘い関係が素敵でした。

>>27開け、宝箱
ふつうにこういう日曜日過ごしてそう。楽しいお話ありがとうございます。

>>43それでいいのか
ぶっw 作者タンと私のモニョ具合はシンクロしますw

>>55
魅録が爽やかですね!
こういうイラスト見てると、一般の女子に一番モテるのが魅録だというのに納得です。

>>56
悩ましげな悠理が珍しくて、でも素敵です。何が考えてるんだろう。

>>71思い出の扉
なんだか優しいお話ですね。時を重ねても色あせない絆を感じました。

>>73清野
めちゃくちゃ気になるところで終わって(涙)
野梨子にお粥つくってもらいてー

>>80こしかたの
宝物を大事に仕舞ってるのが可愛い。静かなふたりのお話に、優しい気持ちになりました。

133 :132:2007/11/25(日) 03:00:51
>>104さんのテンプレに>>63さんが抜けていることに気が付きました。

>>63
可憐のチョーカーが可愛いです。
誰が可憐を束縛する権利をもっているんでしょうv

134 :名無し草:2007/11/25(日) 03:02:26
満月外せば良かったのに。

135 :名無し草:2007/11/25(日) 03:04:31
>>124
発表するならいろんな意見がでるのは仕方ないのでは。
本音としてはあまりに個人の好みを追求し過ぎな作品より
2ちゃんなので誰でも楽しめる方がいいと思う。
特に今はライトファンの人も多そうだし。


136 :名無し草:2007/11/25(日) 03:12:39
もう清悠しか愛せない人用スレ作って住み分けたらどうかな。
そのスレでは、アンチ他カプもOK。
ただし、こっちのスレに出張は不可。
わざわざ見たくないモノ見る必要ないでしょうし。

清悠派の人でも、このスレに留まりたい人は、他カプを許容するのを条件で。
もちろん他カプ許容できるなら、どんどん清悠話してもOKで。
そしてこのスレの住人は、清悠しか愛せない人用スレへの出張不可。

お互い、もう交われないし平行線たどるばかりなんだから、
住み訳すべきじゃない?

137 :名無し草:2007/11/25(日) 03:17:27
清悠派はわざわざ別スレ作らなくてもいいよ。
ファンサイトで足りてるんだから。  

こしかたの〜の人っていつも野梨子かわいいかわいいって言ってて
かなり引く

138 :名無し草:2007/11/25(日) 03:18:41
うん、どうやら大半が清悠支持者らしいからw
専用スレ作ったらきっと盛り上がるんじゃないかなw

自分は清悠が一番好きだけど、他カプも大好きだからこのスレに留まるけどね。

139 :名無し草:2007/11/25(日) 03:18:53
でも清野派だって清悠にいつも否定レスつける人いるよ
前スレで荒れたじゃん。

140 :名無し草:2007/11/25(日) 03:20:42
うん。
きっとここで議論しても分かり合えないでしょうし。
住み分けしませんか。
揉めたいわけじゃない。

141 :名無し草:2007/11/25(日) 03:27:25
で、誰がたてるの

142 :名無し草:2007/11/25(日) 03:29:44
私が立てましょうか?

清悠世界を乱す人間が来ない専用スレは、
きっと快適なことだと思います。
これだけこのスレで清悠好きが多いということは、需要もあるでしょう。

新しい専用スレをつくるのが、きっとお互いにとって最善です。

143 :名無し草:2007/11/25(日) 03:32:32
ではお願いします。
あーこれでこのスレが清悠派にジャマされる事がなくなるw

144 :名無し草:2007/11/25(日) 03:36:59
自分達が1番だと言う清悠派がいなくなってすっきり

145 :名無し草:2007/11/25(日) 03:41:13
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1195929453/l50

立てました。
これ以降、このスレでは清悠を叩くのは禁止。
(このスレに留まった清悠好きは、他カプも好きなはずなのだから、仲良くしましょう)

また、清悠しか愛せない人・清悠以外が苦手な人はむこうでそういう発言すること。
向こうでは何を発言しても自由です。

健全に住み分けましょう。

146 :名無し草:2007/11/25(日) 03:41:40
清悠派はファンサイトで愛の世界でも作ってればいい。
ばいばい



147 :名無し草:2007/11/25(日) 03:46:12
どこで何を発言しようが壷では自由
じゃまされたくなかったらファンサイトでどーぞ。


148 :名無し草:2007/11/25(日) 03:47:41
>>145
乙!
このスレの住人も、向こうの住人となる人も、
お互いの領域を侵さずまたーりと行こう。
議論したところで平行線をたどるっていうのに、同意。
叩き合っても無益だ。
不可侵でいこう。

149 :名無し草:2007/11/25(日) 03:49:18
清悠派もう来るな 来るな 来るな 来るな
来るな 来るな 来るな 来るな 来るな 来るな
来るな 来るな 清悠派くるな じゃまするな 
清悠派もう来るな 来るな 来るな 来るな
来るな 来るな 来るな 来るな 来るな 来るな
来るな 来るな 清悠派くるな じゃまするな 

150 :名無し草:2007/11/25(日) 03:50:53
>>149
あなた、本当はこのスレ派じゃないでしょう。
分っていますよ。
清悠が嫌いな人なんて、このスレにはいなかった。

嫌いなのは、清悠以外の話が出来ない荒しの仕業、ただそれだけ。

151 :名無し草:2007/11/25(日) 03:54:02
とりあえず分離もすんだことだし、
こっちは向こうの話をしない、向こうはこっちにこない、でいいんじゃない?
向こうは清悠の楽園を築いたらいいし。

そろそろ萌え話でも。

152 :名無し草:2007/11/25(日) 03:55:23
>清悠が嫌いな人なんて、このスレにはいなかった。
そうかな、清悠好きだと感じるけど清悠話いやがる人いるよ。



153 :名無し草:2007/11/25(日) 03:56:19
>152
うん。あなたがそう感じたのなら、そう感じさせてしまうレスがここにはあったのかもしれない。
新しいスレだと、きっともうそんなことないですよ。
清悠が嫌いな人

154 :名無し草:2007/11/25(日) 03:56:23
乙だけど清悠派?は向こうに行かないんじゃない、
荒らしたいだけだから。

155 :153:2007/11/25(日) 03:58:17
書きかけすみません。
「清悠が嫌いな人は、そちらに行かないと思いますし」
と書こうとしました。

>154
私は、きっと移動してくれると信じてます。
だって、清悠だけの話が向こうで出来るんですよ?
いままでのレスから推察して、清悠だけ派さんたちが一番願っていることだったと思いますし。

156 :152:2007/11/25(日) 03:59:41
149では無いですよ
>>153だって結局清悠すき追い出したいだけ。

157 :名無し草:2007/11/25(日) 04:01:27
>>156
あなたがそう感じてしまうなら、哀しいですがそれがあなたの真実なのでしょう。
そういうあなたのふさわしい場所がここ以外にもあります。
素敵なファンサイトや、専用スレなど。

158 :名無し草:2007/11/25(日) 04:03:24
荒らしは今頃笑ってますよ。

159 :名無し草:2007/11/25(日) 04:03:58
この流れ全体が荒らしの自演だよね?

160 :名無し草:2007/11/25(日) 04:04:59
>>158-159
もう静観するしかないよ。
これ以降、1週間レスつけるのやめるとか。

161 :名無し草:2007/11/25(日) 04:05:17
>>157
清悠派追い出し大成功だねwwwwwwおめでとう!!!

162 :名無し草:2007/11/25(日) 04:14:31
一言すまない
清悠以外愛せない人とそんな清悠に出て行って貰いたい人と
荒らしてめちゃめちゃにしたい人、がいるとおもう。

163 :名無し草:2007/11/25(日) 04:17:32
自分は、西友以外愛せない人であっても、こっちの邪魔をしなければ、
ここに留まってくれても全く問題ないと思うよ。
西友に限らず自分の萌えな話題が出たときだけ発言し、
萎えな話題のときは黙るか別の話題を振る。

それだけの話だと思うけどな。

まあめちゃくちゃにしたいだけの奴は論外だ。

164 :名無し草:2007/11/25(日) 04:21:59
>>155
>清悠だけ派…はわざわざオールカップルスレにあまり居ないでしょう

165 :名無し草:2007/11/25(日) 04:32:43
確かに清悠だけ派はここにこだわる必要ないからなあ。
なんでだろ、あらしはもう寝てるかも

166 :名無し草:2007/11/25(日) 04:33:38
そろそろこの話題にひと段落したいな。
っても話題がないから、ちょっと妄想。
競作なんだけど、自分が書こうとして結局かけなかった
美童のカプ話を小ネタとして残してみる。

倶楽部内の女性陣のうちの一人と付き合っている美童。
昔の彼女から切羽つまった感じでホテルのキーをもらい、
思わず受け取ってしまう。
自殺などを心配して(下心なしで)ホテルに行くと、
そこには赤ん坊が(しかもハーフっぽい)
彼女からは冷たい目で見られ、
メンバーからは責任取れといわれ、進退窮まる美童。

結局赤ん坊は美童の子供じゃなく、別の男のもの
美童とつきあったのも、その男に対するあてつけだった。
迷惑をかけられた美童はホテルのキーを受け取り、
彼女(誰?w)とエチー。


お粗末さまでした。


167 :名無し草:2007/11/25(日) 04:35:00
確かに不思議だよね。
清悠だけ派がここにこだわらないのなら、誰がこだわってるんだw

168 :名無し草:2007/11/25(日) 04:44:42
美童小ネタ乙です。
清悠だけ派 ファンサイトに行けば楽しい。
その他のカップル(オール)が好き・・はここが大事。
う〜んいったい何の目的だろうね。


169 :名無し草:2007/11/25(日) 09:16:17
有閑で恋愛物やるのがやな人もいるんじゃない。
気持ち悪いとかの意見あったよね。原作第一主義とか。

170 :名無し草:2007/11/25(日) 10:49:42
「妄想」スレなのに・・・
いろんなシチュやカプを楽しみに来てるのに

171 :名無し草:2007/11/25(日) 12:17:45
空気読まずに清野とかいきます。
ごめんなさい。

172 :清野 1/4:2007/11/25(日) 12:21:29
君の隣は僕のものだと
この思いを強く自覚したのはいつだったか


三階にある図書室の窓に艶のある黒髪が見えた。
すこし裾広がりのおかっぱ頭である。
その黒髪の持ち主は、大きな目とそれゆえに幼く見える顔をほころばせて、花が開くように笑っていた。
その向かいに誰が座っているのか、ここからは見えない。
手を伸ばそうとも触れることの出来ない、三階がまるで天上のようだ。
けれども。
けれども彼女の隣は僕のものだ。
届かないから触れないのではない。
届けば触れられるような、そんな簡単なものではない。
いつでも届くところに僕はいるはずなのに、それでも触れることが出来ないのだ。

173 :清野 2/4:2007/11/25(日) 12:22:18
一息に階段を上り、図書室の扉の前で軽く呼吸を調える。
扉を開けて、あくまでもさりげなく。
「めずらしいですね。野梨子が図書室にいるなんて」
視線を揺るがすことなく、目の端だけで捉えたものは、上気した頬が愛らしい少年だった。
おそらくは後輩であろう。
まあ清四郎、と彼女は顔をこちらに向ける。
「授業でおもしろいことを聞きましたの。少し調べてみようと思ったんですわ。清四郎こそ珍しいのではなくて?学校の図書館に来るなんて」
彼女も清四郎も本は買って読む。
彼女がどうかは知らないが、清四郎は基本的に自分で所有したいのだ。
一度しか読まない暇つぶしの小説であろうと、一度しか目を通さない専門書であろうとも。
「先生に呼ばれていましてね。職員室にいなかったのでこちらではないか、と」
そう言って、図書室の隣にある国語準備室(何を準備するのかは全くの謎である)を示す。
実際のところはもちろん教師に用などない。
常日頃からのポーカーフェイスと常日頃から嘘をつき慣れたこの口は、みじんも揺らぐことなく図書室まで駆け登ってきた本当の理由を包み、隠す。
「どんなご用ですかしら」
お愛想にひとつ微笑んで、清四郎から目線を外して元の話し相手に向き直る。
質問ではなく会話の打ち切り。
内容に興味はないし、さっさと教師のところへ行けとのつれない態度。
彼女の注意を取り戻した少年がうれしそうに会話を再開させる。
清四郎は軽く肩をすくませてゆっくりと準備室の方へと歩みを進めた。
図書室へ来た本当の理由、すなわち彼女の微笑みが向けられていたのはどんな人物なのかを注意深く探りながら。

174 :清野 3/4:2007/11/25(日) 12:22:54
「中断させてごめんなさいましね。」
野梨子の前に広がっていた本は一面に漢字が印刷され、馬の骨から聞こえてくる言葉の中には蘇東坡とか徽宗とかいった言葉が混ざっていた。
かわいらしい顔をして、あの少年はどうやら中国史マニアのようだ。
ふむ、と年寄りくさくつぶやきながら、扉の前にたどり着いてしまったので、用もないのに仕方なく準備室の扉を開けた。
王安石が……と言った少年の声が、いやに耳障りに響いている。
振り返って睨みつけたい衝動が不意に湧いてきた。
「ど、どうしたんだね菊正宗君」
国語の教員が全員驚いて動きを止めた。
まだ年若い女性教員は手に持っていたプリントを落とすほどの驚きっぷりだ。
彼の足下まで散らばったプリントを拾って女性教員に渡すと、こわばった笑みで礼を言った。
受け取る手はかすかに震えている。
……もしかしたら、みな驚いているのではなく怯えている?
ぼくに?
どうやら、あの男子生徒の替わりに準備室の中を睨んでいたようだ。
「先生方こそ、どうしたというんです?」
あんたが怖いんだよ、と心の中ででも突っ込めた者が何人いただろう。
ポーカーフェイスはお手の物のはずが、どうやら隠しきれなかったようで。
なぜならば、野梨子の微笑みは何をおいても自分に向けられるべきものなのだ。
ほかの男と話すなとか、ほかの男に笑いかけるなとか、そんなことを言うつもりはない。
話さなくても笑わなくても、彼女がそこにいるというだけで男どもは至福を味わうのだから。
それでも、ぼくはその誰よりも優先されるべきだ。
そうだろう?
ぼくとの会話は早々に切り上げて、他の誰かとの会話を優先させるとは。
「のっぴきならない事情で国語準備室に入る必要があったんです。先生方に用はありませんので、しばらく失礼します」
普通ならばあり得ないような理由を堂々と述べ、怯える教師を尻目に嫌みなほどに静かに扉を閉める。
そのまま、中で用事をしているかのように五分。
目を閉じてゆっくりと数える。
清四郎の忍耐力にとっても、教師たちの忍耐力にとっても長い五分が過ぎ、清四郎は再び扉に手をかけた。

175 :清野 4/5:2007/11/25(日) 12:25:08
さあ、彼女を返してもらおう。
「野梨子」
彼女の名前を呼ぶ。
誰と話していようとも、ぼくの声は彼女に届き、彼女は僕を振り返る。
黒い瞳で僕を見る。
「もう終わりましたの?」
「ええ、大した用ではなかったので」
「そうですの」
そっけなく彼女は元の会話に戻ってしまった。
「野梨子」
「んもう、なんですの。邪魔をしないでくださいな」
おかしいな、ぼくが優先されるべきではない?
「そういえば、チェスもやってみたいといっていたでしょう。手に入れたんですけどやりませんか」
あら、と興味が少しこちらにやってきた。
「そう言えば白鹿先輩は碁が強いんでしたっけ。中国から日本にどうやって碁が伝わったとかって興味ないですか?」
「まあ、そんなことまで知ってますの?」
彼女の視線はまた向こうにとられてしまう。
彼女がほかの男と話すくらい、どうということはない。
誰であろうと、彼女の中で自分以上の存在になることなどあり得ないから。
だが、敵がこちらを見てざまあみろといわんばかりの顔をしているのを見過ごすほど、穏やかな性格はしていない。
「まあ、チェスはいつでも出来ますからね」
ぼくはいつでも野梨子との時間が持てますからね。
君は今日しか野梨子との時間は持てないからね。

176 :清野 5/5:2007/11/25(日) 12:25:47
「けど」
にっこり笑って付け加える。
「今日は一人で練習することにしましょう。一日の長ということで、初勝利はぼくのものですね」
「あん、ずるいですわ」
負けず嫌いの彼女は腰を浮かせる。
「白鹿先輩そういえば……
「野梨子ー!」
再び抗戦に出た声を遮って、おそらくは聖プレジデント学園で最も図書室にふさわしくない人物の声が響いた。
「まあ、悠理。どうしましたの、あなたが図書室に来るなんて」
「あたしだってこんなところに用なんて無いやい。外から野梨子が見えたから迎えに来たんだ。一緒に帰ろうぜ。可憐がこないだ見つけたケーキ屋でケーキ喰おうってさ」
「ま、ステキ」
にっこり微笑む彼女はその笑顔のままこちらに向き直った。
「では、ごめんあそばせ」
後は、声をかける余地を与えずいそいそと悠理の後に続いて図書室を出た。
男達のつまらない抗争など、まるで意に介さずに。
悠理や可憐が君がようやく手に入れたとても大切なものだと知ってはいるけれど。
ぼくも正直に「君を見たから用もないのに図書室に来た」と言ったら、君は少しは違う反応をしてくれた?
でもまあいいか。
君の隣はぼくのものだけど、占領するつもりはないんだ。
君の大切なものが、君の世界にあふれていたほうがいいと思うから。
少し前までは考えられない、友人と過ごす放課後を手に入れた後ろ姿を思って目を細めた。

おわり

177 :清野 蛇足:2007/11/25(日) 12:28:15
「さて」
菊正宗清四郎が少年に目を向けた。
「姫君もいなくなったことですし、我々も帰りますか」
「はあ……」
少年は、白鹿野梨子に憧れていて、菊正宗清四郎の噂だってもちろん聞いていた。
けれど、彼のポーカーフェイスは鉄壁だなんて噂は、デマだなあ、と思った。
人を思ってあんな優しい顔が出来るのだから。
自分は、白鹿先輩を思ってあんな顔が出来るだろうか。
いつでも触れられる位置にいるくせに触れることなく、大切に大切に隣で見守っているのだろう。
白鹿先輩はそれに気がついているのかいないのか、けれども自分の隣に柔らかい表情のこの男がいないところなど、考えたこともないのかもしれない。
これは、適わないかなあ。

-----

文字数制限に引っかかって3/4の次が4/5というマヌケっぷり。
そして空気読まずに清野。
お邪魔しました。

178 :名無し草:2007/11/25(日) 12:42:47
いいんですよ清野で
ここはもう清野スレッドなんですから。傲慢な清悠派はもうきませんよ。
清野沢山でお願いします。

179 :名無し草:2007/11/25(日) 12:44:32
>>172 GJ!
ありがとう!萌えますた

180 :名無し草:2007/11/25(日) 12:47:53
清悠は他で読めるんですから、いいんですよ。
空気嫁ない訳じゃなく仕返しでしょ。もうここは清野でお願いしますよ。
もう一本おねがい

181 :178 180:2007/11/25(日) 12:56:44
ごめんなさいとか謝らなくていいですよ。ここはあなたの王国だから
作品沢山あるようですがここにしか無いのですか、ここも支配して
荒らされない場所でも読みたいです。清悠派ばかりいい思いして
納得いきませんでした。

182 :名無し草:2007/11/25(日) 13:04:11
一番の被害者は西友でも西乃でもない人達

183 :名無し草:2007/11/25(日) 13:06:19
ここは清野以外もOKですよね?

184 :名無し草:2007/11/25(日) 13:21:02
>>183
そのはずだけど。
どこまでが釣り?自演?作家さんも頭にくるのわかるけど、
荒らしたい人も目的に嵌ってない事を願う。このままだとカプのお話の度に
荒れて読みにくくなってしまう。
なってしまう。


185 :名無し草:2007/11/25(日) 13:37:27
なんとか清野vs清悠の構造にもっていきたいヤツがいるみたいだが、
作家さんは気にせずうp汁。

ということでGJ!

186 :名無し草:2007/11/25(日) 14:02:27
178 180 181は
なりきり便乗あらし  
荒らす人はストレートに来るとは限らないよ。
清悠装ったり清野のふりしたり、でいろんな人呼んじゃう。
個人的には今日のうpは控えた方が無難だったかなと。
2〜3日後でもいいし、最後は本人の判断だろうけど。

187 :名無し草:2007/11/25(日) 14:12:58
もういい加減、この話題はやめようよ。
スルーする力を身につけましょ。(私もだけど)
作品うpしてくれた作家タン、乙。

188 :名無し草:2007/11/25(日) 15:40:25
空気嫁まずに便乗して疑問を1つ
なぜ清悠以外のサイトがほとんどないんだろう。ここの作家さんも作品多そうだし
清悠が人気あるのは分るけど、他の組み合わせが好きな人もいるのに。
ファンサイトのアンバランスさはずっと不思議だった。
ファンサイト…清悠がほとんど
ここ…今は清悠以外のカプのほうが充実  魅録スキで人気あると思うけどなんでないの。

189 :名無し草:2007/11/25(日) 15:57:49
本当に空気嫁てないな。
マジレスすると、サイト作りたい(交流好き)か、殺伐とうpする方が好きかの違いだろ。

190 :名無し草:2007/11/25(日) 16:21:56
わからないな。私も魅録好きだよ、>殺伐とうpする方が好き なるほどね。
バランスが悪いには同意、本当にくっきり分かれてますよね。もう少しまんべんなく
あると良いけど。交流がめんどう、もわかる気がします。

191 :名無し草:2007/11/25(日) 16:36:47
マジレスすると清×悠を書いた場合ファンサイトへ投稿するのかと思ってた。
その他で書く場合あまりサイトがないので掲示板の方が適しているのかと。
なんで魅録とかのサイトがあまりないかは?だな。
少しはあるよね。


192 :名無し草:2007/11/25(日) 16:40:16
サイトの作成自体も面倒だし、作品もひとつだけってわけにはいかない。
さらに、人に見てもらおうと思うと登録とかリンクとかの宣伝も必要。

ここにうpだと、それだけで少なくとも何人かには見てもらえる。


193 :名無し草:2007/11/25(日) 16:55:04
ここの作家さんの中でどなたかサイト作ろうって人が
いつか出てくるといいな。

194 :名無し草:2007/11/25(日) 17:22:54
釣られてみる
サイト作成は面倒そうだけど>>188が嘆いているのは
それでも清悠だらけで魅や他が少ない事の不条理?
じゃないの。

195 :名無し草:2007/11/25(日) 17:28:07
>>193
結構いるよ

196 :名無し草:2007/11/25(日) 17:37:59
>>195
ここ出身って事?清×悠書く方は少しわかるかも。
他にもいるんだ、これ以上は増えないのかな。

197 :名無し草:2007/11/25(日) 17:51:39
ファンサイトも増えてここでの作品も増えるといいよね。
有閑以外の漫画のファンサイトはあまり知らないけど、こんなものなのか。

198 :名無し草:2007/11/25(日) 20:56:46
最近は美×悠に萌えてしまいまつ。


199 :名無し草:2007/11/25(日) 22:31:25
清四郎や魅録は恋愛より趣味だし美童もレジャーな感じだしな男性陣
その内の一人に女性陣の誰かがマジ惚れして、普段通りに友達しつつ、いかに女として意識させるか・本気にさせるか・あわよくば相手から告白させるか、を
悩んだり相談したり協力してもらったりってのを想像して最近萌えてる
いっそ最終手段として女から押し倒して既成事実作るのもいいと思うが、返り討ちにあう確立も高そうw

200 :名無し草:2007/11/26(月) 00:13:55
>>199
わかるw

しかし清四郎は返り討ちかもしれんが魅録は女相手に本気で抵抗しなさそう。
そして美童に返り討ちは可能だろうか…(笑

しかし本気になった女性陣を止められる猛者はいるのか。
「あたいじゃだめなのかよ」と柄にもなく目に涙を浮かべる儚げな悠理や、
「いいじゃない。可憐さんの本気見せたげるわ」とフェロモン全開の可憐や、
「ごめんなさい。でも…好きなんです」と自分から押し倒しておいて真っ赤になって謝る野梨子をとどめられるヤシがいたら神と呼ぼう。




201 :名無し草:2007/11/26(月) 01:41:54
>>200
女性陣の台詞にいちいちK.O.
反撃不可能
正直GJ

202 :名無し草:2007/11/26(月) 07:16:43
>>199
撃退しておいて、去り際の涙に女を意識し始める男性陣もありかも

203 :名無し草:2007/11/26(月) 12:02:25
失礼します。
>>145さんが立てた 清四郎×悠理専用スレ 少しずつ人集まっているみたいですので、
清悠派の方語りあいましょう。
専用スレは清悠派が立ててこそと思っていたので、見に行かなっかたんですが
覗いてみたら何人かいるようなので、同じように清悠派でもスルーだった人も
いるんじゃないかと思い、ちょっとお知らせ。
せっかくなので向こうでも楽しみましょう。

  清四郎×悠理専用スレ  
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1195929453/l50  

204 :名無し草:2007/11/26(月) 12:04:07
スレ分けすると嵐さんの管理大変じゃないのかな

205 :名無し草:2007/11/26(月) 12:12:39
清悠は別ものでいいんじゃないかな。
清悠話が楽しくできればそれでよいよ。

206 :203:2007/11/26(月) 12:31:47
>>204
どうなんでしょうね。専用スレはわざわざ管理しなくてもいいのでは。
せっかく立ったので清悠話したい時に集まる気軽なスレでいいんじゃないかな。

207 :名無し草:2007/11/26(月) 13:03:48
…ここでは清悠話は出来ないって事になっちゃったんだね。
ちょっと寂しいというか面倒だなぁ。
荒れた経緯を見てたけど、清悠じゃない無関係な荒らしにやられたって感じで残念。
>>200みたいなコネタや台詞だけでも、それが清悠っぽいと思われたら
「移動しろKY」って誘導されるのかな。

208 :名無し草:2007/11/26(月) 13:12:33
ここはいままでどおりでいいでしょう。

209 :名無し草:2007/11/26(月) 13:17:17
清悠以外見たくないという頑なな人がいたら、あちらにどうぞと言うだけで
ここで清悠話が出るのは全然OKだと思う。

210 :名無し草:2007/11/26(月) 13:52:30
>荒れた経緯を見てたけど、清悠じゃない無関係な荒らしにやられたって感じで残念
そう思うけどそれを清悠派のせいにしたい人もいる訳で、
ライトな人はここと両方でいいんじゃない。
気を使うのがいやで思いっきり話たい時は専用使いで。

211 :聖プレジデント学園裏!写真部6/1:2007/11/26(月) 18:31:19
聖プレジデント学園には、表立っては活動できない、…しかし需要ある部活動がいくつかある。
今日はそのうちの1つ、『聖プレジデント裏!写真部』をご紹介しよう。



裏!写真部は学園中から集められた、『あること』にかけては他の追随を許さない精鋭たちから成る。
その精鋭たちの命をかけた作品―つまりは隠し撮り写真だ―は、需要に供給が追い付かない、いわば大人気の状態である。

しかし彼らは調子に乗って、誰も彼もに売り付けるようなことはしない。

毎月6日の放課後、学園内のどこかで行われる写真売買会。
それには、選ばれた人間しか参加を許されないのだ。

『写真を買いたい生徒は、毎月1日に中庭の桜の木の枝に、自分の名前を書いたリボンを結べ。
剣菱さんなら赤、白鹿さんなら白、黄桜さんなら黄色。
菊正宗くんなら紫、グランマニエくんならオレンジ、松竹梅くんなら緑…と欲しい写真の人物に応じた色のリボンを』

これが、裏!写真部の生徒たちへのメッセージだ。

毎月1日の夜間か、あるいわ2日の朝方か…とにかく生徒が結んだリボンはいつの間にか写真部に回収され、厳正な審査にかけられる。

『倶楽部の方々にちくりそうな奴ではないか』

『安易にみせびらかすような奴ではないか』


主にこの二点が重点的に会議され、選び抜かれたたったの6名(目当ての倶楽部のメンバーが被らないように、である)だけに2日の朝、裏!写真部からの招待状が机の中に届いている、というシステムだ。


212 :聖プレジデント学園裏!写真部2:2007/11/26(月) 18:33:53
そして本日5月6日。

写真売買会の開催日。
選ばれた生徒たちは朝からそわそわと落ち着かない。

『放課後、3時40分から。
科学準備室にて

―聖プレジデント学園裏!写真部―』

金で縁取られたその招待状は、生徒から落ち着きを奪う。

期待に胸を膨らませる生徒たち。そして、ついにその時がやってくる。
放課後、招待状を持った生徒が1人、また1人と人気のない科学準備室に入っていく。
3時39分。科学準備室に6人の男女。気まずい沈黙が流れている。

そして3時40分。一秒の狂いもなくその男は現れた。

『こんにちは、皆さん。聖プレジデント学園裏!写真部部長です』

(これが…あの噂の写真部部長?)

6人は思った。
売買会の歴代の参加者から、ある程度の情報を得ることはもちろん可能である。
しかし『誰が売っているのか?』その一番の謎については誰もが口を閉ざすのだ。
それも全員が同じように、『わからない』か『覚えていない』。

顔を隠すマスクか何かをつけているのかと思ったのだが…、目の前の男は普通に素肌を晒していた。

(最後に、聞かれたらこう言え…とか指導されるのだろうか)
6人はただ、黙っていた。

213 :聖プレジデント学園裏!写真部3:2007/11/26(月) 18:36:57
『揃ってはいるみたいですが一応、確認をとりましょうか』
男は口元に笑みを浮かべると、生徒1人1人の名前を呼んでいく。
『剣菱さん担当…盾山君代さん』
『は、はい』
1年生だろうか。背の低い可愛らしい少女が返事をした。
『白鹿さん担当…賀茂泉守くん』
『はい』
『黄桜さん担当…富貴一雄くん』
『はい』
この二人のはもはや常連なのか。…二人とも比較的落ち着きがある。
『菊正宗くん担当…鬼殺竜彦くん』
『はい』

え、と盾山君代が思わず声をもらした。しかし常連二人と部長は冷静だ。
実際、清四郎の写真は男にもよく売れるのだ。
『グランマニエくん担当…白石満寿美さん』
『…はい』
白石満寿美はおとなしそうな少女だった。頬を赤く染めている。
『松竹梅くん担当、秩父麻里さん』
『はい!』
秩父麻里は元気良く返事した。

『全員出席ですね』
写真部部長は微笑んだ。
『それでは始めましょう。聖プレジデント学園裏!写真部の作品をお見せします。』


214 :聖プレジデント学園裏!写真部4:2007/11/26(月) 18:38:18
そう言って取り出したのは大きめのファイル。
捲ると、そこには倶楽部の面々の写真が所狭しと納められていた。
『おぉ…』

宝を目の前にしたかのように、6人の目は釘付けになる。
…当然の事ながら、そのほとんどは隠し撮りだ。(美童や可憐はおだてれば、たまに撮らせてもらえることもあるらしいが。)

差し入れであろう弁当を口を一杯に頬張る悠理。
鏡を見つめてグロスを塗っている色気ある可憐。
電話をしながらの美しい笑顔を見せる美童や、
体育だろうか?バスケでゴールを決める魅録…
清四郎と野梨子の微笑みながら登校する写真などは、1人ずつのアップに加工されているから芸が細かい。
(そうすると、一般の生徒が滅多に見られない野梨子の笑顔が撮れて、希少価値が高いのだそうだ)
中には私服姿もある。
ドレスに和服にタキシード。華やかな色彩。
ファンにとってはあまりにも魅力的な写真の数々であった。そこにいる誰もがため息をつく。

『僕、この和服のと、このアップと、それからこっちのドレス姿の…それからこれとこれとこれと…』
『わ、私ここのページの剣菱さま全部頂きますわ』
『可憐さんの写真全部もらうぞ!』
『あぁ…グランマニエさまのお写真は何枚有っても足りないわっ!』
『松竹梅さま…どれも素敵で決められません。そうね、全部買えば良いのだわ』
『こ、この兄貴の横顔…!清四郎はんの写真もうないんか!?』

先ほどの沈黙が嘘のように、6人が口々にまくし立てる。
(この分だと、ほぼ完売だな)

部長は注文のあった写真を取り出して封筒に入れてやりながら、にやりと笑う。
そして、飛び交う紙幣を受け取り、これで来月は超小型のカメラを…などとほくそ笑んでいる時だった。

誰も来ないはずの科学準備室の扉が、開いた。

215 :聖プレジデント学園裏!写真部5:2007/11/26(月) 18:41:03
ガラガラガラガラ。

条件反射で、部長はすばやくファイルを閉じた。
他の生徒たちは残らず固まっている。
『しょ、松竹梅さま…』
かろうじて声を出したのは魅録ファンの秩父麻里だった。

(まずい!!!!!!!絶対的に相対的に大々的に運命的にまずい!!!!!)
全員の思いが共通する。

『あ…わわ私そろそろバレエのレッスンですわ』
ほほほ、と優雅に1人が走り去ると、僕も私も、と客であった生徒は我先にと科学準備室を出ていった。

(あいつらっ…!)

取り残された写真部部長。
魅録は呆気にとられていた。
『なんだありゃ』
『しょ、しょ松竹梅くん…なんでここに?』
『いや、俺はこの前ここで授業サボった時に忘れ物して…あ、これだ』
魅録はラジコンのコントローラのようなものを拾い上げた。

『お前は?』
どきり。
『ぼ、僕は…』
君たちの隠し撮り写真を売っていたんだよ。…なんて言えるわけがない。

216 :聖プレジデント学園裏!写真部6:2007/11/26(月) 18:41:45
『僕もちょっと忘れ物を』
咄嗟の言い訳だったが、魅録は別にどうとも思わなかったようだ。
『ふーん…さっきの奴らは?』
『ん?あ、えーと、し、知らないなぁ。なんだかこそこそ話してたみたいだけど』
『そっか。まーいーや。じゃ俺も行くな』
じゃあな、と魅録が踵を返す。が、床に一枚写真が落ちているのを見つけて足を止めた。
『なんだこれ』
(あっ…!)
部長は青ざめた。魅録は写真を拾い上げて見てしまったのだ。
『ど、どうしたの?写真?!』
部長は平静を装った、しかし上ずった声で魅録に近づき、写真を覗きこんだ。
(これは…)


217 :聖プレジデント学園裏!写真部7:2007/11/26(月) 18:43:22
それは、ちょっと特別な悠理の写真だった。
別にドレス姿でもコスプレしているわけでもない。普通の制服姿のアップである。
しかしそれでも『特別』と言えるのは…悠理の、表情からだった。

じゃじゃ馬で破天荒なイメージの悠理。
しかしその写真の中にいるのは、優しく、愛しいものを見るような瞳で笑っている。誰もが認める美少女だった。

『け、剣菱さんの写真!きっとさっきの奴らの誰かが持ってたんだろうね。
困るよね。はは…は…ファン多いもんな、剣菱さんは。そういえば、僕さっきの中に知り合いいたな。返しとくよ』
焦って饒舌になる写真部長を見向きもせず、魅録は写真に魅入っていた。

『いや…いい』
『へ?』
『俺が返しとくよ、この写真。…あ、そろそろ約束の時間。じゃあな!』
そう言うと、魅録は写真を持ったまま出ていってしまった。
『ちょ…松竹梅くん!』

ガラガラ、と扉が閉まる。
写真部長はしばらくその場に立ち尽くしていたが、やがて力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
心臓がまだうるさい。
(な、なんとかバレずにすんだ…)
今回、来たのが松竹梅くんでよかった。これがもし、菊正宗くんだったら…考えるだけで恐ろしい。と、写真部長は目を閉じた。
ふと窓の外を見る。するとガラス張りの渡り廊下に魅録が見えた。まだ、あの写真を見ながら歩いている。

(あぁ、もうすぐ生徒会室だ…剣菱さんにあの写真、渡すのかなぁ)
しかし生徒会室前まで来て、魅録は立ち止まり…少し迷った末にその写真をポケットにしまってしまった。
(へ?)
どういうことだ、これは。
もしかしたら、松竹梅くん、剣菱さんのこと…。


218 :聖プレジデント学園裏!写真部8:2007/11/26(月) 18:44:33

(…なんだ。)
一気に肩の力が抜ける。
(有閑倶楽部も人の子で、…ぼくらと同じ高校生だもんな。)
だんだんと、口元が緩でくる。
(でも、それなら)
写真部長は再びファイルを開く。そして、魅録が持っていった写真の、オリジナル版を取り出した。
先ほどの写真は、野梨子や清四郎の写真と同じである。つまり、ある元の写真を悠理のアップに加工したものなのだ。

倶楽部のファンに売り付ける時、誰かと一緒に写っているものよりお目当て1人で写っているもののほうが喜ばれる(何人かで写っているものも、それはそれで需要はあるのだが)。
初めは意外だと思ったが、嫉妬心を考えれば当然かもしれないなと彼は思っていた。

『この写真が撮れた時は、さすがに僕もおどろいたなぁ。剣菱さん、あんな顔もするんだなって』
(ちょっと、売るのも惜しい気もしたんだ―…)
写真部長は、誰かと言えば可憐派だ。それなのにこの写真は、素直に美しい。…そう思えた。
『でも、松竹梅くん。君が持つならこっちのがいいよ』

写真部長は白い封筒に、取り出したオリジナル版の写真を入れた。
そして、明日松竹梅くんの机の中に入れておいてあげよう、と思ったのだった。
封筒の中の写真には、先程の写真と同じ、普段と違った華やいだ、柔らかな―『特別』な表情の、ふわふわで短めの猫毛の美少女。
そして隣には、桃色の髪の少年が、はにかんだように笑っていた。

おしまい。

219 :聖プレジデント学園裏!写真部:2007/11/26(月) 18:48:21
ちょっととらぶって挨拶が後になってしまって本当にすみません。
しかも6レスのつもりが8に…;
蛇様事件の時、賀茂泉くんが野梨子の写真を持っていたことからの妄想でした。
薄味の魅×悠です。
メンバーは魅しか台詞がなくて申し訳ないですが、いやんはスルーでお願いします
(て、後からのご挨拶で恐縮ですが)

220 :名無し草:2007/11/26(月) 19:29:10
>>219
写真部
(・∀・)イイ!! 魅×悠大好きなので嬉しいです。
超GJ!!
想像しててもラスト1行でときめいたw

221 :名無し草:2007/11/26(月) 19:58:20
>聖プレジデント学園裏写真部 
薄味ほのかでいいです〜。
悠理好きなのでいつか清悠専用スレで小ネタでもいいので
うpしてくれるとうれしいです。(魅×悠)も大好き。


222 :名無し草:2007/11/26(月) 19:59:54
>>221
こーゆークレクレ厨うざっ

223 :名無し草:2007/11/26(月) 20:05:34
やっぱり面白くない人いるんだよね

224 :名無し草:2007/11/26(月) 20:07:21
GJです!
やわらかい映像が浮かびました。
魅録×悠理好きなので大変楽しめました。


225 :名無し草:2007/11/26(月) 20:10:52
221です。
>>219さん
ねだってしまってごめんなさい。好きな作風だったので、
気が向いたら〜という感じなんでスルーしてくださいな。

226 :名無し草:2007/11/26(月) 20:17:31
つーか魅悠も好きで専スレも行くのか
それにやっぱり清悠きらいな人混ざってない?

227 :名無し草:2007/11/26(月) 20:46:23
っていうか投下がある度に西友スレの宣伝しにくるの?
それもうっとおしい感じがする。

228 :名無し草:2007/11/26(月) 20:59:21
221です
何度もすみません。向こうは語る方が多くなると思うけど
気が向いた人がうpしてくれたらうれしいとおもったので
一度その意思を伝えたかっただけ。
清悠が一番で他も読めるけど専スレ行くとこっちは
出入り禁止になるの?

229 :名無し草:2007/11/26(月) 21:10:54
>聖プレジデント学園裏!写真部
白鹿さん担当と黄桜さん担当のところで、笑わずにはいられませんでした♪

230 :名無し草:2007/11/26(月) 21:25:27
西友とかも悪意のある文字変換じゃないかな。結局荒らしも誰かわからない。
魅×野かもだし愉快犯かもしれない、清悠嫌いな人がナリで
やったかもしれない。清悠だけしか愛せない人はここに固執しないと思う。
ファンサイトへ行くでしょう。
新スレ立てた人だって、ここぞとばかりに追い出したかもしれない。
それに乗ってしまった清悠派もいて。変にかき回された感じ。

231 :名無し草:2007/11/26(月) 21:38:53
>聖プレジデント学園裏!写真部
テンポが良くって、微笑ましくって、とても楽しかったです。
私も聖プレジデントに通ってたらリボンを結びに行ってしまいそう。
6人全部のですがw

232 :名無し草:2007/11/26(月) 22:08:53
やっぱり専用スレがあった方がいいと思う。
清悠以外をどうしても受け付けない人が結構いるみたいだから。

もちろん、このスレで清悠話は全く遠慮せずしてもらっていいと思う。
私も清悠好きだし。
ただ清悠以外がどうしても許容できない人は、不快な思いをするだけなので、
ここを覗き込むべきではないと思う。

また、このスレはオールキャラスレなので、清悠話があっても当然。
清悠を変に叩いたり、煽ったり、清悠話に過剰反応するのもやめてほしい。

233 :名無し草:2007/11/26(月) 22:31:21
ちょっと待って。清悠以外受け付けられない人ってどの人?よくわかんない。
同じ文章読んでも受け止め方がちがいそう。

清悠好きや、ここが好きな人はいるみたいだけど
清悠以外を叩いてるようには見えない。荒らしにはいろんな意見あるよ。
専用スレはあっていいと思うけど、
表向き清悠すきとか言ってるけど、矛盾してない?

234 :名無し草:2007/11/26(月) 22:42:33
よくわからないけど他を叩いてるのが清悠好きだということにしたい荒らしがいる?

235 :名無し草:2007/11/26(月) 22:50:22
>>234
いる気がする

236 :名無し草:2007/11/26(月) 22:50:53
で、このスレ住人は清悠嫌いばかりだ、ということにして対立させたいのかな。

237 :名無し草:2007/11/26(月) 23:04:51
専用って清悠派が立てたんじゃないから、深読みするとこれからは
叩きが出たら「清悠だけ派」のせいにして専用スレへ誘導になりそう。
で、ますます対立。  


238 :名無し草:2007/11/26(月) 23:12:07
専用スレをわざわざ他カップリングに対するアンチ発言OKとかにしてるしね。
立てた人が「清悠派が他カップリングを叩いてる」ことにしたかったんでしょう。
そして他カップリング派は清悠が嫌いみたいな流れにして荒らしたいんだろうね。

239 :名無し草:2007/11/26(月) 23:19:15
有閑自体が大好きでオールカプどんとこいな私には悲しい流れだ。

240 :名無し草:2007/11/26(月) 23:20:32
>アンチ発言OK 
不自然だよね〜。


241 :名無し草:2007/11/26(月) 23:43:30
>>233
このスレの清野作品に対する嫌がらせっぷりを見てて、その主張が出来るのはすごいな。

242 :名無し草:2007/11/26(月) 23:44:31
>240
「お前たちの巣では何言ってもいいから、こっちではファビョるなよ」と暗に言ってるんだろう。

243 :名無し草:2007/11/26(月) 23:58:25
やっぱりな展開

244 :名無し草:2007/11/26(月) 23:59:01
魅悠作品に対して「清悠書いて別スレに落として〜」って書いたレスを
咎めた人がいただけで、別に清悠を追い出したわけでもないだろうに、
なぜここまで揉めてるのかがよくわからない。

245 :名無し草:2007/11/27(火) 00:00:15
荒らしの思う壺ですね

246 :名無し草:2007/11/27(火) 00:06:42
大方の住人は清悠を追い出したいんじゃなくて、
清悠「だけ」しか好きじゃなくて、他カプは苦手だということを「主張したい」という人に出ていってほしいんだろう。

自分みたいに、清悠は大好きだし、どんどん読みたいけど、
それと同じぐらい、清野などを攻撃するようなレスは目にしたくない、
そういうレスは別のところでしてほしい、という住人が大半だと思う。

247 :名無し草:2007/11/27(火) 00:11:02
清野荒らすのは清悠に決まってるって構図がどうなんだろ。
清悠荒らすとそれは必ず清野派になるのか。
否定レスを他でやるなら清悠専用にせずに否定用スレにしないと解決しない。


248 :名無し草:2007/11/27(火) 00:11:43
>>241
同意


249 :名無し草:2007/11/27(火) 00:13:54
>>247
え、だから専用スレが清悠以外のカプに対する否定スレなんでしょ?
清野が一番叩かれているから例にあげてるだけで。

このスレでは、別に清悠を禁止してるわけじゃないし。

250 :名無し草:2007/11/27(火) 00:22:14
清悠派のフリをした荒らしなんだろうけど
清野だけでなく美悠も攻撃にあってたよ

251 :名無し草:2007/11/27(火) 00:23:56
この荒れ具合に対する戦犯の割合は
ただの愉快犯が8割、本気でアレな人が1割、ついつい煽られてしまったうっかりサンが1割なんだろうな。

252 :名無し草:2007/11/27(火) 00:26:41
なんか急に空気かわった。
どうしても清悠を否定派にしたいんだよねw
清悠と無関係な人が荒らしならあのスレでは意味がないと思う。
やっぱり対立したい派がいるよね。
>>251
その割合激しく同意w

253 :名無し草:2007/11/27(火) 00:44:49
私はアラシはひとりだけだと思う。
そしてそのアラシが強烈な清悠ファンで、清野アンチ。

もちろん痛いのはそのアラシたった一人だけで、
その他の一般清悠ファンは別に清野を叩いてないし、濡れ衣もいいとこ。
むしろアラシによって、清野と清悠派が対立みたいな構図になって迷惑だろう。

清野・清悠はアラシという共通の敵を持つ同士だし、
同じスレの良き仲間な筈。

アラシに踊らされて、どちらも過剰防衛している感じがする。

254 :名無し草:2007/11/27(火) 00:46:07
荒らしはただの荒らしでいいでしょう。
わざわざどのカップリング派かとか決めなくても。

255 :名無し草:2007/11/27(火) 00:46:31
変なひとはスルー。対立話は、別のところですればいい。
妄想話をしようよ。

256 :名無し草:2007/11/27(火) 00:52:21
うん、妄想話したいね。
もしSS投下きっかけにしてまたアラシが戻ってきても、作家さんたちはくじけないで欲しい。

これだけならなんなので。
もうすぐアベントカレンダーとか、クリスマスっぽいことが出来る季節だね。
クリスマス話といえば、美童が活躍できそうだから、美童ファンの自分はワクテカしてる。

257 :名無し草:2007/11/27(火) 00:59:03
ほんと凄い人きてるw 253は専用スレで語ってくれば?
楽しくしてる清悠派にいやがられるだろうけど。

最近美童がちょっときになる。


258 :名無し草:2007/11/27(火) 01:07:11
美童は冬似合うよね。

悠理は断然夏。

可憐は春か秋。
以前は夏や冬みたいなハッキリした季節が似合うと思っていたけど、なんか自分の中で最近印象変わった。

野梨子は夏と冬両方似合う。

清四郎は秋か冬。

魅録も夏。

こんなイメージ。

259 :名無し草:2007/11/27(火) 01:48:26
>>258
悠理は断然夏 にモノスゴク同意。
冬のスポーツやってる時でも、動きが派手だから
寒そうに感じないもんね。


260 :名無し草:2007/11/27(火) 01:53:04
ttp://manganohi.jp/2007/11/9034.html(11/26うp)

ここの最後に気になる一言が。
有閑倶楽部の今後だって。
どんな内容なんだろう、次がウプされるのが楽しみだ。

261 :名無し草:2007/11/27(火) 02:00:00
>>258
悠理と魅録は夏っぽいイメージだよね。
青い海、青い空、鮮やかな緑って感じで。
清四郎の秋もわかる。
ブラウンとかカーキ系の色のイメージ、清四郎って。

私は野梨子は早春だな。
2月とか3月はじめとか。雪の上の椿のイメージ。
美童は意外と6月の初夏。
淡いグリーン、淡い空の色という感じだな。
そよそよと吹く風に金髪が揺れるイメージ。
そして私には可憐が冬のイメージ。
赤いドレスとか似合いそうだし。
イルミネーションが一番似合うのは可憐だな。

262 :名無し草:2007/11/27(火) 14:17:28
>>260
たしかに気になる。
まだ描く気があることにも驚きだわ。
でも、正直もう描かないほうがいいようなきもするんだよね。
こないだの短編も絵が変わりすぎててちょっとついていけなかった。
未完の傑作としてのほうが愛されるとおもうんだけどな。

263 :名無し草:2007/11/27(火) 14:41:51
>>262
内容がしょぼくなったのは置いといて、まず絵が駄目だよね。
雑なのもあるけど、表情が全体的に幼くなってる。
これが一番悲しい。

先生だって視野狭窄まで患っているのなら、失明しないように
目を休めた方がいいと思うんだけどなぁ。
お金だって十分に稼いだでしょ。

264 :名無し草:2007/11/27(火) 15:21:30
>261
>未完の傑作
ワカル。
妄想はいつまでもできるし。
美×野のRがよみたいな。ないよね?

265 :名無し草:2007/11/27(火) 15:48:33
最近みる半角カタカナ、ジャニ板からのお客さん?

266 :名無し草:2007/11/27(火) 15:49:54
ジャニ板覗いたことないけど、半角カナは普通に使うよ。

267 :名無し草:2007/11/27(火) 19:23:30
有閑のイラストについての疑問なんですが、
祭り以降も小説のように書きたいと思ったときに
随時投稿してもいいのでしょうか。
それともイラストは祭り以降はNGでしょうか。

268 :名無し草:2007/11/27(火) 19:31:59
>>267
絵板を管理してくれる人が居るなら、イラスト自体は大歓迎。
他力本願でスマソ。

269 :画像掲示板”管理”人:2007/11/27(火) 21:28:43
>>267
うーん。
基本的に競作作品が嵐さんに吸収されるまでぐらいなら管理は確約できます。
具体的に言えば、↓のようなことは責任持って最低限しようと思っています。

・アラシ、広告の削除
・保守投稿
 (規約によると60日以上投稿がなければ、アカウント削除もありうるとのことなので)
・定期的な作品の保存
 (無料サービスでレンタルしているので、
 急にサービス停止やサーバーの不調のため画像が消えてしまうことも考えられるため)

ただし、自分の状況もいつ何時変わるか分らないので、
競作以外の画像投稿があっても、それの管理までは確約できません。
(一応、出来る限りはさせていただくつもりですが)
もしそれでよければ、競作作品が嵐さんサイトに吸収されても、掲示板は削除しないでおきます。

270 :プレジデント学園裏!写真部*後日談:2007/11/27(火) 22:40:04
昨日プレジデント学園裏!写真部を投下した者です。
後日談を考えたので、また投下させてください。
また薄味の魅悠のコメディです。
お嫌な方はスルーでお願いします。

271 :プレジデント学園裏!写真部*後日談1-1:2007/11/27(火) 22:41:42
次の日、魅録は机の中に白い封筒があるのを見つけた。

(手紙?でもそれにしちゃ…)
差出人の名もない、金縁のシンプルな封筒。疑りながらも、封されていない封筒を開けてみた。

「!!!!ばっ…!!」
「どうかしましたか?松竹梅くん」
「あ…いや、なんでもないっす」
魅録の突然の大声に、担任教師が尋ねた。
なんでもない、と言いながら、封筒から取り出したその写真から目が離せない。
(この写真…この悠理って)
魅録は昨日ポケットに閉まった写真を取り出す。
(やっぱ同じ顔、だよな…?)
どういうことだこれは。 魅録は頭を抱えた。
(誰からだよ、これ。…いや待てよ。昨日あの写真拾った時、見てたのって…)


272 :プレジデント学園裏!写真部*後日談1-2:2007/11/27(火) 22:42:35
あいつだ。
昨日科学準備室にいた、あいつ1人しかいない。

けど。
(あれ…?)
魅録は教室を見回す。が、昨日の顔は見つからない。
(同じクラスの奴だと思ったけどな…あれ?1年の時同じだっただけだったか?いや、つーかあいつの名前って?)
思い出せない。そういえば、昨日会ったばかりにも関わらず、顔もぼんやりとしか浮かんでこない。 (誰なんだ?!あいつ…)
そこまで頭を抱えて、もう一度写真に視線を移す。

「…まぁ、いいか…」
きっと悪い人間ではない。奴はこの写真をくれただけなのだ。
それにしても。
(悠理の奴、俺と居る時こんな顔もしてたんだな…)
なんだかくすぐったいような、しかしそれ以上に嬉しいような気持ちになる。
「…ありがとな」
誰かわからない写真の送り主に、魅録は小さく呟いた。
それを教室の隅から見ていた写真部部長。
(ふふ、松竹梅くん喜んでくれたみたいだな。)
そう。彼は今も魅録と同じクラスなのである。当然、魅録が教室を見回した時にもいたのだ。
それなら、なぜ…?

273 :プレジデント学園裏!写真部*後日談1-3:2007/11/27(火) 22:43:13
[裏!写真部は学園中から集められた、『あること』にかけては他の追随を許さない精鋭たちから成る]
そう、『あること』。それは尋常ではない影の薄さなのだ。
3年間同じクラスでも、ぼんやりとしか覚えてもらえないほどの存在感のなさ。
すぐに忘れ去られてしまう薄い顔と、生まれもった存在感のなさを、彼以上に活用している人間が他にいるだろうか?

「たまには良いこともしてみる。それが、」
聖プレジデント学園裏!写真部さ。
写真部部長は授業中、愛用のカメラを磨きながら、そう思ったのであった

274 :プレジデント学園裏!写真部*後日談2−1:2007/11/27(火) 22:43:55
6月1日。

『天気がいいから、今日昼は外で食おうぜ!』
そう言い出したのは悠理だった。そういうときはいつも決まった場所がある。しかし、 今日はめずらしく美童が提案した。
「ねぇ、それならたまには別の場所で食べてみない?ちょっといいとこ見つけたんだ」


「ここだよ」
美童が皆を連れてきたのは、学園の中庭だった。
中庭には桜の木が何本かあるが、やはりいつもの場所には多少見劣りする。 それに中庭はあまり陽も当たらず暗いので、ほとんどメンバーは来ることはないのだった。
「中庭?」
可憐は不満そうだ。
「そう。でも、これ見てよ」
そう言って美童は桜の木を指差した。 その桜の木はもちろん、艶やかな花はつけていなかった。
しかしその代わりに、色とりどりのリボンが枝に数多く結ばれている。それはなかなか美しい光景だった。
「あら、素敵じゃない」
可憐は一転、笑顔を見せる。
「なんですの?これ」
「…なにやら端に名前が書いてありますね。願掛けのようなものでしょうか」
清四郎は手近のリボンをつまみ上げ、観察している。
「紫、白、赤、緑、黄色にオレンジ…全部で6色あるみたいだね」
「なんか意味あんのかな」
「さぁなぁ」
「きっとおまじないみたいなもんなんだよ。僕たちもやってみない?」
美童はわざわざ用意したのだろう。6色のリボンを取り出して、青い目でウインクした。

275 :プレジデント学園裏!写真部*後日談2−2:2007/11/27(火) 22:48:02
「どんな意味かもわからないのにか?」
魅録が呆れ顔で言う。しかし可憐は乗り気である。
「いいじゃない!なんだかロマンチックだわぁ」
「ふむ。リボンの色によって書かれている名前が違いますね」
「どういう意味?」
「見る限り、白と黄色リボンは全員男子生徒ですし、赤と緑はほとんど女子ですね。オレンジは多分全員女子。紫は女子と男子が3:1くらいか…」
そう言いながら清四郎はぶるっと震えた。
「清四郎、どうしたの?」
「…いえ。なぜか急に悪寒がしましてね」
「じゃ、みんなリボン選んでよ」
「選んでって言われましても…」
「これ、色関係あるんじゃない?例えば、赤が恋愛成就とか」
「でも男子がほとんどないのは?」
「・・・うーん…」
「別に好きな色でいいんじゃねーか?」
「それなら、私白が…でも、男の方ばかりですのね」
「僕もこの中なら紫が…でもなんだか悪寒がするので、白にします。野梨子は紫にしたらどうですか?」
「あたし赤にするわ!やっぱり恋愛成就っぽいもの」
「えー?じゃああたい緑にしようかな。今お茶漬けが食べたい気分」
「…悠理、お前…」
魅録はまた、呆れ顔だ。
「美童は?」
「僕は黄色にしようかな」
「じゃあ、俺はオレンジか」
美童は綺麗にリボンを切り分けると、全員にペンを渡した。
「じゃ、名前書いて結ぼうか」


276 :プレジデント学園裏!写真部*後日談2−3:2007/11/27(火) 22:48:53
放課後、リボンを回収に来た裏!写真部は大混乱だった。
「ぶ、部長!倶楽部の方々がリボンに名前を書いてます!」
「何!?」
誰かのいたずらかと思ったが、筆跡を見て愕然とする。
(これ、間違いなく本人だ…)
生徒会が主催する会議で、黒板などに板書するのはもちろん、書記である可憐だ。そして、赤いリボンに書いてある可愛らしい字体はそれと同じ―…
(他のメンバーはともかく、可憐さんの字を僕が見違えるはずはない。でも、1人が本物なら…他も…)
「とにかく、メンバーのリボンを外せ!」
そして外されたリボンが、今部長の目の前にある。自分を落ち着かせながら、ひとつひとつ目を通していく。

277 :プレジデント学園裏!写真部*後日談2−4:2007/11/27(火) 22:49:40
まず、白に『菊正宗清四郎』紫に『白鹿野梨子』
(この二人はやはり両思いなんだな)
まぁ納得か、と部長は思った。納得できないのは、次だ。
赤のリボンに、『黄桜可憐』
(可憐さん…男に疲れたのかな。よりによって剣菱さんなんて)
そして黄色が、『美童グランマニエ』
(グ、グランマニエくんが黄桜さんを…!?そんな、絶対勝ち目ないじゃないか…!!)
落ち込みながら、次を見ていく。
『剣菱悠理』は…緑!
(松竹梅くん!!)
この前、悠理の写真を持っていった魅録を知っている写真部部長は心の中で叫んだ。
(よかったね!やっぱり君たちも両思いだよ)
変な意味ではなく、魅録に好意を持っている彼は素直に祝福した。
しかし。
(え…!?)
『松竹梅魅録』…オレンジ
(オレンジィィィィ!!!???)
松竹梅くん、君本当は美童くんを…?剣菱さんを好きだというのは僕の勘違いかい?
(それじゃあ、僕はすごく余計な事をしたんじゃ…)
写真部長は絶望した。

おしまい。

278 :プレジデント学園裏!写真部*後日談:2007/11/27(火) 22:51:11
ageてしまってすみません!


279 :名無し草:2007/11/27(火) 22:54:56
>>278
乙でした!リアルタイム遭遇ウレシス
前回に続いてニヤニヤさせてもらいました。GJ!

280 :名無し草:2007/11/27(火) 23:15:35
>プレジデント学園裏!写真部*後日談
GJ!
凄く面白かったよ。
彼らが記憶に残らないのは、販売後に催眠術でもかけてたのかと
思ったけど、異常に影が薄かったからとはww
でも、それすら笑えるくらいテンポが良かった。
こういうノリ大好きだ。

281 :名無し草:2007/11/27(火) 23:29:40
乙でした!!
そして、魅録かわええ。
純情な感じと悠理を大切に思ってる感じがとってもかわええ。
清四郎の男性除け第6感?にも笑かしてもらいましたww

282 :名無し草:2007/11/27(火) 23:31:30
GJです。
面白かった!!
この手の話はいいね。笑える。

283 :名無し草:2007/11/27(火) 23:31:32
今日のほれ
http://3server.sakura.ne.jp/tv/pc/img.php?src=../src/1228-3.jpg
他にもあったぞ

284 :名無し草:2007/11/28(水) 00:03:46
>>262-263
絵よりも自分はキャラの性格が変わってきてるのが悲しい。
特に、清四郎。ここの争いをあざ笑うかのように、魅力がなくなってるよ。

>>278
乙です。
写真部員が倶楽部メンバーをわかったかのような解釈をした後での
大どんでん返しに大笑いしました。魅録の気持ちがばれず真相は闇になって良かったわ。


285 :名無し草:2007/11/28(水) 00:06:53
清四郎はときどき嫌味なキャラだけど、
その嫌味さがまだ高校生らしい青臭さというか
子供っぽい可愛らしさをほんのちょっと残しているイメージだった。
なんか「しょうがない男。でも魅力的」って感じ。

今はなー。

286 :名無し草:2007/11/28(水) 02:00:35
なぜか最近、萌えのハードルが低くなってきたようです。
ドラマ有閑倶楽部では、悠理と魅録がじゃれているシーンがよくあるのですが
それを見ているとついつい萌えてしまう、魅×悠な私。

287 :名無し草:2007/11/28(水) 07:37:52
魅×悠いいね。
「友情」という関係が一番しっくりくる分、爽やかで健全そうだw

288 :優しい傷痕 魅×悠 1:2007/11/28(水) 23:27:41
4レスいただきます。競作の「こしかた」と同じ世界観のつもりで作ったので、
似通った表現がありますが、独立した作品なので単品で読めます。




 珍しく目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
 欠伸ひとつしてベッドから降りると、カーテンを開く。
 もう朝の六時だというのにまだ辺りは薄暗く、晩れゆく夏を思わせた。
 ほの白い朝の光が、世界の底に沁みていく。
 頭の奥はまだ眠りを引き摺って重く、わざと大きく欠伸を漏らした。
 いつもと同じ朝の始まりだった。
「お早いですね、坊ちゃん」
 階下に降りると、親父はもう出勤した後だった。じじいじゃないんだから、
早起きしすぎだと思うが、早朝出勤もまた親父の性分なのだろう。千秋さんは
現在ヨーロッパを転々としている。これもまたいつものこと。
 住み込みで働いてくれている家政婦のサキさんに軽く挨拶し、食卓に
ついた。鼻先を擽るトーストの焦げた香り。卓上に用意された新聞を手に取る
とともに、目に付くように整理された手紙の束に目を遣ると、一通のエア
メールがあった。
 MR, Miroku Syochikubai.
 封筒を手にり、封をあけるともなく眺めていると、サキさんが傍らに
そっと珈琲カップを置いてくれた。
 灼けるように熱いブラック。朝の定番だ。
 飲み下してからしばらくオレはじっと椅子に座っていた。胸が熱いのは、
たぶん珈琲のせい。
 いつもと同じ朝だった。


289 :優しい傷痕 魅×悠 2:2007/11/28(水) 23:29:27
 いつものように硬いコンクリートへ大の字になって寝転がった。
 朝は肌寒いぐらいだったが、さすがにまだ昼日中は暑い。屋上に
燦々と降り注ぐ太陽は攻撃的な鋭さで、あの常夏の島に輝いたものを
オレに思い出させた。
 陽光を遮るように手のひらを広げて翳す。
 腕の中には架空の、それでも忘れがたく圧倒的な質量が今もなお、ある。
「見ーっけ」
 ガキのような無邪気な声がした。
 オレは空を眺めたままだったが、視界の端に制服のプリーツが翻った
のが映る。
「久しぶりだな、魅録がさぼんの」
 ニシシと笑いながら、少女――剣菱悠理はオレの隣にごろんと寝転
がった。拍子にオレの鼻先を擽ったのは、ソースの匂い。たぶんあれだ、
学食のたこ焼き。
 こいつ、あれだけ大量の弁当を平らげた後に、またデザート代わりに
粉モン食ったな。
 年々化け物じみてくる悠理の胃袋にオレは呆れ、ついでにようやく視線
を空から外すことが出来た。
 いつも通りの昼下がり。
 悠理は吹き抜けてくる風に瞳を閉じて、気持ち良さそうに伸びていた。
 猫みてえ。
 口の端を緩めたオレに、彼女は瞳を閉じたまま、言った。
「魅録んとこにも、テガミ、来た?」

290 :優しい傷痕 魅×悠 3:2007/11/28(水) 23:31:54
 いつもとは違う放課後。
 いつもとは違う誘い文句。
 オレは悠理をタンデムに乗っけて、愛車を走らせた。
 進行方向では燃えるように太陽が沈み、オレたちをあかあかと照ら
している。
 心細そうに、悠理がしがみつく腕にぎゅっと力を込めたのが分った。
 意外と細い指が迷うように、オレのシャツを何度も握り締めては
離す。指先から彼女の葛藤が伝わるようだった。
 こういうときに、悠理は泣かない。
 胸に淡く生まれた愛おしい気持ちは嘘ではない。にもかかわらず、
記憶の中の柔らかな身体は、今オレに身を寄せる悠理のものと比較
できるほど鮮明だった。救いがたいほどに。
 少し冷えた夕の気配が、スピードを上げて走るオレの頬を切る。
奥歯をかみ締め、前を見据えた。悠理のやさしいぬくもりを伝える
背中。
 オレは弱く、卑怯だ。
 ――胸に抱くこの言葉は悠理を傷つけ、そしてオレ自身の恋を冒涜
するものだろうか。
 いつもとは違う太陽が、あかあかと燃えている。

291 :優しい傷痕 魅×悠 4:2007/11/28(水) 23:34:38
 月の光は鈍く、あたりは曖昧な仄暗さを湛えている。
 ドッドッドッド。耳を打つのは規則的に鳴るバイクのエンジン音
だけで、横たわる夜のしじまがオレの口を塞いだ。
 誘蛾灯の下に佇む悠理にかける言葉はない。てらてらと黄色い
灯火が伏し目がちな彼女の横顔を照らしている。
「後悔してんのか」
 ぶっきらぼうに悠理は言った。
 何を? ――反駁するほどには、オレは馬鹿じゃない。
 冷えた彼女の頬は赤く蒸気ししている。そっと。なんとしに手を
遣り、思わぬ柔らかさにぎくりとした。
 手を離さなくては。
 脳裏ではそのようなことを思うのに、オレは悠理を見つめたまま
だった。セメントで固められてしまったかのように、手が動かない。
悠理が一瞬、オレに視線を遣った。強張ったままのオレと眼差しが
一刹那だけ絡む。
 ――やっと分かった。悠理。
「していない」
 オレの言葉に悠理は瞳を閉じる。長い睫が落とす影。
 吸い寄せられるように、オレは接吻けを落とした。
 ああ、終わったのだ。
 眩暈がするほど暑く、厳しい陽射しの中で育んでいたあの恋は、
とっくの昔に終わっていたのだ。
 嫁いでいくあなたもきっと、こんな気持ちであの手紙を書いたの
だろうか。
 鮮烈だった記憶は、優しい思い出となる。
 腕の中の少し冷えた身体は壊れそうなほどに華奢で、込み上げて
きた甘い思いに胸が塞がった。オレはその肩に顔を埋めた。
 マイタイ王国では見ることがないだろう幽く密やかな月の光。灼熱
のような夏を終えて、ひたひたと足音をしのばせて近づく秋の気配。
 特別な夜だった。

おわり。

292 :名無し草:2007/11/28(水) 23:45:52
お!開いたらウプがあった!
GJです!
しっとりしていて、切なくて、それでいて温かい素敵なお話ですね。

293 :名無し草:2007/11/28(水) 23:48:29
>>288
こしかたと同じ作者さんですか?
楽しく読めました有難う
贅沢を言えば、悠理への想いがもう少し垣間見えればもっと萌〜気分になれたかなと

ここまできたらあと一組同じ世界観で読ませてもらいたいものです
なんて贅沢なことも考えてしまいました

294 :名無し草:2007/11/28(水) 23:48:55
感想一番乗りかもw
>291
GJです!「こしかたの」も大好きですがこっちも綺麗で(・∀・)イイ!
チチ…切ないね切ないよ魅録。

295 :名無し草:2007/11/28(水) 23:50:47
>294
( ´∀`)σ)∀`) -

296 :294:2007/11/28(水) 23:51:58
全然一番じゃなかった…orz
ギザクヤシス

297 :名無し草:2007/11/29(木) 00:40:12
清野スキーって、だいたい悠理を適当なやつとくっつけて邪魔させないようにするよね。
ふたつの作品、ぜんぜんつながってないのにシリーズにする意味あんの。

298 :名無し草:2007/11/29(木) 00:47:10
>優しい傷痕
きゅんとしました。
魅録の恋の痛手を悠理が癒す展開が大好きです。

299 :名無し草:2007/11/29(木) 01:14:03
「優しい傷痕」、切ないけど暖かいお話で良かったです。
「こしかた」も今回のお話も、太陽や月の光、季節について要所要所で美しく描写
されて効果的に使われていて、とても趣のある世界観になっていると思いました。

みんな心の底に痛みや傷を持っているけど、癒してくれたり見守ってくれる相手に
よって色々な事に気が付き、静かに前を向いて進んでいこうとする姿が印象的です。

300 :名無し草:2007/11/29(木) 01:15:35
魅録といえば、欠点らしい欠点が描かれてないな。
御大には魅録の欠点が出てくる話を描いてみてほしいな。
何かに失敗してしまう話とか。

野梨子は頑ななところがある点
清四郎は自尊心が高い点
美童は軟弱な点
悠理はあまり賢くない点
可憐は色気虫(w)な点。
全部欠点あるけど、全部美点と背中合わせで、味があって好き。

301 :名無し草:2007/11/29(木) 01:39:50
>>291
乙でした!!
ちょww魅録格好ええww 切なくていい。
チチと対照的な悠理の笑顔に癒されてる様子が良かったです。

302 :名無し草:2007/11/29(木) 01:57:51
原作の部外恋愛話はたくさんあるけど、
チチ話は一番好きだなぁ。


303 :名無し草:2007/11/29(木) 02:13:58
>>300
清四郎への対抗心?

304 :名無し草:2007/11/29(木) 09:35:30
>>303
それいいかも。
もっと魅録の内面を掘り下げる話が読みたいな。

305 :名無し草:2007/11/29(木) 09:44:56
清四郎への対抗心から、つい軽率な行動を起こして
窮地に追い込まれる魅録とか?

魅録の欠点かぁ。
おまるの時に殴られてキレてたように短気だよね。
最近は清四郎ともども丸くなってしまったけど。
スジの通ってない事には一番敏感に反応しそう。

306 :名無し草:2007/11/29(木) 11:28:00
>>297
いや別に適当なヤツとくっつけてないしw
私は清×悠スキーで魅×野スキー。
これって違う属性同士がくっつくという面白さが好きなんだけど
清野スキーで魅悠スキーって逆に同じ属性(つまり似た者同士)カプスキー
なのじゃないかと思う。
そう考えると清野の人が魅悠スキーってなんら不思議じゃないけどね。
作者さんの中でつながってればそれはシリーズなんだよ

307 :名無し草:2007/11/29(木) 11:36:43
あからさまな荒らしはスルーでよろ

308 :名無し草:2007/11/29(木) 13:22:34
>>306
みんなもう分かってるんだからスルーしなよ・・・

309 :名無し草:2007/11/29(木) 13:54:55
>>306
私の場合は清野と魅悠が好きだけど、同じような属性だから好きってわけじゃないよ。
清野は幼なじみとか、時には兄妹のようなとか微妙な感じに萌えるし、
魅悠はじゃれ合ったり男友達のようにも感じる爽やかな関係に萌える。
萌え所って人によってそれぞれ違うと思うよ。

310 :名無し草:2007/11/29(木) 14:03:44
魅野も見方によっては同じ属性に見える。
恋愛にオクテで純情なところ。
自分が思う、違う属性だと美野とか清可かなあ。

311 :名無し草:2007/11/29(木) 14:47:30
流れ読まずに妄想しますよ

長さ  美>清>魅
太さ  清>美>魅
硬さ  魅>清>美
ツヤ  美>清>魅(←魅はマットな質感)
色素  清>魅>美

以上、髪質のことですのであしからず。


312 :名無し草:2007/11/29(木) 14:55:54
バロスw

313 :名無し草:2007/11/29(木) 15:07:51
じゃあ自分も妄想しますよ

魅録のツンツンヘアーを人差し指で触って
「この髪はいつもこんなに硬いんですの?」
と尋ねる天然野梨子
「ばっか、そりゃ風呂入ったらぺったんこになるっつーの」
と答えながら野梨子に触れられたことに照れる魅録
後から柔らかくなった魅録の髪を想像してちょっと赤くなる野梨子

そういう感じのウブな魅野が好みです

314 :名無し草:2007/11/29(木) 15:50:35
>313
萌えた!おぼこい!
過去の妄想で「魅録の髪の色を地毛と思ってる野梨子」もあったね
そういうちょいキワドい魅野も好みですw
嵐さんとこ行ってきまつ

315 :名無し草:2007/11/29(木) 16:14:03
>313
正直に言おう。
め た め た 萌 え た

316 :【大女優は『幸あれ』と言った】:2007/11/29(木) 17:33:32
清野うpさせて下さい。長編になる予定です。
メンバーがケンカしたりするのが嫌な方はスルーでお願いします。
今回は5レスいただきます。


317 :【大女優は『幸あれ』と言った】1:2007/11/29(木) 17:34:07
「おはようございます、野梨子」
「おはようございます、清四郎。今日もいい天気ですね」
いつもと同じ登校風景。
清四郎と野梨子が並んで通学路を歩いて行く。昔と変わったこと・・・−いや、ある意味では昔に戻ったと言えるのか−はただ一つ。
車道側を歩く清四郎の右手と、その隣の野梨子の左手が、仲良く繋がっていることだ。

【大女優は『幸あれ』と言った】

聖プレジデントに登校する二人の姿は、新しい名物として生徒の注目の的だった。
元から幾度となく「付き合っているのでは」と噂された二人だ。どこからどう見ても完璧なカップルである。
そんな二人を遠巻きに見る生徒達。
羨望の眼差しを送るもの。
私たちの菊正宗くんが…と涙に暮れる女子生徒、僕たちの白鹿さんが…と目頭を押さえる男子生徒。

何かの間違いだ。いや、もしかしたら何か理由があって、二人は恋人のフリをしているだけではないか。うん。絶対にそうだ。そうに決まっている。…いや、そうであってくれ!
いまだ強固にそう主張する者もいる。しかしそんな夢を抱いているのはごくごく少数だ。
それもそのはず。
普段隙のない、超人の生徒会長が見せるこれ以上ない優しげな眼差し。
いつも取り付く島もない、人形のような文化部長の輝くばかりの笑顔。

それは繋がれた手以外でも、誰もに二人の関係を理解させるに十分だったのだ。

318 :【大女優は『幸あれ』と言った】2:2007/11/29(木) 17:35:36
放課後。当然のように清四郎と野梨子は、一緒に生徒会室に入って行く。

「よぉ、お二人さん。今日も注目の的だな」
にやにやしながら声をかけるのは魅録だ。清四郎が呆れ顔で言う。
「やれやれ。もう一月も経つのにこの騒ぎですよ。全くどれだけ話題に困っているんでしょうね」
実際、清四郎と野梨子の手を繋いでの登校で、一月前の学校中は大騒ぎだった。
それから少しは収まったとはいえ、いまだ校内を二人が並んで歩くだけで清四郎ファンの女子生徒はヒステリックに悲鳴をあげるし、野梨子ファンの男子生徒は以前より鋭い視線を投げつける(しかし清四郎にはバレないようにやっている『つもり』なのがかわいいところだ)。
それ以外の生徒も、見慣れた2ショットのはずなのに、晴れてカップルになった二人を見ようとうようよと出てくる。

「いいじゃない。憧れのカップルってことよぉ。18、19、20。よし!今日はちょうど20通!」
うきうきと、機嫌よく言うのは可憐だ。
野梨子は清四郎と堂々と付き合うようになって、めっきりラブレターをもらう数が減った。
今でもなお諦めないのは、上記の夢を見ている夢想派か、ただ思いを伝えたい!という少数の玉砕派だけである。
かくして、可憐はついに『学園一ラブレターをもらう女』の座に輝いたのだ。
「よくないですわ。私たちは見世物じゃありませんのよ!」
「まぁまぁ。美しいものは嫌でも人の目に付くんだよ。困っちゃうよね、僕なんか…」
顔を真っ赤にして言う野梨子に、美童はなだめる。と、見せかけて自分の話に持って行く。しかし、これには他のメンバーも慣れっこだ。全員が華麗にスルー。

319 :【大女優は『幸あれ』と言った】3:2007/11/29(木) 17:37:05
「あれ?そういえば悠理は?」
可憐のふとした問いかけに、魅録が答えた。
「あぁ、あいつなら職員室。また世界史の課題、忘れたみたいでさ。説教食らってるよ」
「…悠理らしいですね」
世界史の課題か。忘れたとは言っているが、きっとやってもいないのだろう。
(今日あたり、泣き付いてくるかもしれませんね。)
清四郎はため息をついた。

そこへ、携帯の着信音がする。
最近話題の歌手の曲でも、洋楽でもクラシックでもロックでもない。シンプルな初期設定の着信音。これは野梨子だ。
「あら、母様からですわ。こんな時間に珍しい」
野梨子は呟く。そして席を立ち部屋の隅に寄って、電話に出る。
「はい。」
その間に、可憐がお茶をお茶を入れてきた。
ダージリンの香りが、メンバーの鼻腔をくすぐる。優雅なひと時。
が、それは野梨子の声で崩れた。

「えぇ!?お見合い!?」

320 :【大女優は『幸あれ』と言った】4:2007/11/29(木) 17:38:01
電話をしてきたのは母ではなかった。
いつもお見合いを勧めてくる、『女は望まれて嫁ぐのが幸せ』が持論の野梨子の叔母だ。
どうやら今、家に来ているらしい。
「おばさま、お母様から聞い…いえ、ですから私には…はい。そうですわ。え…?!困ります!ちょっと、おばさま!おばさまっ」
ツー、ツー、ツー… 電話の相手は用件だけを強引に伝えて、切った。
「なぁに?野梨子あんたお見合いするの?」
「しませんわ!でも、なんだかおばさまがいらしてるみたいで…。」
「なんだよ。家の人は清四郎と付き合ってること知らねぇのか?」
「いえ。知ってるはずですよ。この前おばさんとおじさんに、ご挨拶に行きましたからね」
清四郎は眉間に皺を寄せて言う。あからさまに不機嫌である。
「この前、また叔母さまがお話を持って来た時にお母様がお話してくださったはずなんですけど…それからもうお見合い話は持ってこなくなりましたし。急にどうしたのかしら。なんだか様子が変でしたわ」
「ふーん。で、どうするの?」
「とりあえず、一旦戻ってきてほしいって…」
野梨子は困り顔だ。
「どうするの?野梨子」
可憐が野梨子に問い掛け、全員が野梨子を見る。野梨子の不安げな眼差し。清四郎は本日二回目の、盛大なため息をついた。
「帰りましょう。野梨子」

321 :【大女優は『幸あれ』と言った】5:2007/11/29(木) 17:38:56
帰り道。
清四郎と野梨子は手を繋いで…というよりは清四郎が野梨子を引っ張るような形で校門を出た。無言で前を行く清四郎。元から身長差のある二人だ。もちろん歩幅だって違う。それになんだか今日はペースも早い。
「清四郎、清四郎。」
清四郎は答えない。後ろを歩く野梨子の方を振り向くこともなく、ただじっと前を睨んで歩き続ける。競歩のようなスピードだ。小柄で運動オンチな野梨子は既に小走りである。
「…怒ってますの?ちゃんとお断りしますから…ねぇ、清四郎…きゃっ」
手を引かれて、足元まで注意が及ばなかったのだろう。野梨子が躓いてバランスを崩した。すると、もはや条件反射か。はっとして清四郎は野梨子を支えた。
「…清四郎」
やっと目が合った。野梨子が大きな瞳で清四郎を見上げる。愛らしい幼馴染の潤んだ瞳に、清四郎は我に返った。
「…すみませんね。僕らしくもなく取り乱していたようです」
ふぅ、と息をついて清四郎は元の優しげな笑顔を見せる。
「いいえ。あの、清四郎」
「今日は僕も一緒に叔母さんに会いに行きます。それではっきり言いましょう。いいですね、野梨子」
その言葉に、野梨子もやっと安心して頬を緩ませた。
「えぇ。でもご迷惑じゃなくて?」
「野梨子が他の男とお見合いなんかすることに比べれば、ね」
それからは、いつもの二人に戻った。穏やかに会話をしながら再び歩き出す。ペースは、10年以上続くゆったりとしたものに戻っていた。
しかし、野梨子はなんだか嬉しそうだ。
「どうしたんです?やけに機嫌がよさそうですが」
「ふふふ。えぇ。でも内緒です」
(いつも冷静な清四郎が、私のために取り乱してくれたことが嬉しくて)
心の中で思ったそれは、あえて言葉にしなかった。
「ふむ。…まぁいいですけどね」
理由はわからなくとも、隣にいるこの少女が微笑んでいることは彼の心を暖める。
幼馴染兼、親友兼、今は恋人でもある少女の美しい笑顔に、清四郎は柄にもなく『愛しい』と目を細めた。

322 :【大女優は『幸あれ』と言った】:2007/11/29(木) 17:40:10
今回はここで失礼します。

323 :名無し草:2007/11/29(木) 17:48:04
何だ何だ、この作品ラッシュはww

>>316
乙でした。メンバーが喧嘩?
この和やかムードからどう展開するのか、
続きを楽しみにしています。
聖プレジデント学園の生徒って楽しそうだなと思ってしまった。
登下校の有閑メンバーの観察が面白そうだ。

324 :名無し草:2007/11/29(木) 18:11:14
新連載待ってました!
なんか二人が初々しく可愛らしい。
ここからどうやったら喧嘩になるのか私にも見えません。


325 :名無し草:2007/11/29(木) 18:23:57
自爆きた


326 :名無し草:2007/11/29(木) 19:35:35
>大女優は『幸あれ』と言った
おお、連載投下乙です!嬉しいな。
過去作品の清×野はしっとり系が多かった気がしたので、
明るく始まるのは新鮮でした。
清四郎と野梨子がとても微笑ましい。
次回も楽しみです。

327 :名無し草:2007/11/29(木) 19:43:23
倶楽部の仲間がケンカするのは正直苦手。読まないけど 

328 :名無し草:2007/11/29(木) 21:04:56
まとめて出すつもりだったのですが、野梨子関連が続いたので別カプな流れも作ってみたくなり
小出しうpさせていただきます。

まさか?の美悠でw
小出し連載なので何レスになるか分かりません。
ここに作品を出させてもらうのは初めてですので不慣れなこともあるかと思いますが
ご指導ご鞭撻くださいませ。

とりあえず2レス頂きます。

329 :突発的な、あまりに突発的な 1:2007/11/29(木) 21:06:02
目が覚めたら昨夜の記憶がない。
…などということは、僕にだってたまにはあることだ。
倶楽部の男たちときたらめったやたらに酒が強くて、しかも僕の飲みつけない日本酒や焼酎が中心で…。
軽い頭痛と共にそんなことを考えている僕の隣で、もぞもぞとシーツの中で寝返りを打つ気配。
目が覚めたら知らない女が隣にいた。
…などということだって、時々はあることだ。
強かに酔っていたのだから、ゆきずりのラブアフェアだっていたし方ないだろう。
僕が魅力的で、素敵な女性達が放っておかないんだから…。
ふふんと鼻を鳴らしながら、むき出しの白い肩に目をやった。
しなやかそうな筋肉と柔らかな栗色の猫毛に守られたうなじ。まっすぐな背骨は途中でシーツに隠れているが、腰まですらりと伸びていることを確信させる。
そしてなんといっても電気がついていなくても分かる、肌理の細かい肌がすばらしい。
僕ぐらいの女性通にもなると、背中だけで彼女が相当の上玉だって分かる。
ああ、彼女の肌、理性のある今こそもう一度味あわないと損だな。
ぼんやりとそんなことを考えながら、僕は美しいラインを描く肩甲骨に唇を寄せる。
鼻腔をくすぐる焼酎とあたりめの匂い。
こんないい身体の女が発しているのが酒とアテの匂いだって?!

後頭部をガツンと殴られたような衝撃が走る。
「ま…さか…」
そう。そのまさかだ。
走馬灯のように途切れ途切れの記憶が走った。
「ど…ど…どうしよう……」

―――僕はようやく、昨夜は倶楽部メンバーのみの飲み会だったことを思い出していた。

330 :突発的な、あまりに突発的な 2:2007/11/29(木) 21:09:16
「んんー…」
寝息のような声と共に、彼女が僕の方に寝返りを打つ気配が伝わってきた。
咄嗟に身をひきながら、僕は神様に祈った。
夢であってくれ。悪い夢であってくれ。
僕の祈りをあざ笑うかのように、彼女は力いっぱい腕を振り上げて寝返りを打ってきた。
「痛っ!!」
口を押さえても漏れる声と耳の辺りを襲う激痛。
そして何よりも視覚に痛い……剣菱財閥御令嬢の健やかな寝顔が、僕を射抜いた。
さすがは悠理、寝返りパンチの威力も伊達じゃない。鏡なんか見なくても、明日のデートをキャンセルしなくちゃいけないことが僕には分かっていた。
もちろん、そうでなくったって、こんな状況でデートなんて無理だ。
だって記憶にあるんだ。
痛みを訴える悠理に「よしよし」なんて声をかけて頭を撫でてやった記憶が。
そしてシーツをよくよく見てみれば…血痕が滲んでいるじゃないか…。
「初めてだったのか…」
むにゃむにゃと食べ物の夢でも見ていそうな動きをする、だらしないけれど無邪気な悠理の口元を見ながら、僕は我知らず呟いていた。
血が引くって、こういうことを言うんだな。
しでかしてしまった過ちのあまりの重さから逃避するかのように、日本語の表現に納得してしまう。
きっと僕は今、幽霊でも見たかのように青ざめているんだろう。
動く気力もない僕はただ、もぐもぐと口を動かしてはにかーっと笑う悠理の寝顔をぼんやりと眺め続けていた。

331 :名無し草:2007/11/29(木) 21:15:39
>>328
乙乙!!!!
美悠新鮮度抜群でいいですよー!!
これからもお待ちしてます。新しい風期待してます。


332 :328:2007/11/29(木) 21:41:44
なんか読み返したら書き方悪かったですねすみません
自分は清野や魅野も大好きですし他カプも好きです
上の清野連載も楽しみにしてます
ああいうらしからぬ清四郎が真剣に恋愛してる感じで好きです

いろんなカプで楽しんでいきたいですね
失礼しました
続き頑張って書きます

333 :名無し草:2007/11/29(木) 21:42:00
>突発的な、あまりに突発的な 
まさかの美悠wGJです!
う〜ん気になる、どうだったのか。
美悠はギャグっぽく見えるけどこれから変わるのかな?
連載楽しみにしてますね。

334 :名無し草:2007/11/29(木) 21:45:07
>>332
いや〜いい流れですよ。気にせずに。続き待ってます。

335 :名無し草:2007/11/29(木) 22:09:04
スレが活気付いてうれしいな。
新連載、どちらもとても楽しみにしてます。

336 :名無し草:2007/11/29(木) 22:30:08
美悠の連載たのしみ

337 :名無し草:2007/11/29(木) 22:58:52
連載ラッシュで嬉しいです。
作家さん達GJ!

>大女優は〜
手をつないで登下校する二人が微笑ましいです。
穏やかな愛情を育む姿に心が温まります。
可憐がラブレターの数で勝てて喜ぶのに笑いました。

>突発的な〜
衝撃の出だしwに興味津々です。
これから二人の関係がどうなるのかwktkです。

どちらも、続き楽しみにお待ちしています。

338 :目次屋:2007/11/29(木) 23:42:49
>>10
意外な結末<SS>清可

>>27
開け、宝箱<SS>オールキャラ

>>43
それでいいのか<SS>オールキャラ

>>55
鍵<絵>魅録
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/3_1.jpg

>>56
鍵<絵>悠理
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/4_1.jpg

>>63
KEY<絵>可憐
http://cbbs1.net4u.org/sr5_bbs_img/11881yukan2ch/4_1.jpg

>>71
思い出の扉<小ネタ>魅野

>>73
無題<絵>清野
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/7_1.gif
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/8_1.gif
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/9_1.gif

>>80
こしかたの<SS>清野

339 :目次屋:2007/11/29(木) 23:43:36
>>171
清野<SS>清野

>>211
聖プレジデント学園裏!写真部<SS>魅悠

>>271
聖プレジデント学園裏!写真部*後日談<SS>魅悠+オールキャラ?

>>288
優しい傷跡<SS>魅悠

>>316
大女優は『幸あれ』と言った<SS>清野

>>328
突発的な、あまりに突発的な<SS>美悠

豊作です。
万が一漏れていたら、作家さんすみません

340 :目次屋:2007/11/29(木) 23:46:22
重ねがさねすみません。
>>63さんは
KEY<絵>可憐
http://cbbs1.net4u.org/sr5_bbs_img/11881yukan2ch/5_1.jpg
の間違いです。

341 :名無し草:2007/11/29(木) 23:51:00
目次屋さんにGJと叫びたい。

342 :名無し草:2007/11/30(金) 00:04:04
目次屋が出るほどの盛況ぶりって、ほんといつぐらいぶりなんだろう。

343 :名無し草:2007/11/30(金) 00:05:08
>目次屋さん
乙です!
とっても見やすくなりました。

そんでもって、ちょっとだけ修正させてくださいね。
>>63
KEY<絵>可憐
http://cbbs1.net4u.org/sr4_bbs_img/11881yukan2ch/5_1.jpg

344 :名無し草:2007/11/30(金) 00:14:55
清悠・美可・美野分が足りないので、作品投下を待ってます。
(苦手な人もいるだろうけれど)野悠も。

345 :名無し草:2007/11/30(金) 00:17:17
美悠いいよね。いつぞや誰かが書いてた「処女の生き血を
吸おうとのりこを襲った美童吸血鬼。しかしその幼馴染の
悠理に返り討ちにあう。だが生き血を吸わねば生きていけないと
泣く美童にほろりと同情した悠理が生き血を分けてあげる」って
ストーリーが面白そうなので書いてみたい。

346 :名無し草:2007/11/30(金) 00:21:12
>345
なんてグッドタイミングでスレを見てしまった。
それ自分が書いた妄想なんで、ぜひ文章にしてほしい。
1シーンでもいいので。

347 :名無し草:2007/11/30(金) 00:29:10
>>339
>豊作です。
思わず悠理の兄さんが思い浮かんだw
すいませんwww

目次乙でした。

348 :名無し草:2007/11/30(金) 00:32:24
豊作さん乙w


349 :名無し草:2007/11/30(金) 00:38:41
>345
それは超期待。
ビジュアルでも見たいな。絵師さん降臨してほしい。

350 :名無し草:2007/11/30(金) 00:45:40
>>211
遅レスだが、
聖プレジデント〜、にやにやさせてもらいました!
こういう話って恋愛要素ありつつ有閑っぽくて好き。

351 :名無し草:2007/11/30(金) 00:45:58
作品がたくさんあって本当に楽しいです。


352 :名無し草:2007/11/30(金) 00:50:42
清野&美悠のSS、GJです!
どっちも超期待!また次もおねがいします〜

353 :名無し草:2007/11/30(金) 00:52:18
みんな宵っぱりだなw
明日も仕事なのに、豊作目次屋さんのおかげで全作品読み返してしまったw

354 :名無し草:2007/11/30(金) 00:54:16
>344
そこにないカプだけど、可憐さんが欲しいなと思ったので投下。

魅可です。

355 :魅可・不覚 1/2:2007/11/30(金) 00:55:40
やんなっちゃう。
この玉の輿に乗るって人生決めてた可憐さんが。
このあたしが……こんな初歩的なツボを突かれて惚れちゃうなんて!
女として不覚だわ。

―― 不覚? ――

【すまねーな】
殴り書きの文字を見て、苦笑い。
魅録が風邪で喉をやられたというメールは、悠理からはいった。
お手伝いさんも魅録と同じ風邪で休んでて、おじ様は都内で物騒な連続殺人事件を追いかけてて、千秋さんはいつもどおり旅行。
見舞いにいってやりたいが今日はどうしても出なければいけないパーティーがあって、五代さんも同行だとか。
で、あたしにお鉢が廻ってきたんだけど…。
急に熱が出たせいで髪セットしたまま二日寝込んでたという魅録の、中途半端にボサボサのピンク色の髪と照れくさそうなくせに嬉しそうな顔。
なんか、可愛いじゃないなんて思っちゃった。
それがそもそもの躓きだったのよね。
筆談しかできない魅録との会話はゆったりと静かで、その分いつもと違う非日常感にあたしをはめこんでいく。


356 :魅可・不覚 2/2:2007/11/30(金) 00:58:07
「おいしい?」
目の前でふーふー言ってお粥食べてる、その尖らせた唇。
…やだ、ちょっとセクシーじゃないの。
がりがりと慌ててさっきの言葉の下に書き殴る、無骨な手指。
…大きな手なのに、大慌てで子供みたいね。
【うまい!今までくったおかゆで一番】
出来る限り簡潔にしようとして【うまい】って書いた後で、これだけじゃ申し訳ないと思ったのか、いそいそと付け加えた言葉の選び方。
どんどんあたしの気持ちをひっぱる。
不覚ね、これはきっと一生の不覚になる。そんな予感がするのに、何故かわくわくしてしまう。
またふーふーとおかゆをふいている魅録の赤い頬。可愛いと思う傍ら、これはもしかしてしくまれたんじゃないかとふと思った。
だって魅録、すごく嬉しそう。多分錯覚じゃないわ。
やーね、悠理。あたしをハメたわね。
でも、悪くない不覚よ。
「病人だから甘やかしてあげる」
すっと魅録から匙をとりあげて、あたしはゆっくりその匙をふく。さっきまで彼がそうしてたように、唇を尖らせて。
魅録の視線の温度が上がってきたのが分かる。
「はい、あーん」
にっこり笑って首を傾げて、完璧な角度で微笑みかける。
あたしの本気を見せてあげる。いつも倶楽部で見せてる顔との違い、思い知ってね?
狙い通り、魅録の目の下が赤くなって、視線を外した。
それでもあたしは微笑み続ける。
だって、このあたしに不覚を取らせたんだもの、責任とってもらうわよ?


357 :354:2007/11/30(金) 01:01:30
あああああああげてしまいましたすみませんorz

こんな夜更けにスレあげちゃうなんて逝ってきます(´・ω:;.:...
すみませんでした。

前スレか上の方で「可憐さんの本気を見せてあげる」っていうのが自分的にツボで
こういうネタで相手はなんとなく魅録しか考えられなかったので、魅録にしてみました
魅録って弱ってるときに少年フェロモンむんむん出してそうなイメージなので
男のギャップにけっこう弱いイメージの(自分的にですが)可憐にお似合いかなと

おもいつきでぱぱっと書いたのでスレ汚し失礼しますた

358 :名無し草:2007/11/30(金) 01:08:08
>357
「可憐さんの本気、見せてあげる」を書き込んだ者です。
GJです。筆談の魅可かわいいw

359 :名無し草:2007/11/30(金) 01:13:03
>>354
GJです!
自分も「可憐さんの本気〜」台詞がツボで・・・
て言うか可憐が「可憐さん○○」と言うのがすごく可愛いなと思うんです。
17巻の「可憐さんってばえらいです!」とか可愛い

360 :名無し草:2007/11/30(金) 10:32:03
>>354
乙でした!!
3人の中で1番女慣れしてなさそうな
魅録のドギマギが伝わってきました。
可憐かわいいよね。
子どもの頃は苦手だったんだけど、今は大好きなキャラだ。

361 :【大女優は『幸あれ』と言った】:2007/11/30(金) 10:39:19
おはようございます。
【大女優は『幸あれ』と言った】、続きをうpさせて下さい。
感想下さった方ありがとうございました。がんばります!
今回は7レスいただきます。それでは。

362 :【大女優は『幸あれ』と言った】6:2007/11/30(金) 10:40:05
白鹿家につくと、野梨子の母親が玄関の前で立っていた。
「野梨子さん、清四郎さん」
野梨子にそっくりの美しい顔に、困惑の色を浮かべて駆け寄ってくる。
「ごめんなさいね、急に。野梨子さんには清四郎さんがいるって、何度もお断りしたんですけど…今回は諦めてくださらなくて。
…しかも、私はこれから急ぎの用事があって…出なくてはいけないんですの」
野梨子の母はため息まじりに言った。
「そうですか。大丈夫です。僕がきちんと言いますから。おばさんは安心して出掛けてください」
「そう?ごめんなさいね。でも清四郎さんが一緒なら安心です。助かりますわ」
野梨子の母親は安堵の色を浮かべると、「それじゃあ、ごめんなさいね」とそそくさとその場を後にした。
(本当はもっと余裕を持って家を出る予定だっただろうに。きっと叔母さんの突然の訪問で時間が押してしまったのだろうな。)
そう思いながら、清四郎は急ぐ背中を見送った。
玄関先に残った二人。
「行きましょうか」
清四郎の言葉に野梨子はこくり、と頷いた。

363 :【大女優は『幸あれ』と言った】7:2007/11/30(金) 10:40:35
玄関の戸を開けて「失礼します」と応接間に入る。と、そこで叔母が正座をして待っていた。
「野梨子さん…!」
叔母は野梨子の姿を見るやいなや、清四郎のことなど見えていないかのように野梨子にすがり付いてきた。
「野梨子さん、一生のお願いなの。私が紹介する人と、一日だけ会ってほしいのよ。ね、とっても素敵な方で、
野梨子さんのことも凄く気に入ってらっしゃるの。お見合いなんて堅苦しいものじゃなくて、ちょっとしたデートよ、デート。お願い。分かりましたと言って」
切羽詰まった表情の叔母に、野梨子はたじろいた。
叔母とは長い付き合いになるが、こんな顔は見たことがない。
(少し…やつれましたわね)
野梨子は思った。急な展開で、どうしていいのかわからない。
「とりあえず、落ち着いて下さい」
物静かな声で言ったのは清四郎だ。叔母は、その時初めて清四郎に気づいたらしい。そして、外部の人間にはしたない姿を見せた羞恥からか、すこし赤くなった顔で言った。
「…あなたは?」
「菊正宗清四郎。野梨子の恋人です」

その声は堂々としていた。

364 :【大女優は『幸あれと言った】8:2007/11/30(金) 10:42:08
長い沈黙が三人を包んでいた。
野梨子が用意したお茶はとっくに冷めている。
「叔母さま」
最初に口を開いたのは野梨子だった。
「もうわかっているとは思いますけれど、私は今清四郎とお付き合いさせていただいています。他の殿方とのデートもお見合いも考えられませんわ。申し訳ないですけど、このお話はお断りさせていただきます」
「でもね、今回は本当に素敵な方なのよ。見て、氷結 光一(ひょうけつ こういち)さんって方なの。素敵でしょう?」
叔母は諦めない。そして誰も見たがっていないお見合い写真を出してきて、勝手に開いて机に置いた。
「叔母さま…!」
野梨子は眉をひそめる。写真に見向きもしない野梨子の代わりに、清四郎はまじまじと写真を見た。
(なるほど。確かに二枚目ですな)
氷結 光一は線の細い、少年のような男だった。その顔立ちは女のように美しく整っていて、町を歩けば誰もが振り返るのであろう。
ナチュラルブラウンの長めの髪の、やや色素の薄い美青年は、写真の中で魅力的に微笑んでいた。
「一度会うだけでいいのよ。いいじゃない、減るものじゃないし。私の顔を立てると思って。お願いよ、野梨子さん」
叔母の焦りがこちらにまで伝わってくる。それでも野梨子は頑として首を縦に振ろうとはしないのだった。
その時、だった。

365 :【大女優は『幸あれと言った】9:2007/11/30(金) 10:43:07
「野梨子さん、一生のお願い!」
叔母が野梨子と清四郎の目の前で土下座した。
(え…!)
さすがの二人もうろたえる。
「本当に図々しいことだとは思ってます。でも…だけどどうしてもこの人に会ってもらいたいのよ。相手方も、すごくすごく楽しみにしてらして…今更断れないの。お願いします!」
「困りますわ叔母さま!顔を上げてください」
野梨子もひざ立ちになって叔母の肩に手を添える。それでも叔母は動かない。
「いいえ、分かりましたと言って下さるまで、私は決して顔をあげません。だから、どうか、どうか…」
(なんだか、ただ事ではありませんね)
清四郎はあごに手を当てた。
「わかりました!わかりましたから顔を上げて下さい」
たまらなくなって野梨子が半ば叫ぶようにそう言うのも、もはや時間の問題だった。

366 :【大女優は『幸あれと言った】10:2007/11/30(金) 10:44:10
所変わって、ここは野梨子の部屋。
あのあとぱっ、と顔を上げた叔母は、野梨子の手を取って何度もお礼を重ねると、準備をします。風の如くに去って行った。
それをぽかんと見つめていた二人は、とりあえず入れ直したお茶と共に野梨子の部屋に移動した。
「清四郎…あの、ごめんなさい」
野梨子は怖くて、清四郎の目を見られない。しかし当の清四郎は意外にも苦笑しながら、言った。
「いいえ。あんな調子で頼まれたら、いやとは言えませんよ。断りつづけたら自殺でもしかねない勢いでしたからね。」
野梨子はほっと胸を撫で下ろした。
「でもどうしたのかしら、叔母さま。私、あんな叔母様見たことがありませんわ」
「まぁ、部外者の僕がいても土下座するくらいですから、相当な事情があるのでしょう。…それにしても、急ですね」
そう。話を持って来たのが今日。それなのにお見合いの期日は明日、土曜日だ。
「えぇ。私もどうしていいか…」
野梨子が目を伏せ、長い睫毛が強調される。

「野梨子」
「…はい。」
清四郎が野梨子を呼ぶ。真っ直ぐに見詰め合う二人。すると清四郎は野梨子の目の前に、ずいっと3本指を立てた右手を突きつけた。
「3、です」
「…3…?」
きょとんとする野梨子に、清四郎は続けた。
「叔母さんの頼みとはいえ、恋人に他の男とのデートを許すんです。これくらい貰っても罪はないでしょう?」
悪魔の微笑み。
「…野梨子からのキス。3回です」
野梨子の顔が真っ赤に燃え上がる。
「そ、そんなこと」
「できませんか?」
清四郎が悪戯っぽく微笑む。…昔からこの笑顔は、野梨子の負けず嫌

367 :【大女優は『幸あれと言った】11:2007/11/30(金) 10:45:11
「…わかりましたわ」
野梨子は無言で、ちゃぶ台を挟んで向かい合わせに座っていた座布団から立つ。そして清四郎の傍に座り直した。
身長差の大きな二人だ。清四郎も胡座をかいている。とはいえ、野梨子が清四郎と顔の高さを揃えるには、彼女が膝立ちにならなければならなかった。

目の前に、見慣れた、大好きな幼なじみの顔がある。
涼しげな目元と、高く通った鼻筋。意地悪く笑った唇。
「…目は閉じてくださいな」
少し潤んだ少女の瞳に、清四郎は素直に従った。

清四郎とは、もう何回もしているキス。
しかし野梨子からするのは初めてのことだった。
精一杯の勇気をこめて、野梨子は清四郎の両方の二の腕辺りの制服をぎゅ、と握る。
(大丈夫。いつも清四郎が私にしている事ですわ)
そしてさらに勇気を振り絞って―…野梨子はさらに顔を近づけた。

ちゅ。

368 :【大女優は『幸あれと言った】12:2007/11/30(金) 10:46:16
そして目を開けた清四郎。目の前には真っ赤になった野梨子が、そっぽを向いていた。
「野梨子」
「な、なんですか。別に私、唇にするなんて約束はしていませんからね!」
「…野梨子」
「くっ、唇じゃなきゃカウントしないなんて、そんなの無しですわよっ!」
恥ずかしがってこちら見ずに、拗ねた子供ようにしゃべる野梨子。清四郎は自分の口元が笑いの形に変わるのを、どうしても止められなかった。
(可愛いですね、本当に)

「野梨子」
「なんですか。誰が何と言おうと、これで―…」
一回ですからね、と言いかけて、止まる。清四郎に強く抱き寄せられて、二の句は告げられなかったのだ。
「正直に言えば、僕は明日、君を行かせたくない」
清四郎は言った。
「…」
「でも、それだと叔母さんも困るでしょうし。…1日だけ、…たった1日だけ、他の男に野梨子の隣を譲ります」
「清四郎…」
「だから、約束して下さい」
「約束?」
そして清四郎は、野梨子の目を見つめて言った。
「必ず、帰ってくると。」
今、野梨子の前にいる幼なじみ。いつも完璧で、自信たっぷりの幼なじみ。
しかし今、その瞳が揺らいでいる。
「いやですわ、清四郎」
野梨子は微笑んだ。
「私の帰る場所は、いつだってここですわ。そうでしょう?」
そう言って、今度は自分から清四郎の首に手を回して、その肩に顔を埋めた。
「…大好きです。清四郎」
「野梨子」
清四郎は野梨子の髪を撫でた。そしてまた、野梨子の顔を目の前に持ってくると、自分の顔をゆっくりとゆっくりと近づけていった。

369 :【大女優は『幸あれと言った】:2007/11/30(金) 10:48:35
今回はここまでです。もしかしたら夜にまた投下させてもらうかもしれません。
あと、コピペを失敗して10が中途半端に終わってしまってるんですが、
×「野梨子の負けず嫌 」
○「野梨子の負けず嫌いを刺激するのだ」
に脳内変換お願いします。

370 :名無し草:2007/11/30(金) 11:02:41
メンバーがケンカする話、中身みてないけど
前スレの1000ゲットで「どろどろの〜 でデビュー」って言ってた人かな。
ちょっと心配。

371 :名無し草:2007/11/30(金) 11:06:21
そういえばあったけどどうだろ。

372 :名無し草:2007/11/30(金) 11:17:55
>大女優は『幸あれと言った

乙でした。甘々ですなww
タイトルの大女優とは誰の事を指すのか楽しみに
どう展開するのか続きを待ってます。

373 :名無し草:2007/11/30(金) 16:59:17
>【大女優は『幸あれと言った】
昨日に続いてうp乙です。
やぁ、なんだか甘くて照れるほどでした。
でも久しぶりにこういう清×野が読めて嬉しいです。
続きに期待してます。

374 :名無し草:2007/11/30(金) 19:48:56
>大女優
ああ、こういう初々しい清×野、読みたかった!
凄く好きです。続きが楽しみだ。

375 :名無し草:2007/11/30(金) 20:30:44
>大女優〜
GJ!
続いてうpがあって嬉しいです。
甘党なのでおいしくいただきました。
叔母さまの事情とやらも気になります。

376 :名無し草:2007/11/30(金) 22:24:08
>大女優〜
GJです!
こんな初々しく始まって、いったいどうなってメンバーがケンカになるんだ?
ドロドロになるの?誰が「幸あれ」と言うの?叔母様の事情って???
いろんな事が気になりすぎる・・・

377 :名無し草:2007/12/01(土) 14:41:48
急に過疎ってかなCY!

378 :名無し草:2007/12/01(土) 17:39:40
>>338-340
いまさらですが、目次屋さん乙です。
日、月曜日にスレ見れなかった間に
清野と聖プレジデント学園!の小説を見逃してる事に気がつきました。
目次があったおかげで助かりましたw

379 :名無し草:2007/12/01(土) 18:50:47
連載陣の復活 お待ちしてます!


380 :名無し草:2007/12/01(土) 19:14:26
たくさん投下があって嬉しい。
お礼忘れてたけど目次屋さん、乙です。

381 :病院坂(72):2007/12/01(土) 21:20:09
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1170116147/
>>209

部屋の中を舞う埃が西日に反射して光る。書庫の床はひんやりと冷たく、
火照った体を少しずつ冷ましてくれた。
投げ出されたようにぐったりと横たわる野梨子の和服の胸元は限界まで
はだけ、裾はたくし上げられた状態で帯の辺りでかろうじて留まっている。
手首には赤い欝血痕がある筈である。無様な姿を晒していると理解して
はいるものの、身体を動かす力も、思考力すら残ってはいなかった。

身支度を整える気配がし、数分前までの痴態を微塵も感じさせぬ涼しげ
な姿をした清四郎が、未だとろりと潤んだ野梨子の瞳を覗き込んだ。
「―――何度気をやったか、覚えていますか」
極度の疲労と情事の余韻とで野梨子の息はまだ荒い。羞恥に声も出ず、
ただ顔を背けようとするその顎を長い指が捉えた。
「まだ日も高いというのに、あんな声を上げるとは」
薄く嗤う。否定は出来ぬ。自分のものとは思えぬ嬌声を上げ自ら腰を振
り、あまつさえ懇願してまで幾度も欲したのは野梨子自身であるからだ。

382 :病院坂(73):2007/12/01(土) 21:21:38
野梨子が書庫へ来たのは午後の、まだ浅い時間だった。周囲を見回し、
息すら潜めるようにこっそりと部屋へ足を運んだ野梨子は書棚へ忙しなく
目を走らせた。記憶を頼りに書名を探る。
と、扉の開く音がしてびくりとそちらを見た。
後ろ手に扉を閉めた清四郎が、ゆっくりと野梨子に近づいて来る。思わず
身を引く野梨子に1冊の本を翳して見せた。
「探し物は、これですか」

『臓器移植の可能性』

いつか魅録に薦められ、清四郎に取り上げられて結局読めずにいた父の
著作である。図星を指された野梨子は狼狽した。
「読むなと、云ったはずですが」
射抜くような目で見られた野梨子は一瞬俯き、しかし顔を上げてきっぱりと
云った。
「何故ですの」

383 :病院坂(74):2007/12/01(土) 21:22:27
予期せぬ反論の為か、清四郎は一瞬言葉に詰まる。
「貴女の読むべき本ではないと―――」
「答えになっていませんわ。父様の仕事を知りたいと思うのは、いけない事
ですの?」
知らず語気が荒くなる。
「わたくしに知られてはいけない事でもありますの?―――納得がいきま
せんわ」
詰め寄る野梨子の顔を見つめ、清四郎は口を開いた。
「野梨子―――何故、この本にそこまでこだわるんです?」
野梨子は答えない。
「魅録くんの入れ知恵か……これは」
独り言のように呟き、本を投げ捨てた清四郎はいきなり野梨子を抱き竦めた。
突然の激しい抱擁に戸惑い、野梨子は息を呑む。
「やはり―――彼に近づかせるべきでは無かった」
「清四郎……止め…」
唇を塞がれる。和服の胸元が荒々しくはだけられる。裾を割って手が伸びる。
よりによってこの場所で、魅録との思い出の色濃いここで清四郎に抱かれる
嫌悪感に肌が粟立つ。必死に抵抗を試みるが、両手はあっさり清四郎の
片手に押さえ込まれて拘束される。
いつものように痛みを伴う行為を強いられると直感した野梨子は反射的に
身を固くした。
が、その予想は裏切られた。

384 :病院坂(75)【R】:2007/12/01(土) 21:23:12
壁に押し付けられた立ち姿のまま抗う野梨子の、抵抗を抑え込む片方で
清四郎の手はいつに無くそっと肌を滑り、触れるか触れないかという微妙
な感触は野梨子の情感を奇妙に刺激した。
首筋に当たる唇は、野梨子が反応を返すその場所を執拗に這う。円を描
いて胸元を苛む指先は、中心をわざと避けて近づいたかと思うと離れ、嫌
でもそこへと意識が向かう。
唇から漏れる声が拒否のそれから小さな喘ぎに変わり、いつか野梨子は
抵抗する事を止めた。

普段の荒々しい行為とは違い、たっぷりと時間をかけて解された野梨子の
肢体はこれまでに無く昂ぶった。まるで箍が外れたように身体の全てが清
四郎の愛撫に反応し、自分のものとは到底思えぬ潤んだ喘ぎ声が間断無
く漏れる。気付けばまだ触れられてもいない場所は溢れて腿を伝い、清四
郎はそれを指摘して嗤った。
たとえ意に沿わぬものであっても、夜毎の清四郎との情事は何時の間にか
野梨子の肉体を、生娘のそれから熟した女のものへと変容させていたので
ある。

385 :病院坂(76)【R】:2007/12/01(土) 21:23:58
核心に至らぬまま花弁を弄ぶ清四郎の指がもどかしく、身体をくねらせる。
それがたっぷりと媚を含んだ仕草である事に気付く余裕すら無く促される
まま背を向けて腰を突き出し、指を呑み込んで仰け反り、更なる快楽を求
めてぎこちなく下半身を蠢かす。
書架に掛けた両手から力が抜け、震えて外れると、露にされた胸を嬲る清
四郎の腕はそのまま野梨子を抱き止め、後ろから貫いた。立ち姿のままで
清四郎を受け入れた野梨子は、かつて無い大きな喘ぎ声を上げた。
充分に蜜を含み熟しきったそこは難なく清四郎を受け入れ、悦びを示すか
のようにひくついている。律動の度に痺れるような感覚が身体を走り、その
都度野梨子は背を反らして喘ぎ更に貪欲に咥え込もうと腰を振る。

白日の下での行為という背徳感すら快楽のひとつに転じてしまう事に気付
いた野梨子は己を恥じ、それは却って情感をいや増した。幾度も気をやり
その度にこれまでには考えられぬあられも無い声を上げ、強いられるまま
に卑猥な言葉を口にして自ら足を絡めるという痴態まで晒し、ここがどういう
場所であったのかを野梨子はついに忘れた。

野梨子にとって書庫は、魅録との思い出の場所である以上に淫蕩な自分
を思い知る恥辱の場所へと変貌したのだった。

386 :病院坂(77)【R】:2007/12/01(土) 21:24:29
清四郎がつと指を滑らせる。情事の余韻で紅く染まったままの野梨子の頬
から首筋へ、そして更に下へと移ると鋭敏な感覚を残す肌はピクリと動き、
唇から貪欲な吐息が漏れた。まだ熱く、潤ったままの身体は清四郎の指
をいとも容易く呑み込んでしまう。野梨子の瞳に再び情欲の炎が灯るのを
確かめて清四郎はす、と指を引いた。
「まだ、欲しがりますか」
子供が駄々をこねるように野梨子は床に顔を埋める。否定とも肯定とも取
れぬ仕草である。
濡れて光る指を厭わしげに野梨子の背で拭ってから清四郎は立ち上が
り、野梨子を冷ややかに一瞥すると扉へ向かった。
「まるで淫売ですね、野梨子」

扉の閉まる音がした。震える手で上体を起こした野梨子はゆっくりと西日
の射す書庫の中を見回し、次に自分の身体を見下ろした。あちこちに清
四郎の残した痕がある。のろのろと、両手で胸元を掻き合わせた。

それから再び床に伏し、静かに泣いた。

(続きます)

387 :名無し草:2007/12/01(土) 21:27:35
病院坂さんが帰ってキター(゜∀゜)!!!!
まさかのリアルタイム。
ドSですな、清四郎w

388 :名無し草:2007/12/01(土) 21:28:37
興奮のあまりageてしまった…orz


389 :名無し草:2007/12/01(土) 21:37:44
病院坂再開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
う、嬉しい・・・。そして、刺激たっぷりの描写にドキがムネムネしました。
野梨子が可哀想で胸が痛くなる。
なのに、なぜか冷血清四郎に心臓バクバクです。
ああ、でも、初期の頃の穏やかな2人にはもう戻れないんですよね。
体を重ねるごとに2人の心が離れていくようで切ない・・・
清野だけでなく、魅野も、清悠もみんなみんなすれ違った行き先はどうなるのか、
そして、魅録と可憐の関係は?続きをお待ちしてます。

390 :名無し草:2007/12/01(土) 21:43:27
す げ え

最高です!

391 :名無し草:2007/12/01(土) 22:28:15
まさかの病院坂!お帰りなさいませ〜
待ってた甲斐がありました。もう最高です!
清四郎のSブリにドキドキしました。
でも、恐い清四郎も色気があっていいですよね・・・。
話があまり動かなかったけど病院坂の清×野Rが読めてうれしいw

392 :名無し草:2007/12/01(土) 22:59:16
生徒会室は6人3組、総カップル。
聖プレジデントのクリスマス舞踏会(ハリーポッターのイメージw)ではもちろんそのペアで出席するつもりだったが、直前で一つのカップルが(くだらない理由で)ケンカ。
「クリスマスの舞踏会も、あいつなんかと行かない」
お互いそう言うが、生徒会は全員強制参加。
「それなら自分は○○と出る」
と別の異性の手を取る男に、売り言葉買い言葉で、「じゃあこっちも××と出る!」と言ってしまう女の子。
結局どのカップルも一緒に踊れなくなってしまって…
というリレーをしてみたいと思うのはKY?
久しぶりだけど、スレに勢いがあるうちに。

393 :名無し草:2007/12/01(土) 23:20:02
そこまでストーリーが決まっちゃってるリレーは難しいかと。
でもリレーいいね。

リレーするなら、「○レスで完結すること」みたいなルールがほしいな。
みんなそれを踏まえて話をつくるやつ。

394 :名無し草:2007/12/01(土) 23:28:19
>病院坂
お待ちしてました。
清四郎ヒドス。
ここのところずっと野梨子が可哀相な目に合いっぱなしで、
心が痛いです。
でも苛めたくなる気持ちもよくわかる。

395 :名無し草:2007/12/01(土) 23:35:06
>病院坂
帰ってきて下さってありがとうございます。
清四郎の行為の変化が何を意味するのか、すごく気になってます。

396 :名無し草:2007/12/01(土) 23:45:08
>病院坂
ほんっと読むたびにドキドキします。
この先どうなるんだろう…!
また読めて嬉しいです。


397 :名無し草:2007/12/02(日) 08:15:11
>病院坂
うーわー。淫靡。背徳。エロす。
しかし野梨子はもう幸せになれないんじゃないかという気がしてきました…・゚・(ノД`)・゚・。

つーか、焦らしプレイな清四郎に翻弄される野梨子って、まるで
思い出したようにうpされる作者タンと
その度に「つ、続きを〜…」と悶えてしまう読者の図のようですw

398 :名無し草:2007/12/02(日) 17:27:22
原作が汚れるみたいで嫌悪感を持った自分が通り過ぎますよ。。。
ドラマより酷い おえ

399 :名無し草:2007/12/02(日) 18:41:57
野梨子と清四郎はちょっと時代がかった設定が似合うね。
魅録の白衣もナイスだが。

江戸有閑ももう一度見たいな〜。
パロディ好き。


400 :名無し草:2007/12/02(日) 19:01:26
パロディ好きに激しく同意。いつか書いてみたい。

401 :名無し草:2007/12/02(日) 19:04:10
初心者の浅い考えかもしれんのだがこのスレ見た限り清野こそ別スレにするべきなんじゃないのか?清野で必ず荒れてないか?嵐の思惑通りなのが駄目なのか?住人が来ないのか?自分は清野が好きだが常にケチつけられると気分悪いんだが
スルーしろってんなら駄レスすまん

402 :名無し草:2007/12/02(日) 19:04:20
私はパロディというか、パラレルはあまり好きじゃないかな。
やっぱりあのバックボーンの6人の話がいい。

403 :401:2007/12/02(日) 19:09:54
ここじゃ嵐は嵐さんがいらっしゃった大変失礼した
おとなしくロムります

404 :名無し草:2007/12/02(日) 20:19:42
トンギリすまそ。
久しぶりに蛇の話を読み返したら、
瑠璃ちゃん(の性格)が意外に可愛いんでないかと思った。
前、瑠璃子受けのSSあったよね。

405 :名無し草:2007/12/02(日) 20:30:13
>>401
少し同意。ここきて一年弱だけど変な雰囲気だと
おもう。全員が楽しめる場じゃない。
いくらパロでも原作のキャラが一番大事。

406 :404:2007/12/02(日) 20:30:23
蛇間違えた。エメラルドね。
確かに蛇も読み直したがw

407 :名無し草:2007/12/02(日) 20:35:24
>404
カモルリネタ思い出した。バロスww

408 :名無し草:2007/12/02(日) 21:26:46
有閑のカポーで一番かわいい子供が産まれるのは誰と誰か。
自分は美悠だとオモム

409 :名無し草:2007/12/02(日) 21:35:08
女性は誰でも可愛いと思うけど、男性はダントツで美童だな。
普通のハーフでも凄く可愛いから、美童との子どもだったら
見た目は天使のように綺麗な子が生まれそう。
ところでクォーターとの間にできた子どもって、何て言うんだろ?

410 :名無し草:2007/12/02(日) 21:39:04
>409
半分ちょいが日本人?…うーん、謎だw

411 :名無し草:2007/12/02(日) 21:39:06
どういう系統の顔を生ませたいのかにもよるね。
西洋美人系なら、美悠か美可。
でも可憐は清四郎との方が美形率の相性がいいかなw
清四郎と悠理だと、全く顔のつくりが違うから、上手くいけばいいとこ取りになるかも。
清野・魅悠は、あのまんまの想定範囲のキレイな顔になるんだろうw
魅可は、女より男の子の方が格好いい顔になりそう。
美野は、野梨子率が高ければ、日本人顔なのに堀の深いミステリアスな感じになりそう。
魅野の子供はちょっと想像できない。まったく配合されず、男が野そっくり、女が魅似だと萌える。

412 :名無し草:2007/12/02(日) 21:51:29
野梨子ってトータルバランスは和風美人だが、顔は派手だと思うんだが。
とにかくお目目と黒目が大きくてパッチリのイメージ。

413 :名無し草:2007/12/02(日) 22:01:58
ぶっちゃけ御大絵で純和顔が少ない。

414 :名無し草:2007/12/02(日) 22:03:40
美童パパの宝物〜男の子編〜

悠との場合
母親同様パワフルで、すらりと身長が高く、もちろん美形の大食らい。
毎日毎日妻子に振り回される。しかも叱っても5秒で忘れ去られる。
でも父子並んで歩いたら誰もが振り向くんだろうな。
頭は良くないかもしれないが(w)運動神経はものすごく良さそうだ。

野との場合
見た目はミステリアスな美しさ。内面が野の潔癖な所が出たらいい。
野にはやたら甘くて「母さんは無理しないで」とか言うくせに、
そのノリで美が寄ってきたら超冷たい視線で「何やってるんですか、親父」とか。

可との場合
どの組み合わせよりプレイボーイ。何よりセンスが良さそうだ。
美がライバル視するが(パパだって若いころは〜みたいな)
「うん。まぁこれからは僕の時代だからさ(ウインク)すぐにとびきりかわいい義理の娘と孫見せてあげるよ」
とか生意気ならいいw

415 :名無し草:2007/12/02(日) 22:05:29
も、萌えた。
野梨子はまんま御大絵で想像できた。
なんかいそうだよね、御大漫画で。

416 :名無し草:2007/12/02(日) 22:06:54
>>414
野梨子との場合は、息子と美童の間で野梨子の取り合いみたいになりそう。
可憐とだと、彼女の取り合いにw

417 :名無し草:2007/12/02(日) 22:18:48
>409
気になってみたのでググってみたけど、
ハーフ・クォーター自体が和製英語だから、
英語圏では
「自分は混血(MIX)だ」と前置きしてから、自分の家系の歴史を語るに留まるだろうって。
日本語でも1/8を差す言葉は無さそうだね。

>414
ぜひ女の子編も!

418 :名無し草:2007/12/02(日) 22:29:40
子供の話が出来るほど、
キャラ立て出来るというか、
顔の書き分けおよび性格の違いがはっきりしてるね。
有閑考えた頃の先生は神だ。

419 :名無し草:2007/12/02(日) 22:45:04
顔の書き分け、たしかにすごいよなぁ御大は。
みんなパーツが違うもん。特に目は。

420 :名無し草:2007/12/02(日) 22:48:24
悠理のそっくりさんが出たとき、
顔は確かにそっくりなのに、読者には明らかに別人と分かる書き方してたのも凄いなと。

421 :名無し草:2007/12/02(日) 22:49:15
顔もだし、台詞も凄いと思う。>書きわけ
ちょっとした台詞でも6人の誰なのかわかりやすい。

422 :急に子ネタ投下します。:2007/12/02(日) 22:53:17
*…子供の名前として読んで下さい

悠理と美童
悠理「うっまいなーここのパスタ!でも量が足りないよな」
*「母ちゃん、こっちも超うまいぞ!すみませーんあれとこれとそれ追加でー」
美童「ありえない…結婚記念日をロマンチックなレストランで祝いたくて、がんばって予約とったのにぃ…泣」
悠理「おい美童全然食ってねぇじゃん」
*「要らないの?じゃあ俺もらうぞ(美童の大好物を横から掻っ攫う)」
美童「あーっ!…もう二人ともいいかげんにしてよ!」
悠理・*「はーい。で、他に何追加する?」

野梨子と美童
*「母さん大丈夫?風邪引いてるなら無理しないで休んでね」
野梨子「あら*、ありがとう。でも風邪を引いてるのは私じゃなくて美童ですわ」
美童「そうなんだよ*〜。父さん頭が痛い」
*、野梨子が台所に行ったのを確認して「これでも飲んどけ」と無言でバファリンを投げつける。
美童「ひ、ひどい」

可憐美童
*「で、この前も4人の女の子に取り合われちゃってさー。モテるのも辛いよね。」
美童「と、父さんも若いころは世界中に彼女がいて凄かったんだぞ」
*「昔でしょ。今は今。」
美童「そんなことないぞ!今だって世界の半分くらいの国には彼女が…」
可憐「…へぇ。それは浮気?」
美童「か、可憐!!いつからそこに…ッ」
可憐「さぁね(超不機嫌)。*、あたしこれから海外行くわ。馬鹿親父の面倒頼むわよ」
美童「うそっ!可憐、ちょっと待…(ドアが閉まる)」
このあと妻のご機嫌とりに、莫大な労力と金を費やす美童タンであったとさw

…こんなこと書いてますが、自分は美童がだいすきでつ。

423 :名無し草:2007/12/02(日) 22:56:08
美童カワイソスw

424 :名無し草:2007/12/02(日) 22:57:41
どの組み合わせでも涙目だねw>美童
可憐美童、時宗ちゃんと千秋さんみたいになりそうだw

425 :名無し草:2007/12/02(日) 23:07:09
美童って結婚したらやっぱりモテ度は減るのかな?w

426 :名無し草:2007/12/02(日) 23:15:11
現時点での美童の魅力って、家庭的な落ち着きとか、ダンディとかと対極にあるからなぁ。
成長してジョブチェンジして、ダンディを身につけたらモテるかも。

427 :名無し草:2007/12/02(日) 23:19:41
自分は、美悠はべったべたに甘いカップルになりそうな気がするから、
以外と子供は、そんな両親を冷めてみてるシッカリさんのイメージ

美野は>>414さんとほぼ一緒の妄想w

美可はお互い好きなことをやっているドライな家族な気もする。
(もちろん甘い時間は甘いだろうけど)
でも子供はやっぱりプレイボーイなんだろうな。
なぜか可憐の子供は、美童以外でも、誰相手の子供でも男の子しか想像つかない。

428 :名無し草:2007/12/02(日) 23:25:37
美童が結婚決めたら周囲の人間は
「美童みたいな男が結婚したいと思うなんて、よっぽどの相手とめぐりあったんだなー」
とか
「人間としての魅力が増したな」
とは思うかもしれないけど、
結婚した時点で男としての魅力は半減すると思う。

美童って、大人の女性に「悪い子ね」といわれるのは似合うけど、
年下の美少女および美女から「ずるい人」といわれるのは、
あんまり似合わない。

でも、本気の遊びじゃなくて、軽くデートとか食事くらいなら、
結婚しても相手に困らなさそう。

429 :名無し草:2007/12/02(日) 23:27:21
結婚してもモテそうなのは清四郎だと思う。
でも清四郎との不倫なぞ、泥沼すぎる気がするw
まるで昼ドラだ。

430 :名無し草:2007/12/02(日) 23:34:54
>429
不倫相手を一番大切にしてくれなさそう。
清四郎って、バカップルな話にも鬼畜な話にも似合うなぁ。

不倫ネタといえば、色の競作での、美野コメディが秀逸だった。

431 :名無し草:2007/12/02(日) 23:48:30
>>422
美悠って、美童がロマンチックな空気を作ろうとして
空回っているところを想像すると萌える。
でもきっとこのふたりってバカップルだ。

432 :名無し草:2007/12/03(月) 00:57:12
バカップルそうなのは
清可・清悠・ 美悠な印象。

433 :名無し草:2007/12/03(月) 07:35:25
>>422
おおっ!GJです!!
美野って原作では絡みが少なくて想像しづらいけど、
その分、想像しだすと楽しいかもw なるほどなです。
自分は、美野の子どもは、
男なら、美童より清四郎や魅録おじさんになついて、
女なら可憐になついて、恋愛の話に花咲かせてそうだとも思った。
で、どっちにしろ美童涙目w


434 :名無し草:2007/12/03(月) 12:02:37
美童の娘はファザコンでも美味しいな

435 :名無し草:2007/12/03(月) 14:45:41
娘が生まれたら、美童パパはメロメロになりそうだね。
小さいうちは、服装から髪型から美童自ら決めそう。
結婚式には号泣してしまう父親になって欲しい。

436 :名無し草:2007/12/03(月) 14:53:43
あんな綺麗で優しいパパ(美童)がいたら、娘は基本ファザコンだと思う。
息子だったら相手が女性陣の誰であれ、それぞれママの方を慕いそうかな。

437 :名無し草:2007/12/03(月) 18:55:11
「作家タン」って言ってる人は
半年ROMったほうがよさそう。

438 :名無し草:2007/12/03(月) 19:18:44
美童の娘は「大きくなったら杏樹おじちゃまと結婚する〜」とか言いだしそう

439 :名無し草:2007/12/03(月) 19:22:12
杏樹おじちゃまおいしすぎww

小悪魔プレイガールな美少女も捨てがたい。
で、妻に「誰に似たのかしら」なんて嫌味を言われる美童。

440 :【大女優は『幸あれ』と言った】:2007/12/03(月) 20:45:15
【大女優は『幸あれ』と言った】うpさせて下さい。今回は5レス頂きます。

441 :【大女優は『幸あれ』と言った】13:2007/12/03(月) 20:46:07
そして、しばらく二人は抱き合ったままでいた。
触れた部分から伝わる、お互いの体温が心地好い。
(ずっと、こうしていられたら)
そう思ったのは、清四郎か野梨子か。
そんな時に、二人の携帯が同時に鳴った。
「悠理か…」
「えぇ、きっと」
野梨子は笑った。清四郎が携帯を取り出す。
「悠理、何ですって?」
野梨子の問いに、清四郎はため息と共に携帯を差し出した。
『件名:飲み会やるぞ
本文:父ちゃんが珍しい酒買ってきたからみんなで飲もうぜ!魅録は貸してくれるCD忘れんなよ。
7時にうちんち。』

「ふふふ。これって多分」
「…宿題、手伝わせるつもりでしょうね」
単純明快な親友の考えることなど、安易に予想はついてしまう。
「野梨子は、どうします?」
「私は遠慮しますわ。きっと朝までかかっても終わらないでしょうし。朝方にまた、叔母さまがいらすようなので」
「…そうですか」
「清四郎は、行ってあげて下さいな。清四郎まで行けなくなったら、きっと土日で終わりませんわよ」
野梨子は山のような宿題に押し潰される4人を想像して、笑った。
「そうですね。それじゃああまりにも、魅録に負担がかかりすぎて不憫だ」
勉強に関しては根性なしの他3人に、イライラする魅録が頭に浮かぶ。
「行けなくてごめんなさいって、悠理に伝えて下さいね」
「わかりました」


442 :【大女優は『幸あれ』と言った】14:2007/12/03(月) 20:46:52
時計の針は既に5時を指していた。いつのまにこんなに時間が経ったのだろう。
「それじゃあ、僕はそろそろ」
二人の体が離れる。
「えぇ」
野梨子は、玄関先まで清四郎を見送った。
「明日は、何時からですか」
「9時に家を出れば間に合うはずです」
「そうですか。ではまた9時に見送りに来ますよ」
「いいですわ。無理しないで」
きっと一晩中、悠理の宿題に付きっ切りなのだろう。
「僕が来たいから来るんですよ。それとも、迷惑ですか?」
「そんなこと!あるわけないじゃないですか」
「それなら9時に。」
清四郎は野梨子の頭を撫でた。そして新婚夫婦のように、出掛け前に彼女の額にキスをすると、耳元で囁いた。
「『あと2回』もお忘れなく」
「―…!」
野梨子はやっと冷めてきた熱が、再び上がるのを感じた。
「それじゃあ」
そんな野梨子を見て満足そうに、清四郎は白鹿邸を後にする。
その大きな背中を、野梨子は何時までも見送っていた。

443 :【大女優は『幸あれ』と言った】15:2007/12/03(月) 20:48:01
夜7時。剣菱邸に集まった野梨子以外の4人は、ほとんど強制的にペンを持たされていた。
今日、職員室で世界史の教師に説教をされていた悠理。結局その波が職員室中に波紋して、ほとんどの教科の教師が、悠理に課題の提出を求めたという。
もちろん、飲み会などはメンバーを集めるための真っ赤な嘘だ。口々に文句を言うメンバー(清四郎は『やっぱりか』と思って、もう何も言わなかったが)だが、親友に頭を下げられて、それでも見捨てられる彼らではない。
「…とりあえず、分担しましょう」
目の前にある、課題の富士山。清四郎はそれを手際良く小山に分けていく。
「魅録は日本史と物理です」
「くっそー…来なけりゃよかった」
「可憐は現代文と家庭科」
「ねぇちょっと。これ今日中に終わるの!?」
「美童は英語と世界史」
「僕明日デートなのにぃ」
そして清四郎は机の上に余ったの課題を広げた。
「残りは僕がやります。悠理は片っ端から反省文を片付けて下さい」
「お、おう!」
清四郎の担当は、古典と数学と生物、さらに指定の本の感想文と運動部部長としてのレポートだ。
「おい清四郎、大丈夫かよ。どう見てもそれ俺らの倍ぐらいあるぜ」
「見た目ほど、手間はかからないものばかりです。だから平気ですよ」
「野梨子がいれば、古典もレポートもやってくれたのに」
ついでに家庭科の課題もね。可憐はため息をつく。
「そういえば野梨子今日どうしたんだ?」
悠理が何気なく聞くと、視線が清四郎に集中する。
「野梨子は…明日お見合いなんですよ」
「お見合い?!」
悠理は思わず立ち上がった。

444 :【大女優は『幸あれ』と言った】16:2007/12/03(月) 20:48:49
「え、野梨子断らなかったの?」
美童も目を丸くしている。
「断りましたよ。僕も一緒に行きましたし。でも、叔母さんがどうしても引かなくてね」
「つーか明日?ずいぶん急だな」
「…いいのかよ清四郎、野梨子行かせて」
「もちろんいい気はしませんよ。でも、…土下座までされちゃあね。いくら何でも自分の半分も生きてない小娘に土下座するなんて、尋常じゃないでしょう」
「へー…叔母さんが土下座までねぇ」
「そこまでされたら断れねぇよな…」
「で、で、どうなの相手の男は。叔母さんがそんなに必死になるんだから、めちゃくちゃすっごい男なんじゃないの?」
可憐の目は輝いている。
「あぁ、確かにいい男ではありましたね。たしか氷結エンターテイメントの御曹司で、氷結光一とか…」
「氷結光一!?」
魅録が驚く。
「なんだよ魅録、知ってんの」
「悠理、この前北中の奴等と行った馬鹿でかいゲームセンター。」
「ん?あぁあれすごかったよな。たしか名前は『氷結ゲームランド』…あ。」
悠理も思い出したようだ。「確か雑誌にも載ってたような…。悠理、本棚漁るぜ」
魅録は慣れた手付きで、悠理の部屋の本棚から、一冊の雑誌を取り出す。そしてパラパラとページを捲り…

445 :【大女優は『幸あれ』と言った】17:2007/12/03(月) 20:49:51
「…お、これだ。『日本のゲーム界に新旋風。若きカリスマ、氷結光一』」
清四郎以外の全員が、その雑誌を覗き込む。
「あらぁ!いい男じゃない。年は…28か」
「こいつが企画したゲーム、必ずヒットするんだよな。この前のゲームランドの目玉も、こいつのアイディアが元でさ」
「本当すごいんだぞ!なんか電話ボックスみたいのに入って、ヘルメットかぶったらさ、もう別世界みたいなんだ」
「ふーん。でもゲーム界の若きカリスマと茶道家元の野梨子でしょ。どこに接点があるのかな」
「ちょっと清四郎どうするー?野梨子が帰ってきて『私、光一さんと結婚しますわ!』とか言い出したら」
可憐がニヤニヤといかにも意地悪そうに言う。しかし清四郎は平然と笑顔を返した。
「ありえませんからご心配なく。野梨子の帰る場所はいつだって僕です」
『私の帰る場所はいつだってここですわ』
頭の中に、先程の野梨子が浮かんだ。
「なによ!かわいくない」
可憐は憎らしげにそう言い放つ。
その光景にみんなが笑って、それからはじめてペンは動き始めた。

446 :【大女優は『幸あれ』と言った】:2007/12/03(月) 20:50:35
ありがとうございました。

447 :名無し草:2007/12/03(月) 20:54:41
お、リアルタイムで遭遇した。

付け入る隙のなさそうな恋人のふたりと、倶楽部の友情に見えるけれど、
この後どうやってヒビが入っちゃうんだろう。
続き気になります。

448 :名無し草:2007/12/03(月) 22:31:21
>大女優
乙です。
清四郎自信満々だなw
赤くなる野梨子かわいいよ野梨子。
今はどこから見ても仲がいい倶楽部メンバーたちは、
最初に言われてたように喧嘩に発展しちゃうのかな。
次回うpに期待。

449 :名無し草:2007/12/03(月) 22:39:07
>大女優キテター!
やっぱり初々しい二人に萌える。
氷結氏がどういうキャラなのかが気になります。
次もお待ちしてます!

450 :名無し草:2007/12/03(月) 23:07:44
>大女優〜
GJでした!
今回もほのぼの温かい内容で、ひと安心。
次回も楽しみにしてます。

それからちょっとしたお願いなんですが、冒頭に前回分へアンカーつけてくれると、
確認しやすくて助かります。
今回だと「>>362-368の続き」とか「>>368の続き」とかいう感じに。

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